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坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

みんながみんな良い曲に

2017-01-01 | 伝えたいこと

あけましておめでとうございます。

夜中にピアノの部屋に掃除機をかけて、新年を迎えました。


今年も、(いつもそうですが)

たくさんの有名な曲も 生徒のみんなが知らない曲も

私が知らなかった曲も 

色々な曲を自分でも弾きたいし

生徒みんなにも弾いてほしい と思います



好きな感じの曲~


嫌いな感じの曲~


それぞれ好みはあるにしても

それを つまらない曲と感じるようなレッスンはしないようにしたいです

知りつくされた ありふれたと思われがちな曲にも

新鮮さを 感じる事ができるはず 

それを見つけて あげるのが ピアノの先生の仕事


遊び で終わってしまいそうな テレビの曲にも

勉強のための小ネタを見つける 

それがピアノの先生の仕事

色んな引き出しに 駄菓子も 

パティシェの作ったスイーツも 

つめておこう












なんでも早けりゃ良いってわけじゃない

2016-12-23 | 伝えたいこと



ひとそれぞれ ピアノの曲を1つ練習するにも 個性があらわれます。

ゆっくりゆっくり 弾けるようになる子

さっさっと さほど非の打ちどころもなく弾いてきてしまう子

新しい曲をどんどん練習して ○マルを早くもらって 進度の早い子の方が

「優秀・ゆうしゅう」なように思われます、それは間違ってはいない?かとも
思うけれど、

果たして そうかな?


先日も ピアノの先生仲間の友達と話をして

「譜読みの早い 進度の早い子は あまりこまごま説明したり 補足しないで
次の曲に入ってしまうので のちのち 思わぬオチが見つかったり。

曲が長くなったり 難しくなって 今までのように どんどん進めなくなった時に
急にやる気がなくなってしまうおそれが・・・」


と言うような話になりました。




私は 基本的に 「どんなに上手に 間違えずに弾いていても 一週間でマルはつけないよ。」と言うルールで

レッスンしています。

「1回しか遊ばなかった子より 何回も遊んだ子の方が
その子の事を良くわかるようになるし、仲良しにもなれる」からです。

(譜読みの練習のために 簡単な曲を次から次へと弾かせることもあります。
そういう時は 多少きずだらけでも とっとと先に~です)


でも、1、2週で ささっと小器用に弾いてマルになった場合より

少し日にちをかけて弾いていた場合の方が その曲を練習する意図 弾く事の意図が定着するように
思います。
(「いい加減に マルになるように練習しておいで~~!」と言われてたような曲は
マルになったあとも、いつまでも暗譜で弾いていたりしてます。



だからと言って おうちでちっとも練習しないで いつまでも同じ曲をやってる事
を推奨しているわけではありませんけれど!!



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普段、グランドピアノで練習しているから アップライトだと物足りなく思いますけれど
↓こんなアップライトだったら 素敵だな~~









基礎練習のたいせつさ

2016-09-10 | 伝えたいこと

ピアノの先生がこんな事を書くと不謹慎ですが


ピアノを習いたての 1,2年、、あるいは2,3年は 
家で ろくに練習しなくても ある程度は ピアノが弾けるようになるし
本も進んでいきます。

少なくとも 1週間に3、40分は 先生の家で ピアノを弾くわけだし

習いたての 曲は 短いから 覚えて弾けてしまうので





でも、その状態をずっと続けていくことはできません


いつか 急激に 弾けなくなってしまいます

進んでいったピアノの曲は長くなるし

速い音符も出てくるから


指がまわらない かっこ悪い弾き方しか出来なくなってしまいます


練習が好きじゃなくて

「え~~!毎日 ○回も 練習しなくちゃいけないのお~~!」という子に

「じゃ、ずっ~~と 8小節くらいの曲しか弾けなくても 良いの?

1ページで終わっちゃう曲だけで良いの?」


と聞くと 「そうじゃない 」みたいです



まだ 筋肉も柔らかい 小さいうちに 指をいっぱい動かしておいたり

音符を読んで 曲を弾く練習を 積み重ねておくことが

あとになって とっても役にたちます
必要です



みんな 「テレビの曲」や「ゲームの曲」を 弾きたがるんだけど

それはそれ


でも

教科書っぽい練習を 少しずつ積み重ねることが たいせつ

教科書っぽい練習には 「音階」や 「和音」に慣れておく仕組みがたくさんあって

それを元に 色んな曲が作られているからです


「テレビや映画の曲」だって「ゲームの曲」だって 同じ


少し大きくなって


ソナチネや ソナタ   ショパンや ドビュッシーを 弾きたくて弾いてるのに

速いフレーズが うまく弾けなくて  音が団子になって

自分で がっかりしてる子・・・・


小さい時に ほとんど家での練習をしないで ココまで来ちゃったのだものーーーー

今からでも 決して遅くないので

基礎練習をしっかりやりなおそうよね



そして まだ小さい子たちや おうちの方に

地味~~な積み重ねが

カッコイイ弾き方へとつながっている   と わかって欲しいなーと

思っています








 















