白山火山帯

人は、老若男女問わず、時として病に侵されたり死に至ります。
頂いた命に日々感謝して過ごしたいと思います。

文化功労者の県立大・鈴木学長

2021-12-30 10:49:28 | 日記

文化功労者の県立大・鈴木学長

文化功労者の県立大・鈴木学長

岩手山を望みながらカメラを手にする鈴木厚人・岩手県立大学長=2021年12月3日、岩手県滝沢市、大西英正撮影

(朝日新聞デジタル)

 【岩手】2021年度の文化功労者に県立大の鈴木厚人学長(75)が今秋、選ばれた。素粒子物理学の分野で、ニュートリノに質量があることを証明した功績が認められた。鈴木学長は「ニュートリノ研究は新たな段階に入っている。その礎を築いたことが評価され、うれしい」と語った。

 新潟県出身。新潟大理学部を卒業し、東北大大学院で博士課程を修了した。東京大理学部助手として、故小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(02年ノーベル物理学賞)のもと、岐阜県にある観測装置「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」で装置の開発や改良を担った。

 その後、東北大理学部教授となり、カミオカンデ跡地で観測装置「カムランド」建設に尽力した。カムランドで、質量がゼロと考えられていたニュートリノに質量があることを裏付けた。スーパーカミオカンデでの発見と合わせ、3種類中2種類のニュートリノ質量の発見となり、素粒子物理学の発展に貢献したと評価された。

 高エネルギー加速器研究機構(茨城県)の機構長を経て、15年に県立大学長に就任。大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致をめざす中心的な役割を担っている。ILCはヒッグス粒子の性質を調べることによって、素粒子の起源や宇宙誕生の謎に迫ろうとするものだ。

 学長として新入生に話していることがある。

 「私は失敗したことがない。ただ、うまくいかないやり方を1万通り見つけただけだ」

 発明王エジソンの言葉だ。学生にこう説いている。「失敗というのは、うまくいかないことを見つけて、成功に近づく道を発見したということ。『失敗という言葉はない。それは発見なんだ』という心構えで頑張ってほしい」

 キャンパスは滝沢市にあり、天気の良い日は岩手山を望める。岩手に来て7年。カメラが趣味になった。「岩手山にかかる雲や雪の感じが毎日違うんだよね。それを写真に刻んでおくのは楽しい」(大西英正)


「濃厚」じゃないけど…新たに「接触者」を定義、オミクロン株拡大防止へ

2021-12-30 07:01:23 | 日記

「濃厚」じゃないけど…新たに「接触者」を定義、オミクロン株拡大防止へ

「濃厚」じゃないけど…新たに「接触者」を定義、オミクロン株拡大防止へ

厚生労働省 【読売新聞社】

(読売新聞)

 オミクロン株の感染拡大防止のため、厚生労働省は、濃厚接触者には認定されていなくても、職場や学校などで感染者の近くにいた人は「接触者」として、検査などを呼びかけるよう、都道府県に通知した。

 同株の濃厚接触者としては、感染者の同居家族や車内などで長時間接触した人、航空機内で前後2列ずつの計5列の座席にいた人らが認定され、宿泊施設での待機などが求められている。

 これとは別に、厚労省は今回、感染者と学校や職場で座席が近い人や日常的に滞在する部屋が同じ人、寮などで食事や浴室などを共有している人などを、「接触者」と定義。同省は、保健所が接触者を特定した上で、検査の実施や、不特定多数との接触回避の呼びかけを求めている。自宅待機は求めないという。

 さらに、同株の感染者が電車やバス、イベントなどで不特定多数と接触したことが疑われる場合は、マスク着用の有無や換気の状況などにかかわらず、場所や日時の公表を行うことも検討するよう求めた。


「食料買えない」ひとり親3割が経験 内閣府が初の子ども貧困調査

2021-12-25 06:17:44 | 日記

「食料買えない」ひとり親3割が経験 内閣府が初の子ども貧困調査

「食料買えない」ひとり親3割が経験 内閣府が初の子ども貧困調査

認定NPO法人キッズドアの食料支援への感想の一つ。「うちは貧乏やもんね」という子どもたちから、我慢やうらやましいと思う気持ちを感じると記されている=キッズドア提供

(朝日新聞)

 内閣府は24日、子どもの貧困について初めて全国調査した報告書を公表した。ひとり親世帯の半数超が、生活苦に直面していると回答。3割以上が過去1年間に必要な食料が買えなかったとした。中間層と低所得層の間の年収がある「準貧困層」も課題を抱える状況が明らかになった。

