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坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

見えない相手

2014-04-17 | 伝えたいこと


先日の朝、ラジオを聞いていたら、ネット通販で 成功した洋菓子店の人が
ゲストに出て 話をしていました。

その人が、言うには

「ネット販売と言うことは、実際には会話もなければ、顔を合わせる事もない。

だからこそ 心が通じ合うように、と言うことに 気をつける。

 自分の思いをお客様に届ける努力をおしまない。。。」

というような内容を話していました。
(聞き流していたので、正確ではないけれど)

会話の端々に パソコンのディスプレイを通じてでも、
努力次第で、店の個性、作り手の個性、誠意 を届けることはできる、というような
ことだったと思います。


今は、なんでもネットで検索する時代ですから、
商品を買う、だけでなく

習い事の先生も ネットで探してしまう人も多いです。

習い事の場合は、最初は ネットを通じた会話だけれど、
その後は実際に 会って、顔を見て 話すわけなので、
だいぶ事情は違いますが。

それでも、、、、最近の ピアノ教室のホームページなどを
見てみると、  

なんだか どれも同じよう

同じ業者に作ってもらったみたいな統一された整然とした美しい画面

「教室の紹介」や、 「先生の ひとこと」 などの 文章も 

「小論文の書き方」を予備校で習ったみたいな 画一的な 優等生な 文章

わたしはですね、

一目見て、 作った人~教室の先生の 姿かたちや人柄が想像できるような
「手作り感」にあふれた どちらかというと ヘタなつくりのホームページやBlog
そして、不器用に書かれた文章の方が好きですけれど。

今は、そういう時代ではないのかもしれませんね。
老婆なもので・・・・考え 古いのかな?






近くにある緑地帯の 斜面に 真っ白いハナニラが 群生してました。

うちの庭のハナニラは 淡いブルーの星  です。










車のはなし

2014-03-05 | 伝えたいこと
13年ぶりに車を買い換えました。

運転するのも、あと10年するか、しないか・・・かなあ。
と迷いに迷って、

人生最後の車を買いました(買ったのは、おっと)

13年も 経って 新しい車に乗ったら

すっかりアナログからデジタルな車になっており・・・

老夫婦は、ちょっとドギマギ

先月は、右手を捻挫して、車のエンジンキーが「右手で回せない~」と
言ってましたが。

新車君は、キーなんか回す必要ありませでした。

ドアを開けて、エンジン掛けて・・・・そこのあたりからして???で、

今度は、駐車して、ドアロックしたらしいけど?

(ほんとにロックされてるんだか?なんだか??)
ちゃんとロックされてるけどね。


でも、運転するという行為は、 ずっと変わらず 同じことです。

ハンドルを 両手で 握り

ブレーキとアクセルを 足で 操作し

両目で しっかり見る

ここは、アナログ です。

いつの時代は、無人自動車も 道路を走りまわることもあるのかも
しれないけれど、

今のところは、人間の 手と足と目と耳 で
安全に運転する。


ピアノ教室も 同じ

ネットで調べ物をしたり

仲間作りをしたり

生徒集めをしたり

するけれど


ピアノを弾く、ということは

人間の生の手 と 足 と  目 と  耳 

でしか、できません。


外枠を 飾ること に 気を奪われすぎず

しっかりと  生身の 音楽を生徒たちに

教え、 伝えて いきたい と思います。

 











坂 と 形容詞の話

2014-02-10 | 伝えたいこと
雪のたくさん残る朝になりました。

通勤。通学は大丈夫だったかな?

今日、レッスンに来るみんなには、

夕べのうちに

時間に遅れないように」・・・なんて事は
気にしないで、気を付けてゆっくり歩いてくるように、と
お母さんや本人にメールをしました。

昼間はまだ良いけれど、夜になって暗い道を歩いたり、
車で送迎の中学生は希望があれば振り替えをしました。

いつも書いているように、うちの方は坂だらけ
町内会ごとに 一番の坂?に名前が付いたりしているくらいの坂の町です。

しかも、うちの方は特に子供が少ない地域なので、
雪がなくなりません。

同じ町内でも、反対側の山に住むマゴは 土曜日も一日中
お母さんや、お友達と雪で遊んでいたらしいですが。

でも、うちの前の公園は、まだ雪が踏み荒らされないで
い~~っぱい残ってます。

去年だったかな?かなりの雪が降ったあと

中学生生徒が 雪の次の日くらいに

「先生の所の公園だったら、まだ雪がちゃんと残ってそうだから、
学校の帰りにわざわざ 寄り道して、ココまで雪遊びしに
来た~」と言ってました。

夏は夏で、坂を上がってきた生徒は 汗だく。。。
駅から坂を下って、また、上がって 徒歩13分。

とても静かな住宅街ですが、ピアノ教室の立地条件としては、
あまり良くありません。
お稽古事のお教室って、にぎやかな人通りの多い場所の方が
適しているのだろうな、と思います。

