坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

楽譜の情報過多

2015-07-15 | レッスン室から

ピアノを習い始めたばかりの子供たちに使ってもらう楽譜(導入期の楽譜とよびます)って
とても種類が豊富です。

50人の小さい子供たちがいたら、50通りの導き方があるわけですから、
その子、その子のタイプによって、いろいろな組み合わせで楽譜を
揃えます。


でも最近、思うのは 導入の楽譜って ほとんどが カラフルで素敵な可愛いイラスト付き。
ここまでしなくても 良いのでは?思うことも多々あります。

ほとんどの子供たちは そういう楽譜を見ると 喜びます。

でも、たまーに 「あまり絵が多いと 気がちるからイヤ」というちびっこも
いなくはありません。

かなり難しい段階の楽譜まで 可愛いカラーなので、次に チェルニー的な練習曲の
楽譜を与える時、違和感を持ってしまうことも。

急に絵も色もなくなって、「大人扱い」されたみたいで喜ぶ子

逆に 急に 難しく感じていやがる子

いろいろ



そして
 
最近の 導入の楽譜は たいてい イメージしやすいお歌がついています。

その歌が大好きで その歌のおかげで練習がはかどる生徒もたくさんいます。

「おばけ」とか「おしゃれ」とか「メロン」「ケーキ」とか そんな感じが好き。


両手でピアノを弾き、
その歌で歌うことって かなり高度な作業

そこまでは到達できない時は、 私が ピアノを弾いて 生徒が歌う
反対に 生徒が弾いて  私が歌ってあげる

それでじゅうぶんですね。


中には お歌が書かれていることが イラストと同じように目のじゃまになってしまう生徒も
います。

「どれみで弾きたいの」「どれみで歌いたいの」


メロディの音高と 言葉のイントネーションが 「変」 な事がわりあい多いので
そういう時は生徒とディスカッションして、言葉をさしかえちゃうか、
メロディそのものを編曲しちゃう。
(もともと英語の教本は部分的にでも 英語で歌った方がよほど自然)

これもけっこう勉強になりますけれどね。