「絆を育てる」という題目は震災前に考えられたと姜尚中氏は話していましたが、3・11の震災が起こってこの言葉の重要性に私は痛感させられました。
震災で生き残った人達の一部には、どうして自分が生き残ってしまったのかと後悔してしまう人たちがいます。
震災から一ケ月が経ち、肉親が亡くなったという現実を受け止めるのがつらい、そういう時にどうやって生きる力を得るのか?
それは絆ですと、姜尚中氏は言います。
今度の原発事故にしても、この事故を教訓にして周りの国に技術提供をしていって絆を広げていく。
姜尚中氏は、政治家や原子力安全保安院が国民に説明する内容が不十分だと感じています。
人の心を打つ言葉を政治家が話していないと言います。
そして、3・11より前と3・11から後で価値観が変わるだろうと話してくれました。
【ここからは私の意見】
姜尚中氏がいうように、3・11から後で大勢の人達がボランティアに行き炊き出しをしてくれたり、被災地の子供達を動物園に招待してくれたり、ランドセルを贈ってくれたり、花を贈ってくれたり、皆が節電に取り組んだりと、自分のことだけでなく困っている人達を助けようという価値観が生まれました。
それは日本国内に限らず、海外にも広がりました。
海外から送られてきた何億という義援金や励ましの言葉の数々に、行動でも人の心を打つことが出来ると感じました。
ニュースを見ていたらドナルド・キーンさんが、原発事故が収束してもいないのに日本の国籍を取得して来月には日本に住むと話していました。
日本を愛してくれているのが伝わってきます。
また他の人のブログを見ていたら、被災者の男性とボランティアに入った女性が婚約したことを知りました。
被災者の男性は震災で勤め先は無くなってしまいましたが、そういう物質的には何もない状態でもボランティアの女性が惹かれるだけの精神性を持っていました。
この二人は震災がなかったら出会うことはなかったのです。
そして今度の震災がなかったら、日本はこれほどまでに世界中に絆を広げることはなかったでしょう。
【Yahooニュースより】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000008-maip-soci