まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

スマホ手に 落ち葉踏みしめ 杖の音

2014年11月15日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は5度から14度、湿度は54%から50%、風は2mから5mの西北西の風が少しばかり。今朝は初めて霜を見た。明日の16日は、気圧の谷や湿った空気の影響で、雲が広がりやすい見込みとか。

 

 今日も天気がいいものだから久々に遠出の散歩に出た。8時半にわが家を出て、南に進み、次いで西に進むという時計回りに赤線のように歩き出した。で、昔の田面(たづら)村から南川村を北上して、道の駅みろく経由で、旧田面村に戻るコース。およそ、8Kmの2時間コース。

 

 これは、南川地区の特産品の「自然薯(じねんじょ)畑」この葉っぱの根っ子に「自然薯」が育っている。

 

 この地区もおさるさんが多いことで有名。人家のすぐ近くまでやってきて、稲や野菜を食べ散らかす。この時期は「落ち穂拾い」をやっている。山道に白いものが散乱しているので、何かと近寄ってみたら・・・・白菜。

 

 山の中に白菜は自生しないから、どこかの畑から持って来て、こんな場所でパーティーをやったらしい。全く、やりたい放題。

 

 これなんか、カメラ目線でポーズを取ってくれたが、内心はびくびくものだった。飛びかかられたらどうしようもない。

 

 この地区にあった「大川一中」という中学校の校歌に、「うるわしのふるさと しらさぎむれとぶ 青葉のひまを・・・・」というのがあったが、そんなのどかな光景。

 

 このあたりの紅葉といえばこんなものくらい。

 

 これで牛の鳴く声とかにわとりの声とかが聞こえたらいいのだが、さすがに、そんなものはとっくの昔に途絶えてしまった。昔の農家が洋式の住宅に建て代わり、あぜ道も広い舗装道路になってしまって、まるで違う町に来たみたい。牛馬の代わりに大型のトラクターが走り回っていた。

 

 子供がいなくなったからか、柿の実もそのまんまで熟して落ちているばかり。

 

 やっぱり、この時期は大窪寺だろうと、またもややってきたのが、この紅葉の名所の大窪寺。朝のNHKの四国版で、ここのお寺が紹介されていたこともあるのか、ものすごい車の列。まるで、大名行列みたい・・・。駐車場も路上も乗用車でいっぱい。

 

 大イチョウの葉っぱは落ちてしまっていたが、それでも多くの方が落ち葉を集めたり、スマホをかざしたり。

 

 いちょうの葉っぱは水分が多くて燃えないのだそうだ。だから、お掃除の方はたいへんだ。

 

 この人たちは、あのモデルさんを撮っているわけではない。紅葉のもみじをさかんに撮影している。

 

 こんなおねえさんである。きれいに撮れているものもあるが、撮影許可をいただいていないのでここまで。(業務用みたいなもので)

 

 今日の掲示板はこれ。「この一年 悔いなしと散る 落ち葉かな」というもの。花には花の役割があり、葉っぱには葉っぱの役目がある。冬が近くなると、広葉樹などは広い葉っぱでは水分を発散させるので木が弱るために葉っぱを切り落とす。また、光合成能力の落ちてきた葉っぱでも植物は弱る。そこで葉っぱを捨ててしまう。紅葉はその前段階で変色するものらしい・・・。紅葉も落葉もお仕事を終えた葉っぱを切り離すことでおきる自然現象。これを悲しいと見るか、寂しいと見るかは人間様のこころのありようだけ・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。

 


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