孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

高橋尚子の意義ある話

2017年12月16日 | 英語関連
今朝、つけっぱなしのテレビの声を背中に聴きながら、パソコンのメールをチェックしていたら、阿川佐和子の声とマラソンの高橋尚子さんの声がしてきた。

その番組はこれまで観た事はなかったのだが、どうも高橋選手がオリンピックで金メダルを取った時のエピソードを話しているようで、気になってテレビの前に移動した。

 高橋尚子の走るポイント



女子マラソンというと、このブログでも何度かネタにした事がある、増田明美のウザイ解説を私はすぐに連想してしまう。

goo ブログにはリアルタイム検索というツールがあって、今現在自分がアップしたどのブログが読まれているか、何人くらいがアクセスしたか見る事が出来る。

特に土日の休みにこの検索を見たとき、去年の夏にアップした、増田明美のウザイマラソン解説のブログへのアクセスが異常に多い事がよくある。多いときは、短時間で60~70人のアクセスがあったりする。

もしやと思ってテレビをつけると、決ってどこかで女子マラソンとか女子駅伝などを中継していて、解説者が増田明美なのだ。

このブログにも書いたのだが、増田明美には悲しいかな、現役のとき大した成果をあげていない。それどころか、私の記憶では、彼女はどちらかというと、勝負を諦めてしまう性格でいつも期待を裏切っていた。

そのせいか、彼女の解説は勝負の機微とか、走者の表情や目線などから予想できるレース展開などはそっちのけで、選手の家族のこととか、最近凝っている趣味とか、選手の好物とか、およそレースとは無関係のどうでもいいことをベラベラしゃべるだけなのだ。


  阿川佐和子さん

阿川佐和子のインタビューは面白く、高橋尚子さんは、金メダルを取ったレース展開を上手に解説していた。特にあの印象に残るサングラスを投げてから、一気にスパートして並走していたルーマニアのシモンを引き離す場面は非常に興味深かった。

当時の監督はこいで監督で、彼らは勝負どころとなる30kmあたりに宿を決め、毎日のようにその道をジョギングして、レースのイメージ作りをしたそうだ。当日は、恋で監督は、10kmと30km地点で、高橋選手を応援する予定だった。

しかし、当日はこいで監督は10km地点ですでに高橋の勝利を確信して、その後ビールを飲んで帰ってしまったそうだ。

高橋はそうとは知らず、30km地点でこいで監督を沿道に捜した。しかし見当たらない。代わりに高橋は自分のお父さんがいるのが分かったので、お気に入りの2万円もしたサングラスをその方向に向かって投げたのだった。

決して投げ捨てたのではなく、お父さんに拾って欲しかったという。

しかも、並走していたシモン選手の走行妨害にならないように、少しスピードを上げて前に出てサングラスを投げたのだった。

しかし、そのサングラスはテレビ中継車に当たって、道路中央に跳ね返ったのだった。高橋はそれを見て、「えぇーっ!」と思ったそうだが、同時にそのときいつもピッタリ追いついて着ていたシモンが追いついてこないことに気がついた。

この間ほんの数秒間。高橋は本能的に「今だっ!!」と感じて、思い切りスパートしたのだった。

シモンは足が上がらず、高橋との差はみるみるおおきくなっていった。

競技場に入ってからは、シモンの驚異的な追い上げがあり、差はぐんぐん縮まっていったが、高橋は見事に1位でテープを切ったのだった。

なかなか臨場感溢れるトークで、私はテレビに見入ってしまった。

東京五輪での女子マラソンは、ぜひとも 高橋にお願いしたい。

出来れば、高橋、有森コンビで中身の濃い解説をお願いしたいものだ。


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