インドネシアでも火山性地震の兆候か?
火口から白煙、地震増加=バリ島アグン山―インドネシア
【クルンクン(インドネシア)時事】インドネシア火山地質災害対策局の幹部は25日、観光地バリ島東部のアグン山火口付近から水蒸気とみられる高さ200メートルの白煙が上がったことを明らかにした。幹部は「山頂下のマグマだまりの熱量が上がってきているためだ」と指摘した。
また、幹部はアグン山での火山性地震も強さを増していると述べた上で、「昨日に比べ火山の深部より、浅い部分での地震が多くなっている」と話した。対策局のデータによると、24日の浅い部分での地震は350回と前日から倍増。25日は午前6時までに102回の揺れを観測した。
アグン山は約半世紀ぶりに噴火する可能性が高まっており、当局は22日、警戒レベルを最高位に引き上げた。これまでに付近の住民約3万5000人が避難している。