そんな 適していないピアノ教室に毎週毎週
坂を上がって、そして、また下りて。。。
通ってきてくれて みんなありがとうね。


お稽古事のお教室を運営していくとき、
どうしても 自分では どうにもならない事がいくつかあります。

それが教室の場所だったり
住宅の広さだったり

その時々に変わる家族の状況

高齢者の多い土地もあれば、
子供ばかりのマンション街もある

おのずと、ピアノを習おうと思う人の人数も歴然と違います。

私も、生徒数が少ない時は、
生徒数が少ないことをマイナスに考えてしまいがちでしたが

その頃よりも 今の方が もっと子供たちの習い事も
多様化しています。

いろいろな習い事があって、みんな たっくさんいろいろやって
わりあい簡単に代わったり、やめたり・・・・

教える側の努力では どうにもならない部分もたくさんあるのです。

先生方も今の自分の状況の中で 

拡げる努力より 深める努力
していく中で 幸福感を 感じていかれたら いいのではないかなあ、と
思います。

それは、教本や、教材なんかの使い方 にも言えるのじゃないかなあ。


どこかの ニセなんちゃらの人のように

「すっごい」形容詞のたくさんつく人や、モノや、事柄、

に惑わされる人のなんと多い事よ。

私自身は、あまり形容詞のたくさんつくものには、逆に
惹かれないのでした。


おしまい






















電子カルテと連絡ノート

2014-01-22 | 伝えたいこと
とってもお恥ずかしいのですが、、、、、

土曜日の朝、ゴミを出そうと、家の外に出たとたん  転倒し

両膝を強打したうえ 
右手首を捻挫してしまいました。

あまりに しっかり転んだので、

転びながら

「あ~また、どこか骨折してるかもーーー」と思いましたが
(2011年に ベランダの雪で滑って、肩を骨折したから)


レントゲンの結果は、今のところは、捻挫ですみました。
あとから、骨折跡が現れることもあると言うことで、1週間後に 再度レントゲンを
撮ります。

右手は、ごろごろの形状記憶?ファイバーみたいな添え木でしばりつけられています。

包丁を持てないのと、布巾を絞れないのと、車の運転ができないのが
困ります。

左手ばかり使うので、すごい肩こりになってます。



ところで、

最新設備の整形外科に行ったとき

当たり前ですが  電子カルテです。
紙やペンは 先生の机に ありません。(見たところ)



先生は、始めて会う患者の顔も見ず
一心不乱に(のようにワタシには見える)パソコンのディスプレイに
カタカタと打ち込んでいます。

レントゲンを撮って、説明する時に、やっとこっち向きました。

2年前、ここの整形外科の前の代の先生も、 パソコンの打ち込みばかりに
熱心だったなあ。
ワタシの言う一字一句そのまま、打ち込んでいるのが
見えたら、急に信頼を無くしてしまいました。(要約したらどうですか?先生)と
言いたくなった。



そういえば、
ちょっと昔、20年くらい通った大病院のシステムが 途中で 電子になったら
私と同年輩の ものすごく優秀な主治医が、パソコン操作に手間取ったり
困ったりしているのを 横目で見て

(せんせい、ワタシがやりましょか??)って言いたくなったこともありましたっけ


電子化されている事に 文句をいうつもりは全くありませんが、
患者の顔もろくに見ないで、ディスプレイ見てるのって、
なんだかなあ・・・と思いました。


話は変わりますが


ピアノの生徒(特に小学生)に

「れんらくノート」というものを持たせています。
それは、私が 買っておいた サンリオやワンピースやドラエモンなんかの B5ノートを
個々に選んで持っているという きわめて どうってことないもの。