馬鹿の1つおぼえは 馬鹿じゃない

2016-08-20 | 伝えたいこと

時々、生徒やお母さんたちに

「あまり良いたとえじゃないけれど『馬鹿の1つおぼえ』みたいに得意になって
いつでもどこでも弾ける曲を持っていることが大事」

とお話しています。


生徒のみんなは 一度合格してしまうと、もうそれが「流行遅れ」に感じるように
全く弾かなくなってしまった、と言うことが 多々あります。

せっかく何か月かをかけて練習したのに、
せっかく時間とお金をかけてピアノのレッスンに来ているのに、


「ピアノ習ってるの!ねえ、なんか弾いて!」と言われたときに
なんでもいいじゃないですか、すごく難しい曲じゃなくて良いんです。

いつでもどこでも弾ける曲を持っていましょう。


もちろん、新しい曲も練習するんだけどね。

いつも いつも いっつも 弾くことで

最初はゆっくりしか弾けなかったのに、指がよくまわるようになって
速いテンポで弾けることもあるでしょうし。

繰り返し繰り返し弾いていることで 最初は聴こえてこなかった中の音が
聴こえてくるかもしれないし

音の中にかくされたメッセージが見えてくるかもしれないし


お稽古ごとにとって 馬鹿の1つおぼえは ちっとも おバカさんのする事じゃないって
わかってくれると嬉しいな。


ちなみに 英語では



He is a bad musician that can sing but one song.

(一つの歌しか歌えない者は能無し楽士である)

と言うのだそう。
あらら お稽古事に関係ある言い回しでした(*_*;



中学生になるあなたへ

2016-01-19 | 伝えたいこと

「区切り」  この言葉を使う時ってどんな時でしょう?



小学生になったから

高学年になったから

○○に 勝ったから 合格したから





先生の場合は・・・・


大学生になったから??

就職したから??

結婚したから??

60歳になったから???


こんな区切りを機会に 新しい事を始めたり  何かをやめたり

ワクワクする区切りですね。



でも


ピアノの
レッスンに関しては

「中学生になるから~」と言うだけの 理由で区切りはつけないで
欲しいな、と思います。


毎年 中学生になろうとしているみんなに言うのだけど

「中学生をやってもみないで 『中学生になると色々大変だ』と想像しないこと!」

「中学生になるからー、というだけの理由でをやめないこと」


ほんとうの中学生になって、

何もわからない無我夢中 疲れて眠いだけの 1学期を過ぎて

暑い暑い 夏休みが過ぎて

そして 本当の事が少し見えてきて 考える余裕ができる


その時に
 

「やっぱりピアノは 無理かな」
「スポーツや勉強にもっと時間を力を使いたいな」

と思ったら、それは本当の気持ちかな、だからその時は 無理に引き留めはしないよ。


とりあえず、中学生になって 一緒に進んでみよう。


そんな風に 先生は 思ってますよ。

















変化変化

2015-12-17 | 伝えたいこと
山手 イギリス館のクリスマス





保育園に通っているマゴも少し大きくなったので あまりなくなりましたが

体調が悪くて 保育園に登園できず わたしのところで過ごす時

朝や夕方  Eテレを見せて時間を過ごすことがありました。

よーく考えられた 大人が見ても楽しいエンターティメントの連続で

頭の回転のよさそうな新人のお笑い芸人が けっこう出ています。




それを一緒に見ていたひいおばあちゃん(わたしのハハ)なんかは

びっくりして言いました。


「このテレビって まあよくも 次から次へと 目まぐるしいこと・・・」

この次から次へ・・・こそが こどもたちを飽きさせない工夫なのですけれど。


でも、この親切が よけいに こどもたちの 集中力のなさ

落ち着きのなさ を助長していないのかな??


なんて思うこと 多々です。


ピアノのレッスンでも 次から次へ 手を変え 品を変え

こどもたちをひきつけるように工夫すること も、大事だけど

小さなこどもたちにも ときには

飽きる限界の 寸前まで 1つのこと 同じこと で 引っ張ったって良いんじゃないかな


そのことを  もっとやって良いんじゃないかな

目新しいことに 飛びつく前に 






















はじめとおわり

2015-12-15 | 伝えたいこと
クイーンズスクエア横浜 






同じ曲でも  その日の天気、温度で 違う曲になることがあります、違うように弾きたくなります。


同じ曲でも  その日のご機嫌(弾く人の) や 体調で(お腹がいっぱいだったり、腹ペコだったり)違う曲に聴こえます。


どんなに小さなフレーズ どんな時でも 音楽を始めるとき 音楽を終わるとき

大切にしたいです。


日常生活が がちゃがちゃ ごちゃごちゃ した  今だから

よけいに 音楽をするときは ちょっと違うわたしやボクで いよう。


ピアノのイスに 座るか 座らないか の瞬間に もう弾き始めるの だあれ?





