孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

金が動けばすべて良し?

2015年08月19日 | 日記
昨日の朝、時計代わりにつけてあったテレビの朝のワイドショーで、例の志摩市の海女のキャラクター図案のことを取り上げていたので、着替えをしながら聞いていると、どうも志摩市側は、「反対のご意見があったが、賛成の意見もあるので、取り下げることは無い」そうだ。お役所は、「今の流行りだから、いいだろ・・」という程度のことのようで、どうやら「ゆるキャラ路線」でいくようだ。



そして次に、番組は、海女で有名な同じ三重県の鳥羽市にいる、一家三代海女だという家庭の、「美しすぎる海女」さんに今回の件でインタビューしていた。こちらは勤め人だが、現役の海女でもある、鳥羽市の公認「海女キャンペーンガール」のようだ。



若いお嬢さんらしく、「私はかわいくて良いと思うし・・」と、志摩市の海女のアニメキャラクターについて感想を言っていたが、続けて「私も海女のキャンペーンで忙しいので、アニメキャラが人気になって、経済効果が出れば私も楽になるし・・。」というようなコメントを披瀝していた。

私は、あのようなキャピ・キャピの若いお嬢さんの口から「経済効果」という言葉が発せられたので、思わず苦笑してしまい、「ついに、ここまできたか・・」という感じだった。

更にその後、通勤途中にカーラジオのFM放送の番組の中で、これと似たようなことを話題にしていて、聞き入ってしまった。それは、「ひとは、なぜ盆休みなどの長期休暇になると、財布の紐が緩んでしまうのか」というテーマだった。

何評論家といったか忘れたが、ゲストの言うには、「お盆」という特別な行事だから、あるいは、「誕生日だから」、「結婚記念日だから」などと、ひとは何か口実になることがあれば、それを理由に普段より多めにお金を浪費しがちになるからだそうだ。

例えば料理屋のメニューに、「本日のおすすめ」とか、「期間限定」とかいった一言を添えると、客はそれを理由に少々高くても手を出してしまうので、そこに利益率の非常に高い商品を考案することで、より儲かることになるそうだ。

高くても、「・・・・だから」という口実を撒いてやることが、「経済効果」につながるとの事で、そのゲストは近年最も目立ち、これから騒ぎ始めることになる、「ハロウィン」をいい例として挙げていた。

  

あの「バカ騒ぎ」は私も実は数年前から、注目していることだ。日本には何のゆかりももない英国ケルト人の宗教的なお祭りを、何で日本人が真似するのだろうかと、首をかしげながらこれまで見てきた。

最近は、子供たちに「トリック、オア、トリート」(Trick or treat) と言わせて、「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」と駄菓子をせびらせることまで、猿真似させているようで、日本の若いお母さん方の白痴ぶりもここまで来たか、と感慨深いものがある。

若いお母さんたちだけでなく、白痴化した若者たちも負けじと奇怪な西洋風お化けの格好をして、町に繰り出し乱痴気騒ぎをして、通行を妨げたりしているようだ。

それもこれも、「経済効果」を生み出す新たな口実工作なので、「めでたし、めでたし」ということなのだろうが、ここまで商人(あきんど)の「我欲」がむき出しになると、何と言うのだろうか、日本人の文化的な背骨が、「骨粗しょう症」になっていくようで、この先危ない気がしてくるのだ。



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