坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

単元

2012-05-27 | レッスン室から
山手のローズガーデン




先週の合唱の練習の日、いつもより早く出かけて、
ゆっくりバラをみました。

朝、10時前でしたけれど、かなりの人が見に来ていました。



話は変わりますが

ある日のレッスン室


2ページの曲を練習中の小学生。

その曲集の中では、長めの曲でした。

小学生の場合、ごく簡単に曲のアナリーゼ(曲の組立て)を
します。


その曲は、Aの8小節があって

次に全く同じBの8小節が、2回くり返されてました。

その次は、終わりにつながるCのメロディが8小節

「あ、ここはまるっきり同じ8小節のメロディが2回だね。
お得だね。」

最近の子供たちって、「未知なこと。長い。難しい。」がわりあい苦手です。
(そうじゃない場合もあるけれど)

だから、同じメロディのくり返しを見つけたら

「お得だよ」を連発・・(笑

これで、ずいぶん気が楽みたいです。

それで、そのお得なBの部分を見てましたら・・・・

「あれ、100%同じ、という訳ではなかった!」


8小節目に長くのばす音があるのですが、
一回目は、付点2分音符で、3拍のばす
二回目は、2分音符と、4分休符でした。

たったこれだけの違いです。

でも、とても重要な違い、だと思います。


「さあて、なんで2回目は、2拍のばして、1拍休むんだろうね??」


その子は、(答えは、なんとなくわかるんだけど・・・・
言葉にして、伝えられない・・・・)

そんな顔をしていました。

が、


こう言いました。

「えーと、単元が変わるから!」

「単元・たんげんね!」

久しぶりに聞いた言葉だわ~~
小学校の先生が良く使う言葉ですよね。


その生徒の言わんとしている事はよーくわかります。

単元=一定の教育目的のためにひとまとめにされた学習計画。
教材や学習活動を主題ごとに関連をもたせて組織したもの。


次にCという傾向の違うメロディが来るのですが、そこへ行くために
気持ちの準備をする、変化するための「休符」なんですね。

「次の単元にいくよーーー」と言う気持ちで弾く休符なんですね。

よーーく出来ました!!