そこに毎月のカレンダーにレッスン日や、特別な振り替え日、お休みの日を
書いて貼ったり、 宿題や ちょっとしたレッスンの注意をなぐり書きしたもの。

丁寧に書く時間はないので 入会最初に

「レッスン中や最後に雑な書き方しかできないけど、レッスンのメモを
書くこともあるから、次のピアノの時までに 一回は 読んでね」という約束になっています。

中には、たまに、私にあてて、一言 お手紙を書いてくれる子や、お母様もいます。

今、弾いている曲のイメージを メモしてくる子もたまーにいます。

それは、嬉しいです。

わたしも、ほめる事は、そのノートに文字で残してあげることもあります。
でも、申し訳ないけれど、なぐりがきです(その時間しかないから)

多くの子は

「おいおい、ノートに ○○に注意、って書いたのに。見てないね」って感じの
事も多し


だから、注意事項や 「こう考えた!」というような事も 楽譜に書いてあるのが
一番よく見るかな、うちの生徒の場合。


「ココが素敵に弾けたね!!」というような事も、楽譜に 書いて
ほめてあげます。わたしは。



またまた、話が かわりますが

中学生の話を聞いていると

最近は、どの教科も、 テストだけじゃなく ノートを提出したりするそうで、、、

そのノートで、良いお点をもらえるように カラフルなペンで 洋服屋さんのカタログみたいな
美しいノートを書いてます(そういう子も多いです)

ふーん、その美しい極楽鳥みたいなノートで、良いお点を もらって
で、あたまの中には、ノートの中身も 入っているんだよね、ね、ね???



お医者様も、ピアノの先生も、中学生たちも

世の中にあふれている いろんなツールや グッズを 使いこなし
でも、その形を追うことの方に  熱心にならないように しないとね。














私だって 昔は 新人だった・・・それで(追記あり)

2013-12-23 | 伝えたいこと

↓下の記事で、 

若い人達を 見守ってあげる、というような趣旨を事を
書きました。


若いお母さん方の  会話で、 時々 ドキっと胸が
痛くなる単語があるんです。


「うちの子の 担任は ・・・」と言う話しかた

「担任の「せんせい」」とは言わず

「担任」と言う言葉で、話すのが 今は普通なのかなあ?

ま、会社で自分の課の課長を 「うちの課長さん」とは
言わないから・・・間違ったいい方ではないのかな。

でも、老婆の私には ちょっと違和感のある言い方です

 
もーし 自分の子供が 若くて みたところ か弱い頼りなさそう~な先生の
クラスだったとしても

あなたが 社会に出たばかりのころや

あなたの子供が 社会人一年生 だとしたら?

と、イメージしてあげてほしいな、と思います

もちろん

相手が 若者であろうと、  ベテランであろうと、
ご自分の意見や、 要望、思いを伝えることは必要で大切なことです

でも、そこに  「自分の子供が 社会に出たばかり・・・」

「自分が 社会人一年生で とても心細かったとき・・・・」

なんて、ことをイメージできたら、要望の言い方も
ずっと違ってきて、それが 良い効果をあらわすのじゃないかな


わたしは

ものの言い方が単刀直入で ちょっとカドを たててしまう人や

他の人の やり方に 我慢できないで、すぐに 自分が手をだしてしまう人って、 

想像力が足りないのじゃないかな、と思います。

自分が、そうだったら・・・どうだろう

自分が こう言われたら ・・・どうだろう

ちょっと想像してから 行動したい


でも、そういうワタシも

我が子に関しては そういう想像力が  あまり働かず・・・
失敗ばかりでした


だから、みんな働き出して  収入を得るようになったら

さっさと うちを出て独立していきましたよ

それは、とても正解 ◎だったと思いまーす



(追記)

「せんせい」を付けないで 「担任」というのは、一部のお母さんで、
みんながみんな そう言っているわけではないと思います。

うちのお嫁さんたちは、 保育園や幼稚園学校の先生を
「せんせい」無しで 「担任」とは言ってなかった、と思いますが・・・














私だって 昔は 新人だった・・

2013-12-21 | 伝えたいこと
わたしの、少し若い友だち・・・・5,6歳年下

や、

もう少し若いPTAコーラスつながりのお母さんたち・・・10歳以上年下

もっと若いピアノの生徒のお母さんや、ピアノつながりの若者・・・息子と同年代

そんな 色々な人と接したり、話をしている日常生活、や、ピアノのレッスンや合唱の色々の中で


「○さんって、なんでも知っているんですね~~」とか

「なんでも 持ってるんですね~~」とか

「なんで、そんなに落ち着いて対応できるですか~~」と

賞賛!??される事があります。


それは、ちょっとした家事の 手抜きや
日用品の 使い回し方だったり

レッスン中での 言葉のあやだったり

します。

わたし、「魔法」という言葉を 使うのって好きじゃありません。

『○○がアットいう間に綺麗になる!魔法のなんちゃら』
まあ、商売での場面では、まやかし言葉を使わない、と 商売にならない、っていう事も
多々あるから、仕方ないかな。。。


