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心と体に栄養を♪

『ラースと、その彼女』 補足

2010-05-29 15:15:41 | 映画

「ビアンカ(ラブドールの名前)は私たちの勇気を試す存在でした。」(牧師さんの言葉)


普通に生活しているように思えた(かなり内気だとは言え)弟が、人形を実在の人間として接するようになってそれはもう驚きあきれ、混乱するのは当然のこと。


常識では考えられないことをする人は、世間一般には受け入れられない。一般の基準で人を測らずありのままを受け入れるのは、それが良いことだとわかっていても、なかなか出来ない。一番身近な彼の家族が一番混乱しそれが出来なくて、むしろ周りの人間の方がそれを難なくやってしまえるのは何故だろう。自分に近い人間に対しては、冷静な判断が出来ないから?多分そう。


こういうふうになった人間を受け止めれる人はすごいと思う。勇気があると言うか、懐が広いと言うか。きっと私なんか、混乱しっぱなしで受け入れるとかぜんぜん駄目なような気がしているので、すごいあこがれます。本当にこういう暖かい人間になれたらいいな、と思うし、またみんなで協力して一人の人間を立ち直させる、人間って素晴らしいなと思えます。


主人公のお兄さんも、この事件で「自分のことしか考えてなかった」自分を自覚し、人間として成長します。


「自分ではなく、みんなのために正しいことをするのが大人だ。たとえつらくても。」


・・うん。みんながこういうふうに思うと素晴らしい世の中になるね。