映画時々お酒

心と体に栄養を♪

21グラム

2004-06-20 21:16:00 | 映画
私のお気に入り、「アモーレス・ぺロス」の監督作品。主演3人がアカデミー賞にノミネート、あるいは受賞と言うことでも話題に。ショーン・ペン(「ミスティック・リバー」)、ナオミ・ワッツ(「ザ・リング」)、ベニチオ・デル・トロ(「ハンテッド」)主演。

刑務所から出てきて、神の存在を信じるようになり、人生をやり直そうとしている男、心臓病で人生の終わりが見えてきた男、二人の娘と夫に囲まれ、幸せな人生を送る主婦。
しかしただ一つの事故が、彼らの人生を思いがけない方向へと導いて行く。

3人の生活が時間を無視して描かれ、最後に話が繋がると言う手法のため、あらかじめ知っておかないと、かなり混乱するかも。
人生は過酷なときもある。それでも人生は続いていく。終わるものがあっても、続いていくもの、新しく始まるものもあるのだから。

画面が暗い色調でざらざらした感じで、人物の肌の色とかとてもリアルで、まるでドキュメンタリーのよう。

タイトルの「21グラム」は、人間が死ぬときは21グラムだけ軽くなる、と言う言い伝えから。それは魂の重さ。

小さな中国のお針子に出てた

2004-06-16 01:16:00 | 映画
青年がお針子のために買った香水を覚えてある方、教えて下さい。画面で彼が指差したのは、下の棚にあった香水だと思うのですが、読めたラベルは「トレゾア」で、たぶんこれは上の棚の香水だったと思うのです。この映画の協力にイブ・サンローラン・パルファンがあるので、そこの香水だと思うのですが・・この香水、ラストで結構重要なので、ぜひ知りたいのです。

永遠のマリア・カラス

2004-06-16 00:53:00 | 映画
歌姫マリア・カラスの晩年を描いた(と、言っても50代で没)フランコ・ゼフィレッリ監督(「ロミオとジュリエット」)作品。

愛するオナシスを失ったカラスは、歌うことを止めて、部屋に閉じこもる日々を送っている。かつての仕事仲間が、ある計画を持って彼女の元を訪れるが、カラスはうちひしがれたままの生ける屍。かつての声を使い映画「カルメン」を撮ると言う計画で、やっとカラスは生き生きとしてくるのだが、完璧を求める彼女は、それには満足出来なかった・・

普通伝記物って、ドラマチックですごく感動するのですが、これはあっさりしていると言うか、きれい過ぎると言うか。晩年の話だから仕方ないのかなー。正直、もう終わり?と言う感じでした。若い時の話なら、もちろんもっともっとドラマチックに面白くなっていたでしょう。
実際のマリア・カラスの歌声が使用されているのと、カラス役のファニー・アルダンが着こなすシャネルは見ものです。

悪霊喰い

2004-06-14 22:23:00 | 映画
オージーの若手俳優ヒース・レジャーくん主演映画。オカルトっぽいので見てみました。アメリカでも結構ヒットしました。

キリスト教の正統派から外れる神父が謎の死を遂げる。彼に育てられた孤児で今ややはり神父になった青年はその謎を解くべく、友人と調査を進めて行く。そこにははるか昔より存在する生きた伝説が存在した。それは「Sin Eater」と呼ばれるもの・・

邦題が原題や中身とすこーしニュアンスが違う感じで、原題は「Sin Eater(罪を食うもの)」。キリスト教では、死ぬ前には今までの罪を告白し、その許しを得ないといけないらしく、神父がその告白を聞き、許しを与える前に死んでしまうと、神の国に行けないとされている(仏教なら、成仏出来ないというところか?)。しかし、告解や神父の許しが間に合わないで死んでいく人たちもいて、その人たちのために「Sin Eater」が現れる。死に行く人間の罪を自らが背負う役目を持つもの。しかしそれは異端とされていた。

Sin Eaterと主人公のやりとり(ヒースは演技力があると思う)や、不思議な力を持つ恋人や、正義感の強い友人、それに俗っぽい悪役と、必要なキャラが揃い、暗さと不気味さとオカルトっぽさも混じり、なかなか楽しめました。それに意外な結末も(見てのお楽しみ)。
なお、黒のストイックでスタイリッシュな神父服姿がすごくかっこいいヒースくんでした♪(長身で肩幅あり)

宗教絡みの作品は、やっぱりある程度は宗教の基礎知識があったほうが良いですね。

続編と言えば

2004-06-10 10:42:00 | インポート
「1」より出来が良く、ヒットすることはほとんどないのが通説で、実際それが事実なのはみなさんご存知の通り。
もともとの話が長くて、一回では終わらなかった分は仕方ないとして(「ロード・オブ・ザ・リング」が代表格)、「1」でヒットした主な要因である魅力的なキャラと設定と展開を踏襲しても、「1」を超えるのは難しい。わりと成功してるのは「ダイ・ハード」と「インディ・ジョーンズ」か?それでも、「2」はともかく、「3」「4」になれば、やはり、もういいかげんに終わったら?と言いたくなるのが本音。傑作だった「エイリアン」がこの部類。

実は今回見た続編は「TAXi3」なんですが、「1」は半分眠りながら見てしまってあまり記憶がなく(ファンの人ごめんなさい^^;)、「2」ではユニークな署長や過激な恋人のパパ(実は将軍で偉いのだ)の言動でかなり楽しんだのですが、残念ながら「3」にはほとんど面白みが感じられなくなってしまいました。面白いキャラクターが一杯出てるのに残念です。もっと良い脚本作って欲しい。