『××が 一気に上達する魔法のことばかけ』

『ピアノが なんちゃらする 魔法のレッスン』

簡単に 出来ないことだから、「魔法」なのであって、
そんなに 使ったら ホンモノの魔法使いに 失礼です!(笑



というわけで、「レッスン中に、ちょっとした機転」や「ちょっとした言葉のあや」で

泣く子もだまったり

きれちゃって、きれちゃって、どこかにいっちゃった子?が すーっと
元につながる瞬間があります。


それを

「○先生、ってすごいです。」とか 「○さんのやり方ってすごい!」とおっしゃっていただいても


「あのね、62年近くも生きてるからね、それだけの事なのよ」と

思います。

偉いことでも、なんでもありません。
生きてきた糧です。



若い人は、私が 置いてきてしまったたくさんの宝物を持っていると思います。
私が、どうあがいたって、30年も40年も 元には戻れません。
絶対に戻って 取り戻すことの出来ない 若い堅さ 熱さ があります。


たとえば

レッスン中に すねちゃって 何もしなくなっちゃった子

今の私は

「なあんだ~~△ちゃん、何もしてくれないんなら
先生が弾こう」って言って、私ひとりで、ピアノを弾いて遊んでます。
(その子が、弾いてる曲を うんとヘタくそに弾いてみたり・・・)

そしたら、△ちゃんは、そのうち戻ってきます、。シメシメ



若い頃の私は

「△ちゃん、何怒っちゃったの??
じゃ、これはどう?これは、どう?」

必死で、その子の気持ちを振り向かせようとして、いっぱい考え、
いっぱい動いて、

そうすると、さらに△ちゃんは、 意固地になって・・・

そんなだったでしょう。


でもでも

きっと△ちゃんは、 

一呼吸離れて、 待ってる今の私にも

そばで、必死に、一緒に考えている 若い私にも いつかきっと
ついてくるでしょう。

ぜったい 気持ちが通じることがあると思います。

 
毎週 一緒に ピアノを弾いている

ずっと 一緒に やってきている という事だと思います。


私には、学校の先生をしていた友人も多々いるわけですが

最近は、子供をとりまく環境の激変で 子供たちも、先生方も
悩みがたくさん。

ベテラン教師は、特に若い先生へのサポートも、 重要な仕事です。

夜遅くまで 職員室で 一緒に泣いたり、笑ったり、 時には叱ったり
するそうです。

だからといって、 絶対に 若い先生のかわりに そのクラスに行って
クラスを なだめたり、 替わりに授業なんかできないわけです。

そんな事したら 若い先生の 今までの 努力  もがきが 
なんにも 意味のないものになってしまいますから。


若い人には、 老成してほしくないです(笑

私が 40年かけて 置いてきたもの を 若いひとには
自信をもって、輝かせていたほしいな~~と 思っています。





自分のことばで

2013-11-14 | 伝えたいこと



去年の夏にちょっと足を痛めて、長時間の立ちっぱなしや、歩き回ることに
自信がなくった時がありました。

病院通いではあまり良くなりませんでしたが、
靴の大半を買い換えたことで、かなり良くなり、

最近は30分で終わるスポーツクラブに行っています。
なかなか定期的に行かれないのですが、今の私にはとても効果的で
気に入ってます。


そのクラブでのひとこま・・・・ちょっと人数の少ない午後

テーブルで、新入りかな、と思われるインストラクターと、経験者のインストラクターが
座って面談の練習してました。

若いひと・・・・体験に来た人に答える問答集を暗記していて、よどみなく説明しています。

経験者のほうのひと・・・・体験に来たお客様になって、質問しています。

「なるほど・・・私が 入会するのに説明を受けた時とほぼ同じ受け答えをしてるわー。
こうやって練習するんだね。。。」

と、耳をそばだてて聞いてました(^^)


