孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

教師は安保反対と言え!??

2015年12月12日 | 日記
日本共産党中央委員会政策委員長(政策責任者)の小池晃が、18歳以上に選挙権年齢が引き下げられたことに伴う学校現場の主権者教育に関し、とてもまともな神経だとは思えない発言をしたようだ。以下、彼の「自論」とやらを今朝の産経新聞より抜粋。



「憲法を守ろうとか、安全保障法制は反対、問題ありますよねということを先生が言わなくっちゃあ、教育になんない」

さらに彼は、主権者教育での政治的中立性について「こういう問題で中立っていうのが果たしてあり得るのか。戦争はいけないということを先生が堂々と言わなければ教育にならない」と強調した。

また、「ちゃんと自分の考えを言う先生が一番好きだった」と自らの体験を振り返りながら、「規制をかけようとしていることは反教育だ」と述べた。

日本共産党の政策委員長という要職にある小池晃がこういう発言を平気な顔でするということを、国民は冷静に認識しておくべきだ。

やはり、この政党はとんでもない集団である。

国会周辺で大騒ぎしていたシールズとかいう学生さんたちは、この政党のコントロール下にある。

そして、日本共産党は、政策としてこういう学生集団をもっと大きく育てようと画策しているということがわかる。


感動の押売り無し、「海難1890」。

2015年12月12日 | 日記
いやぁ、予想以上にいい映画でした!

後半は、嗚咽を押さえるのに大変でした。映画は脚本が8割だと思いますが、その筋立てがいいので、感動を押売りせず、さわやかな感じで見終え、最後の最後のエンドロールの映像でも、「なるほど!」と感心させられる、にくい終わり方でした。



映画は、日本語、トルコ語、英語が飛び交います。配役も当然その辺りを考慮して決ったようですが、アメリカの映画に出ているからと、安直に臭い演技をする渡辺謙などを起用しなくてよかったとつくづく思った。

主演を演じた内野聖陽、忽那汐里の二人の好演はかなり高く評価されるだろう。内野と忽那の英語のセリフはさほど多くはなかったが、実に自然で演技臭くなかったのがいい。



強いてケチを付けるとすれば、竹中直人演ずる腹黒そうな医者のシーンはどうでもいい、むしろ無い方がよかったと思う。彼の演技はどうも好きになれないので、余計にそう感じたのかもしれない。

それに何よりも、後半のイラン国内の日本人がイラクの無差別攻撃が始るタイムリミットギリギリのところで、トルコ航空の航空機で脱出する場面は、「トルコ軍艦の海難事故の恩返しだから」というつながりを極力前面に出さない脚本が冴えていた。あそこでそれを強調すると、話は作り話臭くなりがちであった。

自分達を飛行機に乗せろと押しかけるトルコ人達が、大使館員のトルコ人青年の説得で翻意して、日本人を搭乗させるため通路をあけるところは、最も感動するシーンであり、演出が冴え渡っていた。

トルコの国民は、小さな頃から学校で、エルトゥールル号の遭難事故の時の串本・大島の島民達の話や、山田寅次郎がそのとき全国から集めた義捐金を持ってトルコに行き、ついでにトルコの士官学校で日本語や日本精神を教授した話などを習っていた。

トルコ国民はそれをみんな知っていたが上に、テヘラン脱出のとき飛行機を日本人に譲り、自分達は二日間かけて陸路バスで脱出したのだった。

映画はそこをグッと押さえた演出だったので、出来が良かったといえる。

出来れば、ぎりぎりでテヘランを脱出できた日本人215人を乗せたトルコ航空機が、無事イラン領空を脱出できたとき、飛行機の機長が機内放送で、「Welcome to Turkey!」と乗客に伝え、日本人乗客が歓声を上げるというシーンが欲しかった。

この救出劇の後、いったいなぜ日本人を救出してくれたのですかと聞かれた駐日トルコ大使は、あっさりと「いやぁ、大したことではないですよ。当然のことをしたまでです。」と応えたそうである。

それを、「いやそうではない。トルコは日本の経済援助が欲しかったのだろう。」という記事を書いたのが朝日新聞であった。

根性のひねくれた新聞社らしい記事ではないか。

我が国の近くには、「価値観を共有する両国」などともったいぶって言う超反日部族が多いが、アジア大陸の西の果てに、本当に価値観が共有できる国が存在することを、あらためてこの映画は教えてくれる。