まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

報恩講 庭にもみじは 遠慮無く

2014年11月27日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 京都市地方は、昨日の雨とは打って変わって、高気圧に覆われて概ね晴れていたが、この週末からはまた、気圧の谷で下り坂になるらしい。

 

 予定では、28日の法要が終わるまでは都に滞在するつもりで上洛してきたのだけれど、右足の調子が悪く、正座することも歩くことにも支障が出てきた。このまま、出勤すれば足の状態が悪化するぞ・・と諸先輩がたのご忠告を受けて、朝の「ご晨朝」からリタイアすることになった。

 

 二日間の出勤で、指定席数はクリアーしていたので、出勤証明書がいただけた。これで、無事、お役目終了・・・ということになった。あとは自由参詣・・・ということで、椅子席でのおまいりになった。そのまま帰ってもいいようなものだが、高松行きの高速バスは夕方でないと出ない。

 

 せっかく、京都のご本山に来ているのに、しっかりとお参りもしなくては・・・ということで、境内を散策したり、お寺の周辺も歩いてみたが、くるぶしのあたりを捻挫したみたい。歩くと鋭い痛みが走る。かかとではない。足先でもない。だから、右足を引きずりながら歩く状態。

 

 こうして外陣から法要を見ていると、「あ、そういうふうになっていたのか・・」という、舞台裏と観客席から舞台を見る感覚の相違・・・みたいなものを感じたし、「あ、こうして、法要はつくられているのか・・」みたいなことを考えていた。「で、次は、こうなるな・・・」みたいな。

 

 結局、三席の法要にお参りして、帰り支度。四泊五日の荷物は重い。「衣体(えたい)」の数も多い。あ、「衣体の知れない人」というのは、この「衣体」から出たのか・・・。それを、足を痛めた身体では無理だろうということで、宗務所から宅配便で送ってもらうことにした。

 

 しかし、さぬきの山奥でパソコンばかりいじっているおじさんが、京の都で大勢の人に出会い、お話を聞き、会話し、教えを受け、助けられ、ありがたいなぁと感じた四日間だった。普段は家内以外とは会話しないし、奥方がいないと、会話もなくて黙々とした一日。

 

 驚いたのは、私が自己紹介もしないのに、「フェイズブックを見ていますよ」という方の多かったこと・・・。私は全く御存じ上げない方々ばかり・・・。「見られているんだ・・・」という強迫観念は少しばかり感じた。

 

 突然、「見えてますやん・・」と言われてびっくり。「左目が見えない」「左目が見えない」とばかり書いてるのを、しっかりと見られているんだと・・・。右目はまだ見えるので、その感覚でものごとを判断しているだけで、誰が誰やら、詳しいことはわからない・・・。

 

 お隣の本願寺の布教使・渡邊さんとお会いする約束だったのだが、打ち合わせ場所を確認せずにいたものだからすれ違いになったらしい。私は、この赤い傘のある「休憩所」のつもりだったし、本願寺さんとは違って狭い境内だから見逃すはずがないと思って居たのだが、お互いの「視野」が違っていたらしい。残念なことでした。

 

 16時にお寺を出て、足を引きずりながらJR京都駅まで30分。普通は20分弱の距離なんだけれど。相変わらず、京都駅には大勢の観光客が列を成していた。

 

 JRバス、エクスプレス京都号高松行きは16時50分発。40分に乗車、やれやれという気持ち。京都あたりで工事渋滞、40分遅れ・・。

 

 わが家の着いたのは20時40分。それから遅い夕食・・。ほっとして京都の旅が終わったことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「人生に確かなことなんてない。それだけが確かなことなんだ」という「ビューティフル・マインド」からの映画の中の台詞から。全く、人生に確かな事はひとつもない。そのことだけが確かなことなんだ・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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