話は、飛びますが。。。。

大きなファストフードや、カフェなどに言ったときの 注文コーナーでの受け答え、
これも、判で押したように 全く同じ受け答えをされます。

超有名店ほど マニュアルがすごくキチンとしている、とわかります。

で、お客様が、小さな小学生で、あろうと、全く同じ受け答えしかしません。

もちろん!小学生だって、大事なお客様です。失礼のないよう礼儀正しい受け答えを
しなくてはいけませんよね。

でも、そこに、たとえ、文章は全く同じであっても
可愛い小さな子供に対するニュアンスが生まれないのかな。。。って
いつも思って聞いてます。

でも、聞こえてくるのは、抑揚のない 無味乾燥なマニュアル通りの
受け答え


うーん、そうですよね。

言われた通りの事しか 話してはいけない、という指導をしないと


若いバイトさんは、「どこまでが、かもしだしてよい愛情なのか。」

「軽くあつかっているように取られる言い方なのか。」

判断できないものね。



こんな事にこだわっている私の方が常識のない変なおばあさんなのでしょうね???

でもさ、書いてる文章を読むだけ、であっても、相手に対する何かを
かもしだせる大人になって欲しいよね。




このような特殊な場合でなかったら

若い人でも、若くなくても

ちゃんと自分で考えた言い方で 、モネマネではない自分の言葉で
人と接することができるような人でありたいなあ、

まわりのみんな(ピアノを習いに来ている生徒たちにも)
そういう人になってほしいな、と思います。


だれもが、話の上手な人であるわけはないし

何かキツイことを言われたり

答えに詰まるような質問を受けたりしたら

しどろもどろになって、何を言ったんだかわからなくなる。。。

そういう事があったっていいんです。


ピアノの先生だって、いつもピアノの隣で
口八丁手八丁 生徒を上手に のせてしまう先生もいるでしょう。


でも、口べたで あまりお話は得意じゃないけれど、たくさんの愛情をもって
ピアノの隣に 座っていてくれる先生  そういう人だってたくさんいます。


人と人とのふれあいというのは、とても難しいことで

その難しいことをしながら、さらに、物事を教える先生という仕事は
何倍にも難しい仕事なのですけれど

書物をたくさん読んで研究するのも、勿論大切だけれど

そのあとは、その何十倍も自分で考えて 自分で経験した自分の言葉で
話すことができる人が「大人」だなあと思います。


なんでも、かんでも マニュアルがいっぱい出来ている世の中なので。
それがないと、どうして良いのかわからない! という人を育ててはいけない、と
思う今日この頃なのでした。



















ヴィヴァルディの四季

2013-10-27 | 伝えたいこと

先日、


パドヴァ・トリオのコンサートに行きました。


前々から親しくさせていただいているウララ・ササキさんとお父様の一樹さん、
妹のマルモ・ササキさんの3人からなるピアノトリオです。





イタリア在住のお父様 一樹さんは、今年が演奏活動50周年ということで、
特に家族愛と、 イタリアへの愛にあふれた素敵なコンサートでした。

抜群のテクニックと、 
そして、日本と ヨーロッパを中心に活動していらっしゃる3人らしい大きな世界感と
細やかな感情

久しぶりに 超一流の 演奏を聴き、とても心が浄化されました。

イタリアの作曲家の作品が中心のプログラムでしたが、
CDでも 発売されている ヴィヴァルディの四季~ピアノトリオ版 に
ワクワクしました。


「四季」のうち(この日は演奏されませんでしたが) 「春」は
中学校の鑑賞教材にもなっていて、 もう何十年も 生徒に教えたり
一緒に 勉強したり、とてもなじみ深い曲です。

(記憶はさだかではありませんが・・・うんと昔は、「春」だけでなく
「春夏秋冬」全部授業で聴いた気がしますが・・・記憶違いかも?)


そして、思ったのですが

こういう生の 一流の演奏家の 「四季」を 中学生が
聴く機会ってあるかしらん?



