まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

ようやくに もみじしみじみ 山の寺

2014年11月03日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は13度から17度、湿度は51%から48%、風は5mから4mの北西の風が強かった。明日の4日は、引き続き高気圧に覆われて、晴れる見込みらしい。

 

 ということで、今日も三日連続で四国霊場88番札所の大窪寺に出勤(!)。今日はよく晴れていて気持ちのいい秋晴れ。私がここに着いたとき、この御成門が閉じられた時だった。というのも、ここでは秋祭りなのか獅子舞の賑やかな音が響いていたのだ。

 

 ま、おまつりがメインではないので深入りはしない。

 

  今日は「さぬき市へんろ88ウォーク」の日で、深まる秋の中、さぬき市の特色である四国霊場八十八ケ所の86番志度寺、87番長尾寺、88番大窪寺までを遍路道や史跡・文化財を巡りながらウォーキングを楽しもうというイベントの日。

 

 ①おへんろ健脚コース(約26km、約6時間)
  さぬき市役所⇒86番志度寺⇒87番長尾寺⇒前山おへんろ交流サロン⇒細川家住宅(国指定重要文化財)⇒88番大窪寺
②おへんろのんびりコース(約11km、約3時間)
 前山おへんろ交流サロン⇒細川家住宅(国指定重要文化財)⇒88番大窪寺
③おへんろらくらくコース(約5km、約1時間30分)
  旧多和小学校⇒88番大窪寺

 の三コースで行われた。

 

 現地には9時集合となっていたが、誰もいないので境内を散策して紅葉見物。紅葉は来週か再来週が見頃だろうか。この頃には誰もカメラを構える人はいなくて、私が紅葉を独り占め。

 

 阿弥陀堂前のイチョウの木は今が見頃だろうか。

 

 スタッフ達は10時頃に勢揃い。準備も万端に整った。一番近いらくらくコースの先頭がゴールしたのは11時過ぎ。それからが私たちの出番。ゴールした人の中で希望者を募って、「知られざる大窪寺」ということで、大窪寺のボランティアガイドである。

 

 ここのお寺の本堂と多宝塔を結ぶ線が、若干、参道とはずれている。つまり、参道と、本堂と、後ろにある奥殿の多宝塔が少しずれて 斜めになっている。その訳を説明したり、

 

 紅葉して落ちたイチョウの葉っぱで遊んだり、楽しみ方を教えたり。もちろん、ガイドをする会員さんのセンスと方法と知識でそれぞれ。マニュアルはあるが、そんなものはどうでもいい。

 

 最後の健脚コースは午前8時に志度を出発して、26Kmを6時間で歩いて、午後2時過ぎにゴール。そのメンバーの中に最後のお客さんがいた。

 

 中国からお勉強に来ている四人の娘さん。案内するのは渡邊会長。この人、中国語が話せるのだ。

 

 中国も広くて、樹木のない砂漠地帯から来たというので、渡邊会長はお遍路やお寺の説明はほとんせずに、こういう庭園や樹木ばかりを見せて案内した。四人は、とくにこの庭園がお気に入りで何枚も何枚も写真を撮り続ける。

 

 最後には、引率役のさぬき市職員を含めて、会長ともどもに記念写真の撮影しておしまい。

 

 今日の掲示板はこれ。「秋の紅葉は美しいけれど 光があるから目に映える」というもの。真っ暗な闇夜に紅葉を見ても、紅葉は見えない。真っ白な濃霧の中や朝霧に立ちこめるあさぼらけの中でも紅葉は見られない。そこに闇夜を切り裂くような光が差し込んできたとき、ものごとの姿が現れて輝き、秋の紅葉が浮かび上がる。それこそが真実であり、それこそがまことである。私たちの生きるという誠は美しいけれど、さらに、それを照らし出す「光」があるからこそ、輝いて見えるいのちなのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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