孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

北朝鮮、生物兵器の恐怖

2017年12月03日 | 英語関連
私と同世代の方は、左の二の腕に、二箇所のペケ印の傷跡があるでしょう。1cm四方くらいの傷跡で、それは種痘の跡です。

その後しばらくして、スタンプ式という針でチョンと刺す方式に変ったようで、傷跡らしい跡は残らないようです。以前、病院で看護婦さんが私の種痘の跡を見つけて、不思議そうに見ていた事がありましたが、その後1976年を境に、種痘は廃止されたそうです。

私の世代は教科書にジェンナーが種痘をする挿絵があるのを見た事があると思います。そのとき以来、天然痘という伝染病の名前と、種痘の意味が書いてあったか、先生が教えてくれたのか、それは覚えていませんが、私の記憶には鮮明に残っています。

 英国人・ジェンナーの種痘図

もはや、天然痘ウイルスは地球上から無くなったといいますが、この伝染病は世界史の中で一体何人の命を奪ったのか、誰か試算した人はいるのでしょうか。

よく知られているのは、コロンブスが新大陸を侵略した後、このウイルスも偶然か故意か分りませんが、新大陸に入り込んで来た為に、アメリカのインディアンの命が相当奪われたということです。

インディアンには家畜を飼うという習慣がなかったので、このウイルスに対する抵抗力は皆無だったようです。同様に、スペイン人が中南米に侵略した時も、インカ、アステカ文明は彼らが持ち込んだウイルスで全滅させられたと言っても過言ではないでしょう。

天然痘は、感染力が非常に強く、咳やくしゃみ程でなくとも、普通に会話した際の唾液の飛沫が空気中の塵に付着して、フワフワと漂って感染していくそうです。致死率は20~50%。

感染すると体中に膿庖ができて、これが治っても跡が残り、それが「あばた」と呼ばれます。「あばたもエクボ」の「あばた」です。今はあばたのある人はあまり見ませんが、私の好きなエッセイスト、山本夏彦さんのエッセイを読むと、よくあばたのある人のことが、書かれていました。

1970年代に地球上から、絶滅した天然痘ウイルスですが、今から10数年前、アメリカのCIAが、北朝鮮が天然痘菌を保有していると報告した事がありました。

今では、北朝鮮が肥料工場に化学者や設備を集めて、天然痘、ペスト、コレラなどの病原菌を培養しているらしいことは、国連の専門官の間では、知られたことだそうです。

核兵器による攻撃は、それを運搬する手段として長距離ミサイルが必要となりますが、生物兵器は、他にも運搬手段はいくらでもあります。

手っ取り早く、ウイルスに感染した人間を侵入させればいいわけで、例えば米軍基地周辺や、重要施設周辺で、身を挺して菌をばら撒くことで、重大な被害を与える事が可能なのです。

このところ、立て続けに日本海沿岸に北朝鮮の漁船らしき不審船が漂着し、中には乗組員が行方不明になっていることもあったそうです。

 木造工作船?

報道では、専門家が、この時期は以前からよくあったことで、日本近海での密漁が活発になって、天候が影響したりするとこういう結果になるもの、と説明していました。

しかし、日本の能登半島の漁業関係者は、能登半島近くではすでに100隻ほどの沈没船が確認されている、とも証言していて、実態は不透明です。

 ほぼ沈没状態

日本海沿岸に住んでいる人は、拉致以上に不安な気分にさせられる現状ですが、タイミング良く、この状態を先月末の参議院予算委員会で問題提起したのが、自民党の青山繁晴氏だった。常に国益と日本国民のことを重視する議員である。

 青山繁晴氏

青山氏は、安全保障が専門だけあって、北朝鮮不審船の天然痘テロの可能性を指摘、その危険性を政府に進言していたが、不思議とNHKをはじめとする日本のマスコミは、彼の予算委員会での質疑は一切報道しない。今回だけでなく無視し続けている。

Youtube などのネット上では、簡単に見る事ができるのだが、情報弱者と呼ばれる多くの国民は、NHKをはじめとするテレビで報道しないことは、この世で起きていないことだと理解する。

野党がモリだのカケだのと、どうでもいいことを騒ぎ立てるのは、この状況を一体誰が一番喜ぶか、得をするかと考えれば自ずから、「ハハァ~ン・・」となるではないか。


コメントを投稿