小学校のときは、音楽鑑賞会があったり、
(横浜市の場合は)5年生かな?がみなとみらい大ホールで、 
神奈川フィルの演奏や パイプオルガンの演奏を聴くことはあります。

でも、中学生が 生のオケを 聴いた という話は滅多に聞きません。。。

ごく限られた授業中に 上の空で、 CDや DVDを見聞きし
テスト前に 曲とは全く別次元で 作曲家のことや、 
「四季」に添えられた「ソネット=詩」を
あまり良く読めない(かもしれない)楽譜と ひっつけて丸暗記する・・・事 よりも

一流の生の演奏を 一回聞いたら 「100点!」で、良いのに。。。
なあんて、思ってしまいました。



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さてさて

2週間 ほどまえの 話の続き

岩手県宮古市 の浄土ヶ浜と言う とても美しい浜に
行きました。

この世とは 思えないほどの美しさでしたが、その地に行くまでは、
すべて津波で流され 家の土台と 草ぼうぼうの地
です。





ちょうど地元の 復興市が開かれていました。


七輪を たくさん並べ 炭をおこし



とても大きなサンマ を 自分で焼かせてくれました。





美味しかったです~~
















また、お母さんきいてよね

2013-09-29 | 伝えたいこと
オットが、「仕事のネタになりそうだから」と集めている新聞記事を横目で
みていたら、ピアノ教育にも 共通するような事が書いてあって
面白いので、横取り(笑 してきました。


朝日新聞のスポーツ欄に連載されている「子どもとスポーツ」第5部 
『親のかかわり方』と言う記事。


今日、共感したのは

精神科医の香山リカさんの談で

「五輪でメダルを取ったときに、『親のおかげ』と選手がコメントする。
それを聞いて、子供の才能が開花しないのは、自分次第だと親が思ってしまう」という話。


「スポーツを始めた原点に戻り、出来なかった事が出来るようになっていく姿、
楽しんでいる顔をみる事に喜びを感じてほしい」と結ばれています。


スポーツに限らず「こどもが楽しんでいる顔をみる事によろこびを感じる」事を
忘れないこと、大切な言葉だな、と思いました。


私の教室は、小学生以下と、中高生の人数が半々くらいなのですが、
ある日、続けてきた中学生2人が、自分で選んだ アニメのテーマとか
いわゆるはやりうた を 実に楽しそうに 上手に弾いてました。

思わず、「こういうの弾くのって楽しいよねえ」と言いました。
聴いている私も、元気をもらえました。

「先生も、中学や高校の頃、宿題じゃない好きな曲ばっかし弾いてたよーー」

小学校の頃は、「みんなのうた」や「歌のメリーゴーランド」の曲が好きで
歌の伴奏を弾いて遊んでたし。

中学、高校は、映画音楽や、サイモン&ガーファンクル(「明日に架ける橋」なんて
どれだけ好きだったかわからない)ビージーズだとか、カーペンターズ、だとか
バカラックだとか、よーく弾いて遊んでました。
(そんな事ばかりやっていたので、音大のピアノ科には入れなかったんですけどね。。。。)






























取り扱い説明書

2013-09-18 | 伝えたいこと
今日は、台風一過を絵に描いたような一日でした。

家にいるのが、もったいないような青空!。。。。。でも、
火曜日は レッスンの詰まっている日。。。。と言うわけで

台風の後の散らかった家の前を掃除して、ゴミ出しする以外は、家の中  でした。



今日は、数年ぶりの大人生徒さんが、レッスンに来てくれました!

育児のため、ちょっとピアノから離れていたけれど、お子さんも少しだけ手を離れつつあり・・・
また、少しずつピアノに向かいたい、とのこと。

小さい子供のうちのレッスンは、定期的に通うことが 大切だと思うけれど、

大きくなったら、お稽古との関わり方はいろいろで良いと思います。

きちんと間をあけず レッスンに来る事が、積み重ねになる、と言う考えもあるし

ある程度、子供の頃や若い頃に、基礎学習、基礎練習をしていた人なら、
自分で、おうちで弾いていて、

時々、
「ココって、これで 良かったかな?」と客観的なアドバイスが欲しくなった時に
レッスンに来るので、良いのじゃないかな、とも思います。


慣れた機械を自己流で、扱っていて、たまに「あれ?この機能は、どうやって使うんだっけ?」と
疑問に思ったときに、引っぱり出して、読み返す「取り扱い説明書」

大人のピアノのレッスン室は、時々引っぱり出す「取り扱い説明書」でも、良いかな。


勿論、うんと上達したい、目標をはっきり定めたい、という大人のレッスンは、
もっと別の方向性でしょうけれど。


火曜日は、一番のちびっ子も来るし、おばあさま生徒さんもいらっしゃる「年の差ピアノ教室」でした。