孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

笑いの効果、人体実験

2017年11月04日 | 趣味の世界
先月の初めからどうも体調がすぐれず、夜中にぐっすりと眠れない状態が続いた。

眠りが長続きしなかったのは、トイレに起きるからで、それは昼間それだけ水分を取るからだった。水分を取るのは、喉が乾くからでその乾き方が正常ではなかった。

心当たりはあったのだが、気になったのでしばらくぶりに血糖値を測定してみた。もう十数年前になるが、会社の健康診断で血糖値が高いという結果が出たのを機会に、市民病院の体験教育入院をしたとき購入した、テルモ社の血糖値測定器具を久々にひっぱりだした。

 血糖値測定器見本

写真の下側にある筒状のものが、血液を採るための器具。細い針が先端からちょっとだけ飛び出すので、アルコール消毒した指先に当てて、パチンと刺す。

上側が先端のセンサーから血液を少し吸って、7~8秒で血糖値を測定して表示する。

すると心配したとおり血糖値が200以上あった。

私はストレス解消に、ドカ食いするという悪い癖があり、食事だけでなく食後にも甘い物を結構食べていたのだった。

猛随分前に医者からは薬を飲むよう勧められていたのだが、自分で「糖質制限」のダイエットをして、同時に血糖値を半月ほど毎日測定し、それを医者に示して納得させて、これまで一度も血糖値を下げるような薬は服用したことはなかった。

「糖質制限」は炭水化物を取らない食事をすることで、糖分を制限し血糖値が上がらないようにするダイエット法だ。

昔は、そんなことをすれば能の栄養である糖質が不足してしまい体にはよくない、とどこの医者も看護婦も力説したものだが、人間の体は炭水化物がなくなると、内臓にこびりついた脂肪を餌に肝臓がケトン体という物質を合成し、これがもう一つのエネルギー源となる。

ご飯やパンを一切食べずに食生活を一変させると、私のすい臓から分泌されるインスリンの感受性が良くなってきて、みるみる血糖値は下がっていく。

毎日帰宅後の空腹時に血糖値を測定し、それをパソコンに入力していき、折れ線グラフにしていくと、その効果は一目瞭然である。

ただし、このダイエットは継続する強い意志を持ち続けなければならないことが、難点である。

酒は焼酎やジン、ウォッカなどの蒸留酒ならいくら飲んでも構わない。ただし、うっかりサンドイッチや砂糖をつかったタレつき焼き鳥などをたくさん食べると、正直に血糖値に反映されてしまう。

100~110くらいの正常値に戻ってすでに2週間くらい経つ。

朝は、ハムと目玉焼き、昼はゆで卵、プロセスチーズ、アーモンド、くるみなどと、パターン化して、夕食だけは、餃子、麻婆豆腐、野菜炒めなど好きな料理数種類を交互に作っている。

しかし、血糖値が安定してし始めてから、2~3度、糖質は一切採らなかったにも関わらず、血糖値が130~150くらいに上がった時があった。

いつもと同じものを食べたにも拘らず、なぜだろうか、と不思議に思っていた。

そうかと思うと、とある週末、血糖値が90~92と100を切ってしまう日があった。この二つの事象が私は気になっていて、食べた物などを思い出しながらいろいろ考えた結果導き出した仮説は、食事ではなく精神的なことだった。

血糖値が極端に下がった時は土曜日で、孫のなっちゃんが七五三の記念写真をもって家に来たのだった。例によって、トランプに誘われ、七並べ、神経衰弱、ババ抜きとやったのだが、すべて私の完敗に終わった。

なっちゃんは、得意になって大はしゃぎだったが、その顔は前歯が5本も抜けていて、私は可笑しくて可笑しくて笑い転げたのだった。

また、別の日。これは仕事があった日だが、通勤途中にi-pod に録音してあった綾小路きみまろの漫談を久しぶりに聞いて、ニタニタしながら勤め先の行き帰りを過ごした日だった。

きみまろの毒舌は、久しぶりに聞くともう最高に楽しくて、私は特に、中高年のオバサンたちがバス旅行に行くのは、トイレ探しの旅行でしかない。

高速道路のSAでトイレが混んでいても、だれかが「男子トイレに行けば空いてる」と言い出す・・という下りが大好きで、歩きながら声を出して笑ってしまう。


もしや、こういう楽しい笑いを伴う感情が、血糖値に影響しているのではと思い、もう一度、それでは血糖値が高かった時は・・・と思いをめぐらすと、その日はどちらも果たして嫌な事があったのだった。

どちらも、その日には帰宅途中にスーパーで買い物をした日だった。

私はレジに並んで待たされる事が大嫌いで、いつもなるべくカゴの商品が少ない人の次に並ぶように心がけている。その日は、カップめん一つだけ手に持った老人がいたので、その後ろについたのだった。

ところが、その老人はレジの店員と何か会話をした。するとその店員の女性は、別の店員を店内放送で呼び出した。しかし、なかなか手助けがやってこない。私は少しイライラし始めた。

するとどうだろう。そのレジの店員は、私に向かってペコンと頭を下げると、自分でそのカップめんを手にとって、売り場の方へいってしまったではないか。レジ打ちが持ち場をはなれてどうする!

私の怒りはもう爆発寸前であったが、そこに別のレジ打ちが現れて、何とか私の怒りは寸でのところで治まったのだった。

別の日、この日は帰りの道中でこんな事があった。

最近、無謀運転の事故のニュースが多いので、私は以前よりも意識して前の車と車間距離をとるようにしているのだが、利用する国道バイパスは、貨物トラックの利用が多く、彼らの運転はきちがいじみていて困る。

私が前の車と車間距離をとっていると、横からスッと割り込んでくる。あるいは制限速度より10キロ弱多目に走っていても、トラックが後ろにぴったり付いてきて、速くいけと煽ってくる。

これだけ事故があっても、貨物トラックの運転手たちのモラルはまったく改善されていない。私は、腸が煮えくり返りそうになったのだった。

以上の事象を踏まえて、私なりに導いた結論は、「怒りは血糖値を上げ、笑いは血糖値を下げる」であった。

そこで、今日の午後別の実験を敢行した。

まず、i-pod にお気に入りのお笑いを録音し、それを聴きながら約30分間散歩した。
お笑いとは、私が贔屓にしている「サンドウィッチマン」のコントや漫才だ。彼らのテンポの良さと、洗練されたネタ、ボケとツッコミの妙技は、他の追随を許さない。

伊達みきおの演ずるモノマネ。「哀川翔」ならぬ「哀川調」は絶品だった。

 サンドウィッチマン

さて、その結果はどうだったろう?

何と、血糖値は90であった。

これがその証拠写真である。この仮説は、まだまだ実験が必要なので、乞うご期待!!

 11 月 4 日 90



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