デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

父兄会の役員決め

2007-04-11 17:51:39 | 母親業・主婦業
 今日、幼稚園での役員決めがありました。年長さんということで、役員になると先輩ママとしてやや責任が重く、また卒園対策委員も選出しなくてはならず、毎年、年長はもめるのが恒例と聞いていました。今日はもめはしなかったものの、終わってみてさわやかな気持ちとは言えず、何かしら重いものを感じています。

・仕事をしていてできないというお母さん
  →それは個人の自由であり、幼稚園は仕事を持っていないことが前提の時間帯であるため、どうなのだろうという意見があります。「だったら保育園に行かせればいいじゃない」というのですが、それはやや乱暴な結論ではあるものの、あながち否定もできない意見だと思いました。

・非常に楽な係りを先頭を切って担当するお母さん
  →大役をやりたくない気持ちは本当にわかるのですが、あまりにもみえみえなやりかたで、正直、彼女に対して私はちょっぴり失望してしまいました。

・1学期と3学期は動けないというお母さん
  →2学期なら動けるという提案に一見聞こえますが、2学期メインの仕事はなく、どうしても3学期メインとなるところで、つまりはやりたくないということなのでしょう。

 日本はお母さんたちの学校関係へのかかわりが濃厚で、今後ずっと春にこういった決まったことを行わなくてはいけないのかと思うと少々憂うつになります。かといって私自身、役員をやりたくないという気持ちもあり、人を非難するつもりはないのですが、なんと言うのでしょうか、自分さえよければいい、何があっても逃れよう、役員なんて冗談じゃない、という気持ちに毎回接することになるのが憂うつなのですね。

 どこかで割り切って、今回だけはがんばります、というような気持ちで、お互いに役員をうまく引き受けられればいいのにと思いますが、そうもうまくは行かないようです。学校などに上がると、仕事を持っていない人が毎回行い、仕事を持っている人は役員決めのときに参加もしないという話も聞いています。逆に、仕事を持っているのに押し付けられて、半休を取ったりしてやっとこさ対応しているという話も聞いたことがあります。

 アメリカでは父兄会は主に夜、開かれていたように思います。これは仕事を持っていても持っていなくても参加できるよう、また父母どちらでも参加できるようとう配慮でしょうか? 日本でもこういった変更は無理なのだろうかと思ってしまいます。

 あるいは学校側が、こうした父母のボランティアに頼るのはやめられないのでしょうか?臨時でお手伝いを募ったり、1学期に1度くらい何らかのボランティアに参加してもいいかもしれませんが、広報や卒業関係はこんなに大変でいいのでしょうか?子どもがまだ小さいため、小学校のことは意見を言うほどわかっていないのですが、学校のことをできるだけ学校でできる範囲に収めるようにするというのは、考え方として成り立たないのでしょうか?

 父母としてできる範囲で子どもの教育に携わり、学校と協力することは非常に大切なことと思います。それとこの各種役員がどれほどの同意義であるのか、とても興味が出てきました。デンマークでも子どもの勉強の内容の決定の一部に親が関わったり、たまにバザーのためにクッキーなどを焼いたりすることもあるようですが、ここまで親に「負担」という話は聞いていません。今度デンマークに行ったら、そういうところも探ってみたいと思っています。