まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

もみじ散る 狛犬談義の 寺の朝

2014年11月08日 | 時にはぼぉっ~とする時

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がっていた。気温は10度から16度、湿度は80%から50%、風は1mから2mの北北西の風が少し。明日の9日は、前線を伴った低気圧が四国の南海上を通過するため、雨が降るらしい。

 

 「引き籠もっていては病にとりつかれる」というような話を聞いたので、それもそうだな・・ということで、山道経由で紅葉の名所となっている「大窪寺」に行ってきた。先週の今週だから・・と期待をしたのだけれど、なかなかに今年の紅葉はしぶといぞ。

 

 ま、今日は曇っているので紅葉の赤が輝いていない。

 

 この人は完全武装・・・。左脇の白い筒のようなものは「望遠用の交換レンズ」で足元からがっちりと固めている。

 

 紅葉を見つめる目も真剣そのもの。

 

 ときおり、雲間から漏れる光線で輝くもみじたち。一斉にシャッター音が連続する。

 

 今日は土曜日のせいかおへんろさんも多い。関東からのおへんろさんの声も聞こえた。とある家族連れのおへんろさんの会話・・・。

 「狛犬はどうして、口を開けたのと閉じたのがいるんだろうか・・」
 (・・・・・・・)家族達は無言。
 「どうして質問に答えないんだ・・」
 (お父さんの声にはイライラするの・・・)
 「そうだったのか・・・」お父さんは寂しくとぼとぼと家族から離れて歩く。

 

 「おじさんね、『あうんの呼吸』って知ってるでしょ。「阿」はものごとの最初で、「吽」はものごとの最後という意味で、宇宙の始まりと宇宙の終わりとか、真実と智慧とかを表すんですよ。そういうことから「対」ということで、狛犬や仁王像なんかでは「阿形」と「吽形」と、ペアで安置したり設置しとるんですよ・・・」と余計なお世話。さすが「おへんろ観光アテンダント」。

 

 おとうさん、車の中で自慢そうに、この話をするんだろうな。すると・・「おとうさんの声、イライラするの」と叱られるのかも。おとうさんはかわいそうだ。

 

 今日は土曜日ということで一般の方のお参りも多い。お、今日から十二日まではご本尊の「秘仏開帳」だな。もう、四回も拝観させてもらったから、さすがに五回目は遠慮しておく。

 

 境内のイチョウの木は、そろそろ終盤に入ってきた様子。はらりはらりと落ち葉が舞い落ちて、それを子ども達や娘さんたちがにぎやかに拾っている。

 

 このお二人は外国人の娘さんだった。「おはようございます」と声を掛けたら、「おはようございます」ときれいな日本語が帰って来た。目はブルーだった。

 

 人が多くなりだしたので、早々に退散することにした。

 

 茶店の裏で、ジャパン・ポストの職員が年賀状を販売している。人出が予想される場所には、こうした人たちが寄ってくる。私たちも「テレホン・カード」の販売にかり出されたことがある。今でもテレホン・カードってあるんだろうか。とんと売り場を見かけないのだけれど。

 

 今日の掲示板はこれ。「一年前の悩み事、言える人、いますか?」というもの。正確には、「このなかで、一年前の悩み事、いえる人いますか?いたら手を挙げてみて。いないでしょ。二年前の悩み事いえる人いますか?いないでしょ。」というもの。銀座まるかん創業者の斎藤一人さんの言葉から。なぜ、いえないのか。悩みを解決した訳でも、悩みを乗り越えたわけでもないのに、なぜ、言えないのか。その悩みは勝手に消えてしまったからなのだ。悩みは解決しなくてもいいのだそうだ。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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