まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

紅葉も 今一歩なり 結願寺

2014年11月01日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は西日本にある前線の影響で雲が広がり、夕方からは雨が降るらしい。気温は17度から20度、湿度は96%から84%、風は1mから2mの東南東の風が少し。明日の2日は、前線は次第に南下するが、寒気の影響で雲が広がり、雨の降る所がある見込みらしい。

 

 まるで墨絵のような、水墨画のような朝・・・。我が家から南に進んで東かがわ市五名(ごみょう)経由でさぬき市多和槇川地区にある、四国霊場88番札所大窪寺に向かった。

 

 今日は第八期おへんろつかさ養成講座の五回目で、大窪寺研修のサポートのためである。私は駐車場係。受講生を駐車場に誘導するガードマンみたいなもの。これが制服である。輪袈裟に名札も用意した。

 

 今日の講義は、この大師堂で行われるので、あらかじめ座布団だのお茶だのスクリーンだのを運び込むのだが、この大師堂には入れない。

 

 実は、その地下にある「お砂踏み場」が出入り口になる。普段は、ここは有料でのみ入れるのだが、今日は特別。

 

 お砂踏み場と言っても、こういうそれぞれの札所の本尊とお軸が安置してある。

 

 これが、大師堂の内部。向かって右にお大師さまが居られるので、その正面はあけてある。左手からおへんろさんが拝まれるからである。今回の受講生は36名中34名とのこと。

 

 今日の講師は四国歴史学会の藤井洋一先生と、ここの住職さん。この周辺のおへんろさん事情を講義された。

 

 駐車場係が終わると、せっかくだからと境内を散歩してみた。こういうことも大切なようで、大師堂が分からないと迷っていた受講生二人を案内したり、おへんろさんに簡単なガイドをしたりもした。境内のいちょうも部分だけれど黄色くなっている。

 

 紅葉の方は一割から二割程度だろうか。まだまだ、緑の葉っぱが多く眼に付く。

 

 今日は天気が悪いからか、連休だからか、おへんろさんの数は少なかった。

 

 ということで、今日のお昼はここになった。大窪寺門前にある「八十八(やそば)庵」というお土産屋さん兼うどん屋さん。

 

 うどんはこの時期には「打ち込みうどん」がおいしい。一人前で850円。先代が女体山から流れ出る清流に注目。この美しい水でうどんを打ち、お遍路さんに食べてもらおうと1960年に創業した。打ち込みうどんはオープン以来の人気メニュー。豚肉やダイコン、サトイモ、ニンジン、ゴボウなど旬の野菜を煮込み、自家製味噌で仕立てた優しく懐かしい味が、長旅を終えたお遍路さんを「お疲れさま」とねぎらう。

 

 午後からは、今年の日記の整理とまとめをブログ記事から抜き出し中。

 

 今日の掲示板はこれ。「人生 くやまず くらべず くにせず くさらず くじけずに」というもの。この語源を調べてみたけれどわからんかった・・・。確かに、これらのことを心がけて生きて行ければいいのだろうけれど、なかなかに難しいことがらばかり・・・。悔やんでも、比べても、苦にしても、くさっても、くじけても、ありのままに、南無阿弥陀仏のお念仏に救われるしかない私たち。風の流れに、雲の流れにまかせきるしかない私たちでありますことか。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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