      











先生も練習するよ

2015-09-17 | 伝えたいこと

先日も書いた ギロックの講座で 安田先生がこんなような事を
おっしゃっていました。

「先生方も ピアノをいっぱい弾いてくださいね。

 生徒さんに 教えるのに、たくさんのおしゃべりができなくても

 先生が お手本を弾いてあげれば こう弾いてほしいのよ、と

ピアノを弾いてあげれば それで伝わる・・・」


言葉は違うけれど、こんな風におっしゃっていました。



毎日、その日の一番の生徒が来る前の時間が 私の練習時間

一番の生徒がピンポン~ と鳴らして レッスン室に来る時は

たいてい ピアノを弾いています。



生徒は それをわかっているから

「せんせい いま なにひいてたの?」

と 、聞いてくることもあります。


たまーに お母様が レッスン室に一緒にいらっしゃって

「ピアノが聴こえたから・・・レッスン中?かしら入っちゃ 悪いかと思ったんですけど。。

先生が弾いてたんですか!先生も練習するんですか?」


と言われることがあります(ありました)

(啓蒙活動?!が功を奏したのか、最近は、そういわれる事もへりましたけど。。)

楽器のおけいこに限らず、芸術っていうもの、の 練習に終わりはないんだよ。

「芸能人だって お笑い芸人だって売れっ子は いっぱい練習してるんだよ。」

いっつも話してるので、長く習っている生徒たちは だいぶわかってくれてます。


だからと言って 「自分の練習はね~~ ちょっと別~~」

「なんか、もっと楽して上手くなるアイテムはないの??」とか

思ってる子も多数?!いますけどね。



毎日、練習し続ける事の大変さ、つらさ、めんどくささ?を乗り越えても

弾きたいんだ!って思える音楽にたくさん出会えるようにしてあげたいな、と思うんですけどね。













情報過多

2015-07-14 | 伝えたいこと

時間があると、 いろいろな紙類や楽譜の整理をしています。

全然はかどりません

片づけても 片づけても 積み重なっていきます。

それだけ 楽譜を 使っているってことなのだと思えばいいんですね。


最近の 紙類の増え方って言ったら!

一つには 簡単にネットで楽譜を買えるということもあるかもしれません。
安価で 一曲から 買えるのですから

先日なんかは その楽譜の販売サイトで 20パーセントオフ、なんてやっていましたので
余計に。


もちろん、情報を多く得て、活用するために ネットは使いこなすのは
今の時代 必須ですが。。。。


安易に取り込みすぎてないかしら?

紙の山を見て、反省しました。








こだわり

2015-06-28 | 伝えたいこと



先日、お友達と 沿線の 隠れ家的レストランで 美味しいランチをしました。

みな、マゴが何人かいる おばあ様淑女なので、お食事を撮影するなんて
はしたない事はしないので・・・

デザートだけ 


グリーンのシャーベットは メロンかと思ったら ミント

透明なジュレは レモンで 

クルンと乗った輪っかも薄く焼いたなんとかで

濃厚なニューヨークチーズケーキ風も ちょっと隠れてて

細い葉っぱはレモングラス

・・・・いろいろだけど、みんなが品よく仲良ししていました。


前菜も サラダも メインに選んだパスタも 

ここまでは おうちでは 揃えないな~という美しくて 美味しいこだわりが

たくさんありました。


でも、私鉄の各停しか停まらない しょぼい駅近くなので、
お値段とっても田舎価格

でもでも、各停の駅?!を感じさせない素敵な店構え

大満足のランチでございました




で、

少し前 

別のおともだちと 都会の一等地のレストランでランチを
したときに 思った???な感覚を思い出しました。


お食事はとっても美味しく 何の不満もなかったのですが

一等地らしいお値段のわりには
すごく普通だなあ、と思ったのです。


それは、 お料理の脇役の お野菜や 

スイーツの デコが・・・(というのは変な言い方かもしれませんが)

とってもふつうで ↑の 各停ランチの時に出会った

お料理が 運ばれるたびに  「わあ~~!!」って
思わず声が出てしまうような 感動がなかったのです。


もちろん、美しかったのですけど
ふつう ・・・だった

いまどき 1000円ランチが食べられるカフェでも、もう少しおしゃれじゃないかなあ、と
思ったのです。


この違いって何でしょう?


シェフのこだわりの強さと センス のなせる業でしょうか。

強すぎるこだわりは 悪趣味でしかありませんから
そのさじ加減 バランス感覚って大事ですが。


どんな仕事や 作業にも 同じことが言えるなあ

と 思ったのでした。

ランチ会にも 学びがあった  おはなし。