新国立競技場 「工期通り11月30日に完成」
日本スポーツ振興センター(JSC)は30日、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)が工期通り11月30日に完成すると発表した。設計・監理費を含めた整備費は1546億円で、消費増税などによる価格上昇分を加えても上限の1590億円(工事費1550億円、設計・監理費40億円)以内に収まる見通し。
JSCによると、新国立競技場はほぼ完成し、最後の検査作業を残すのみ。30日に建設工事を請け負う大成建設などの共同企業体(JV)からJSCへ引き渡しを行う。
12月21日にはオープニングイベントを実施し、陸上男子短距離の世界記録保持者、ウサイン・ボルトさんや陸上男子100メートルで日本初の9秒台をマークした桐生祥秀選手(日本生命)らがリレー形式の対抗戦に参加する。障害や性別、国籍を問わず同じレースで競うことをコンセプトとし、女子選手や国内外のパラリンピック選手も登場。米国、フランスとも中継を結び、国外の競技場でもレースを行う。【浅妻博之】