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トロピック・サンダー 史上最低の作戦/TROPIC THUNDER

2008-12-23 22:55:00 | 映画

ちょうど上映終了したばかり。雑誌のキャラクター紹介を見てたら、どうしても見に行きたくなって^^;
ハリウッド映画業界を痛烈に風刺したコメディ。

落ち目のアクションスター(ベン・スティラー)は、イメチェンした力演ドラマ(ショーン・ペンの『アイ・アム・サム』みたい)をけなされ、アクションの続編に出たが大コケ・・
役になりきる俳優(ロバート・ダウニー・Jr)は『薔薇の名前』風ドラマでアカデミー賞受賞後、今回黒人の役のために皮膚を黒くする手術まで受ける。
一人六役(エディ・マーフィの『ナッティ・プロフェッサー』ですね)で売り出したコメディ俳優(ジャック・ブラック)はドラッグ中毒・・
こんな俳優たちが結集して、しかも俳優たちにまともに指示できない新人監督が戦争映画を撮る。
案の定トラブル続きで、リアルな映画にするため、俳優たちには内緒で本物の戦場で撮影することに。しかし撮影と信じて疑わない彼らは・・

監督は『ナイト・ミュージアム』などでおなじみ、今回も主演してるベン・スティラー。実は彼は監督としても実力あり。

役柄上の彼らの作品の予告は、実際映画会社が作ってくれたそうで。これでもう笑っちゃう。

これがハリウッドのすべてではないでしょうし、誇張されていると思うけど、あちこち思わず苦笑。
主人公のこけたシリアスな映画が、ロケ先で実はほとんど信仰対象のようになっていたり。
マネージャーのマシュー・マコノヒーの行動(契約絶対主義)も説得力あり。ハリウッドじゃ、こういうこと当たり前っぽい。一般人から見たら異常ですが^^;
すかさず演技論のうんちくを語り始めるダウニーの役が印象的だったけど、衝撃だったのは、これも有り得る、考えるのは金儲けのみの非人間的プロデューサー役、何とトム・クルーズでハゲのカツラで登場し、ダンスまで披露!う~ん、カツラが似合ってしかも立派な中年の体・・
映画の原作者の正体が暴かれたり、最後は主人公がこの映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞すると言うオチまで。

あまりハリウッドの裏側を知らない方、結構これってほんとの話ですよ*(ウインク)*
今年最大のヒット映画『ダークナイト』を1位の座から引き摺り下ろしたのは、この映画なのですから。

公式HP→http://www.shijosaitei.jp/