アメリカの南部テキサスで発生したハリケーン「ハービー」によると降雨量が1317mmに達し1978年を超えたそうだ。世界でも自然災害が常態化する傾向。
「ハービー」総雨量、米本土で史上最多か 死者は30人
米国立気象局(NWS)は29日、米南部を直撃したハリケーン「ハービー」による降り始めからの総雨量が、米本土に達したハリケーンとして観測史上最多となった可能性が高いと発表した。テキサス州にある全米第4の大都市ヒューストンなどで深刻な冠水被害が起きており、ニューヨーク・タイムズ紙によると、死者は少なくとも30人になった。
NWSの予備データによると、州の一部で降雨量が1317ミリに達し、それまでの最高の1219ミリ(1978年)を超えた。
ハービーは25日に上陸。勢力は一時、5段階で上から2番目に強い「カテゴリー4」に到達した。勢力が弱まって熱帯低気圧になったが、進行速度が遅く、雨を断続的に降らせている。
ヒューストン市は夜間などの外出禁止令を出した。広範囲が冠水しており、民家や商店などでの略奪行為を防ぐことが目的という。
トランプ大統領は29日、テキサス州を訪れ、連邦政府の支援を約束した。(ワシントン=金成隆一)