「性別」とは、男か女かどちらなのかを表す言葉だと思っていたら、最近ではとんでもない。どうも二つだけではないらしい。レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー。
これらの頭文字をつなげて、LGBTと呼ぶそうで、私の頭ではもう理解できない範疇である。言葉の定義をきいて、いくら想像力をふり絞ってみても、まったくイメージできない。
男みたいな女みたいな・・
ジェンダーという言葉は、いつの頃から世間で使われるようになったのか知らないが、私が学生の頃にはまったく耳にしなかった言葉だと思う。
生物学的な、オス・メス、男・女の性別は、sex セックスといい、パスポートにもこの標記で、男ならM・女ならFと印字されているはずだ。Male/Female の頭文字である。
話は飛ぶが、フィリピンの大統領に元アクションスターのジョセフ・エストラダという方がいた。この方は英語が大の苦手で、そこが庶民的だと国民に人気があった。当時も、彼の苦手な英語にまつわるジョークが人気で、本にもなっていた。
その中の一つに、こんなのがあった。
アメリカに向かう飛行機の中で、彼は入国カードを記入していた。名前や生年月日などを記入して、sex : のところにきた。彼は、少し考えてから、three times a week (週3回)と書き込んだという。
この、身体的・生物学的な性別を意味するセックスという言葉に対して、社会的・心理的に形成された性別のことを「ジェンダー」gender と呼ぶそうだ。この概念は昔はなかったが、最近盛んに使われるようになり、性別を表す言葉として市民権を得たようだ。
男は公あるべきだ、女らしさとはこうだ、ああだ、というときの性別は、「ジェンダー」という概念で、この場合の性別をセックスとは違う言葉を用いるようになったそうだ。
男?女??
『人は女に生まれない。女になるのだ。』で始るのは、ボーヴォワールの『第二の性』という著作だ。この本は1949年に刊行されたので、原題は(仏語: Le Deuxième Sexe)
出、ジェンダーではなくセックスの方を使っている。
昔、学生の頃この本を読んだ記憶がある。確か、女は生まれたときから女であるのではなく、徐々に女性としての役割や価値観を植え付けられていくのである、といったことを主張していた本であったと思う。
ところが、昨年末、英国のシティー大学の心理学研究チームが、興味深い実験結果を発表していた。
その実験データというのは、「世界各地の子供が示す、おもちゃへの関心の実態」をまとめたものである。
「男の子用のおもちゃ」と「女の子用のおもちゃ」を用意し、子供たちはそれぞれどちらのおもちゃを選ぶのか調査したそうで、サンプル数は全部で1600人分にのぼったそうである。
この調査結果を統計学的な解析で分析した結果、【男の子は男の子のおもちゃを選び、女の子は女の子用のおもちゃを選ぶ】という傾向をはっきりと示したそうである。
これは、男女の差もなく、国や地域性もまったく見られなかったという。
つまり、ジェンダーの形成には社会的な期待という要素とは別に、【生物学的な要素が関わっている】ということが浮き彫りになったということだそうだ。
興味深いのは、この研究チームの講師を務めたブレンダ・トッド氏のコメントだった。曰く、「ジェンダーが社会的に形成されるものではないようだ、という結果を快く思わない人は、いわゆる『左派』と呼ばれる人に多く見られる。」
そして、こう結んでいた。
「ジェンダーの背景に生物学的な要素が強いとは言っても、決してLGBTのようなセクシャル・マイノリティー(性的な少数派)の存在を否定するものではない。
生まれながらに、男は男らしいもの、女はおんならしいもの、のようだが途中でいろいろ変化することもあるようだ。
それは、最近増えてきてないか?
これらの頭文字をつなげて、LGBTと呼ぶそうで、私の頭ではもう理解できない範疇である。言葉の定義をきいて、いくら想像力をふり絞ってみても、まったくイメージできない。
男みたいな女みたいな・・
ジェンダーという言葉は、いつの頃から世間で使われるようになったのか知らないが、私が学生の頃にはまったく耳にしなかった言葉だと思う。
生物学的な、オス・メス、男・女の性別は、sex セックスといい、パスポートにもこの標記で、男ならM・女ならFと印字されているはずだ。Male/Female の頭文字である。
話は飛ぶが、フィリピンの大統領に元アクションスターのジョセフ・エストラダという方がいた。この方は英語が大の苦手で、そこが庶民的だと国民に人気があった。当時も、彼の苦手な英語にまつわるジョークが人気で、本にもなっていた。
その中の一つに、こんなのがあった。
アメリカに向かう飛行機の中で、彼は入国カードを記入していた。名前や生年月日などを記入して、sex : のところにきた。彼は、少し考えてから、three times a week (週3回)と書き込んだという。
この、身体的・生物学的な性別を意味するセックスという言葉に対して、社会的・心理的に形成された性別のことを「ジェンダー」gender と呼ぶそうだ。この概念は昔はなかったが、最近盛んに使われるようになり、性別を表す言葉として市民権を得たようだ。
男は公あるべきだ、女らしさとはこうだ、ああだ、というときの性別は、「ジェンダー」という概念で、この場合の性別をセックスとは違う言葉を用いるようになったそうだ。
男?女??
『人は女に生まれない。女になるのだ。』で始るのは、ボーヴォワールの『第二の性』という著作だ。この本は1949年に刊行されたので、原題は(仏語: Le Deuxième Sexe)
出、ジェンダーではなくセックスの方を使っている。
昔、学生の頃この本を読んだ記憶がある。確か、女は生まれたときから女であるのではなく、徐々に女性としての役割や価値観を植え付けられていくのである、といったことを主張していた本であったと思う。
ところが、昨年末、英国のシティー大学の心理学研究チームが、興味深い実験結果を発表していた。
その実験データというのは、「世界各地の子供が示す、おもちゃへの関心の実態」をまとめたものである。
「男の子用のおもちゃ」と「女の子用のおもちゃ」を用意し、子供たちはそれぞれどちらのおもちゃを選ぶのか調査したそうで、サンプル数は全部で1600人分にのぼったそうである。
この調査結果を統計学的な解析で分析した結果、【男の子は男の子のおもちゃを選び、女の子は女の子用のおもちゃを選ぶ】という傾向をはっきりと示したそうである。
これは、男女の差もなく、国や地域性もまったく見られなかったという。
つまり、ジェンダーの形成には社会的な期待という要素とは別に、【生物学的な要素が関わっている】ということが浮き彫りになったということだそうだ。
興味深いのは、この研究チームの講師を務めたブレンダ・トッド氏のコメントだった。曰く、「ジェンダーが社会的に形成されるものではないようだ、という結果を快く思わない人は、いわゆる『左派』と呼ばれる人に多く見られる。」
そして、こう結んでいた。
「ジェンダーの背景に生物学的な要素が強いとは言っても、決してLGBTのようなセクシャル・マイノリティー(性的な少数派)の存在を否定するものではない。
生まれながらに、男は男らしいもの、女はおんならしいもの、のようだが途中でいろいろ変化することもあるようだ。
それは、最近増えてきてないか?
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