 全国の中学2年生とその保護者5千組を対象として今年2〜3月に調査。2715組から回答を得た。

 保護者への調査で生活が「苦しい」「大変苦しい」と答えたのは全体の25・3%だった。準貧困層は36・8%。ひとり親世帯に限ると51・8%にのぼった。

 過去1年間に必要な食料が買えなかった経験は全体の11・3%。ひとり親世帯は3倍の30・3%だった。

■子どもの進学にも影響

 家庭の経済状況が進学に影響している実態もみられた。子どもの将来の進学先の希望や展望を「大学またはそれ以上」と答えたのは全体では50・1%だったが、ひとり親世帯では29・8%にとどまった。準貧困層では36・5%だった。

 今回の調査対象で「低所得層」だった世帯のうち、義務教育でかかる学用品などを補助する就学援助を利用しているのは58・6%にとどまった。理由として「対象外だと思うから」が最も多かった。

 子どもへの調査結果では成績がクラスで「やや下」「下のほう」と回答したのが全体で34・0%だったのに対し、ひとり親世帯の子は50・1%にのぼった。

 子どもたちが孤立しがちな状況をうかがわせる結果もあった。困りごとや悩みを「誰にも相談できない、しない」と答えたのは全体で8・9%。ひとり親世帯では倍近い15・4%だった。


三菱電機の検証委、悪質と指摘 「日本のものづくりの信頼揺るがす」

2021-12-24 06:01:06 | 日記

三菱電機の検証委、悪質と指摘 「日本のものづくりの信頼揺るがす」

三菱電機の検証委、悪質と指摘 「日本のものづくりの信頼揺るがす」

三菱電機の看板=名古屋市

(朝日新聞)

 三菱電機で発覚した検査不正をめぐり経営陣の責任を検証していた外部委員会が23日、報告書を出した。委員長の山口利昭弁護士は「日本のものづくりへの信頼を揺るがす問題だ」と指摘した。

 岐阜と長崎の製造拠点で30年以上にわたって顧客にうその検査結果を伝えていたことや、工場長ら管理職が不正を隠していたことが発覚。山口氏は報告書で「管理職レベルの社員が長期間にわたって品質不正行為を自ら実行、または黙認していた極めて悪質かつ反倫理的な事案」だと断じた。

 経営責任については、3回の「総点検」があったにもかかわらず不正を見つけられなかった2016年以降の歴代社長ら14人について認定した。山口氏は「品質不正の問題が会社自身の信用を毀損(きそん)する重大な問題に発展するリスクだという認識が甘かった」ことなどを理由に挙げた。

 三菱電機は23日、14人のうち12人に報酬減額などの処分を発表した。

 近年、国内の大手製造業では品質不正の事案が毎年のように発覚し、「ものづくり大国」への信頼は揺らいでいる。

 今月22日には日立製作所の子会社の自動車部品メーカー「日立アステモ」で、ブレーキやサスペンションの部品の定期試験でうその数値を記入していたことが発覚している。自社の論理を優先し、顧客との契約を軽視していた状況は三菱電機とも通底する。

 日立グループでは、18年に当時子会社の化学大手の日立化成や、20年に日立金属で大規模な検査不正が見つかっている。(小出大貴)


専門家「氷山の一角」=市中感染、既に拡大か―オミクロン株

2021-12-23 06:12:57 | 日記

専門家「氷山の一角」=市中感染、既に拡大か―オミクロン株

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、感染経路不明の感染者が国内でも確認された。専門家は、感染が既に市中で広がっているとの見方を示した上で、3密回避やマスク着用など、これまでの感染対策を継続するよう求めた。

 感染症が専門の大学教授は、今回の事例を「氷山の一角」と表現し、「検疫をすり抜けたウイルスの感染が既に広がっているだろう」と推測する。その上で、「冬場は肺炎が重症化しやすく、インフルエンザも流行しやすい。今大切なのは3密回避やマスク着用、換気徹底といった基本的な対策だ」と訴えた。

 国に対しては、開発が進むオミクロン株用のワクチン確保を急ぐとともに、水際対策を続けて流入を可能な限り食い止め、急激な病床逼迫(ひっぱく)を防ぐよう求めた。

 新型コロナ対策を助言する厚生労働省の専門家組織は22日夜、国内での市中感染確認を受け「今後、(日本でも)感染拡大が急速に進むことを想定すべき状況にある」と分析。今月から始まったワクチンの3回目接種について、医療従事者や重症化リスクが高い高齢者への前倒しの円滑な実施が求められるとの見解を公表した。

 同組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は会合後の記者会見で「オミクロン株へのワクチン効果がかなり弱まっている可能性がある。マスク着用や手指衛生、3密回避といった基本的な感染対策の徹底を継続することが必要だ」と強調。人が集まる機会の多いクリスマスや年末年始が控えており、「デルタ株の感染も増加している。少人数での活動を心掛け、大声を出す長時間の宴会などは避けてほしい」と訴えた。