もしかしたら新型コロナウイルスに感染しているかもしれない。その時、どうしたらいいのか。症状は発熱やせきで、普通のかぜやインフルエンザと同じ。見分ける方法はあるのか。

 新型コロナウイルスに感染すると、かぜやインフルエンザに比べて症状が長く続く傾向があることがわかってきている。感染症に詳しい岡部信彦・川崎市健康安全研究所長はその目安として4〜5日と指摘する。「症状が安定しているならば、その間は自宅で過ごした方が得策だ」と話す。医療機関に行っても確立した治療法はない上に、重症化のリスクがある高齢者らにうつしてしまう可能性があるからだ。

 自宅で過ごす際の注意点として、奥野良信・大阪健康安全基盤研究所理事長は「家族とは別の部屋で休み、タオルなどを一緒に使わない。換気をよくし、湿度を高めに保った部屋で安静にするとよい」という。

 なかなか症状が回復しない、あるいは悪化して感染したかもしれないと思ったら、中国・武漢市への訪問歴の有無などにかかわらず、各地の保健所などに設置された「帰国者・接触者相談センター」に電話で問い合わせる。そこで、担当者が聞き取りをし、感染が疑われると判断した場合には専門外来「帰国者・接触者外来」を紹介される。