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孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

勝つべき方が負けちゃいけない

2017年11月13日 | 社会観察
ちょっと前になるが、将棋界に若手の新星が現れて話題になった。

中学生で四段のプロ棋士としてデビューし、負け知らずの快進撃を続けたとか・・・。

さらに、昭和の天才棋士と名を馳せた加藤一二三九段が、その中学生棋士と引退をかけて対戦して、世間の注目を浴びたのだった。



加藤九段は、クリスチャンの将棋指しで、試合中の奇行は有名だった。昼食の出前はいつも鰻重と決っていて、おやつにはバッグに入れたアンパンをかじるのだった。突然、馬鹿でかい咳をしたり、将棋盤の反対側に廻って、相手側から盤上を眺めて考えたりするのだった。

結果は、加藤九段の負けとなり、そのまま引退することになった。

私は、いくら新進気鋭の若手天才棋士とはいえ、百戦錬磨のプロ棋士九段が中学生の四段に負けるはずがないと思っていたので、ニュースで結果を知った時は少しめまいがするほどショックだった。まさか、有り得ない事だと思った。



今週から大相撲が始ったが、初日から横綱が負けるという波乱のスタートになった。

私は大鵬、柏戸の全盛期を子供の頃見ているので、最近の横綱の弱さには到底納得できなくて、見ていても情けなくて仕方ない。

横綱と大関の間には大きな隔たりがあり、さらに横綱と平幕力士などは、大人と幼稚園児くらいの力の差があるものという感覚がある。

それが近頃の横綱は、いとも簡単にコロコロ負けるようで、とても安心して見ていられない。

将棋界にしても、相撲界にしても、下が強くなったというより、上が弱くなった。あるいは、その資格がないのにトップになってしまうという制度的な欠陥が目立ってきたと言えるのではないだろうか。

この際、思い切ってシステムの見直しをした方がいいのではないかと痛感する。