世界各地で環境保護訴えデモ=COP25前に、アマゾンも標的
国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が12月2日からマドリードで開かれるのを前に、世界各地で29日、環境保護を呼び掛けるデモや抗議行動が行われた。写真はベルリンでデモに集まった人々。【AFP時事】
(時事通信)
【パリ時事】国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が12月2日からマドリードで開かれるのを前に、欧州やオーストラリア、米国など世界各地で29日、環境保護を呼び掛けるデモや抗議行動が行われた。
AFP通信によると、ドイツのハンブルクやミュンヘンなどで計約4万7000人がデモに参加。マドリードでは約1700人が行進した。
COP25への出席を目指して米国から双胴船で欧州へ向かっているスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんはツイッターで、「全てを変えるには私たち一人一人が運動に参加しなければならない」と主張した。
フランスでは、インターネット通販大手の米アマゾンが標的となり、パリ郊外の同社配送センターが環境保護団体グリーンピースの活動家らに占拠された。同団体の仏支部長は、アマゾンが世界中での配送により「国家に相当する量の温室効果ガスを排出している」と批判した。
カナダの公共放送CBCによると、大規模森林火災に見舞われた豪州では、シドニーやメルボルンなどで学生らがデモや座り込みを実施。米国でもデモ行進が呼び掛けられた。
米国発祥の大型セール「ブラックフライデー」が環境破壊につながる過剰消費をあおっていると批判する声も高まっている。パリではこの日、数珠つなぎになって店舗前に立ちはだかる活動家と買い物客の小競り合いが起きた。