goo blog サービス終了のお知らせ 

現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

政治家のことば

2013-09-27 | 日記
首相の言動が気になる。政治化のことばにあるパターンである。それも海外発信であるから、聞こえてくることが強められる。五輪招致の演説から結果を目睹した発言に人々が思い込む。それはリーダーの言うことだからだが、それに引きずられる。月一で政治外交の日本製品を売り歩くためで外の行脚をしていると自らが言い、そのおりに発言をしている。それをメディアが伝えるところ、国民から浮き上がったように離れている。福島の原発事故による汚染水問題は政府がコントロールをしていると言ったことを受けて五輪2020東京開催の招致を決めた印象がある。まさに政治ショーであった。その事実は国内での論議を超えてしまって政府の否、首相の政治家発言である。このあいだの米シンクタンクでの講演では、右翼の軍国主義者とお呼びになりたいのであれば、どうぞそうお呼びいただきたい、と発言した。 . . . 本文を読む

私説 源氏語り20

2013-09-27 | 源氏語り
すぐれた絵の表現力は、源氏を語るものには、その背景にある出来事を見通させる。 物語の原文にある場面は、はるかにさかのぼり、その前のできごとに同じ場面を映画いていた。 親が子を抱き上げて持つ感懐は、そっくりそのままなのである。 それに気づかされる。 ひと世代さかのぼってのこと、若き光源氏がそこに―― もうひとつの場面とは、紅葉の賀にある。   あさましきまでまぎれどころなき御かおほつきを 藤壺が内裏にかえり、光源氏の子である若宮は、もう起きかえ利するする頃となった。 そして、あさましと思うほどに、そのお顔は似ていらっしゃる。   おぼしよらぬことにしあれば、またならびなきどちは 思いもよらぬことであるので、そうであっても、並ぶもののないものにはよく似通っているところがあるものだ、と、お思いになる。 . . . 本文を読む

233 染め職人体験

2013-09-26 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 868  染め職人を体験する を、例題にしている。染職人が体験できるか、と言うコラムの解説は、体験は事柄であって、人間はできなない、と言うことのようだ。事柄を作業としているので、染め職人の作業なら表現にあっているというのだろう。その通りだけれど、それをこの例題で誤りだとするのは、立てた論理説明に当てはめてのことであって、職人体験、学生体験、社長体験、一日警察暑長体験など、この意味の表現はいくらでもある。職人で青の技を体験する、学生になって授業を体験する、というふうに理解する。社長業であり、警察署長の業務を指して言う。なお、染めを体験する、染め職人の仕事を体験するというのは、染め職人体験との内容に同じかどうかは、とくに染めを体験するというだけでは表現上で対比して不足があるので、意味内容はちがっているようだ。 . . . 本文を読む

語感

2013-09-26 | 日本語百科
語感 ごかん と、聞けば、語幹、五感、互換など同音異義が並ぶ。語感は、語の微妙な感じである。それを語のニュアンスと言い換えることができる。その語が持つもので使い手が印象を与えるように表現する。語感を主観によってぴたりと言い当てるように用いるのはなかなか難しい。場面と話題と聞き手をとらえた使い手の思惑は伝わるかどうか、文化庁が調査したオノマトペを使ったことがある割合が聞いたことの割合の半分になるのはそんなところによる。朝日新聞夕刊、昨夜付けの素粒子で、新聞のコラムの表現にその語感が現れていない。いわく、ざっくりですませていたか保守点検、と見える。また、サクサク動くだけでは不満とは、消費者はよくよく欲深、とあっては、おやおやぁ、この使い方はどうだろうと思ってしまう。さらに、読者から届いた手紙に仕事を忘れ、ほっこりと。え、ほっこりは、手書きの文字に人柄と言霊とを包むからなどと、何をかいわんやである。 . . . 本文を読む

語彙論再説

2013-09-26 | 語と語彙
語彙の論はどのように行われるか。日本語のある範囲をとって基準を設定してそこに現われる語彙の項目を計算する。その総量を語彙量という。文学作品を例にすると古典文学作品の源氏物語はその作品を対象とする範囲で、ひとつの調査によると、語彙量が20万7800語となる。源氏物語の作品を使ってすべての自立語を数えた場合である。延べ語数である。これに対して作品中に使われている語を一つずつ数えて、同じ語の使用について2回以上、数えない場合には、そこに現われる語数は、1万1423語となる。異なり語数である。こうして文学作品に現われた日本語語彙は幾つかの古典文学で明らかにされている。古典文学のシリーズが1967年までに日本古典文学大系が編まれたが、作品について索引の作成が研究者によって行われた。また2005年までに新日本古典文学大系として新たに岩波書店から出版されるなどして、日本の古典文学を対象とした全集ではデジタル化をすすめてこのような調査の語彙論が進められている。 また一方で、現代語の使用状況についても大規模な調査が行われるようになった。 . . . 本文を読む

じわじわびしょびしょ

2013-09-26 | 日本語どうなるの?
天使人語が書いた。擬音語、擬態語は厄介であると。それは文学表現にして、俗に堕すというわけだ。不用意に使うと、とあるが、用意して使うものは文学表現だから、この言いには異論も出そうだ。きんきん、サクサク、ざっくり、ほっこり、うるうる。どれもこれも、聞いてすぐにイメージがわけばオノマトペである。日本語表現としてわかるという限定つきだが、奇をてらったり意に反するというものではない。パソコンを使ってサクサク動くのはページに移り変わることなのか、フリーズすることなく、検索が早くてそう思わせるのか。いまだにわからないところでもある。何よりもこの国語の調査はいとすることはなんであろう。市民権を得た言葉さがしか、民衆が忘れ行く日本語を憂えるのか。サクサクが野菜食べ物の擬音から、マージャンを囲んでの擬態擬音なのか、これは漫画にあるらしい、果ては機械の使用を表す擬情語のような使い方をする時代だ。 . . . 本文を読む

続 2012文化庁国語調査

2013-09-25 | 日本語どうなるの?
調査内容が過年度の比較で見ると慣用句の表現については回答のポイントがよくなっていることがあった、よくなっていることがわかったようである。国民と言っていいだろうか、調査回答者も正しい認識を持つようにしているのである。調査がそれをどう評価するかは重要なことだ。報告内容の仔細を見て、意見をそれぞれの場合で述べるようにすべきであろう。文化庁の調査は日本語が正しく使われないとか意味の捉え方を間違っているとか、ともすれば、間違いの率だけを喧伝するような調査になっている印象があるので、それは多く、国語の伝統に変化が起きる危機感をもとにしたマスコミの論調にもあるようだが、質問のし方にも気を付けないと間違いをおかしかねないような、質問自体の受け止め方がされるようなこともあるので、その結果を知るのは傾向調査以上に、そのデータの読み取りにもっと注意をした方がよい。続とするゆえんである。 . . . 本文を読む

語彙論再説

2013-09-25 | 語と語彙
語の論と語彙の論とがあって語論は何をあつかい語彙論は何をあつかうかを述べる。語論は一つの語について述べる。語彙はその語の集合を述べる。その違いはあるか。おそらく語彙論となる前は、文法論にかかわる語構成の論があってそれが語論を作り、単位としての語を見れば語の論として成立していた。いまも語論は文法研究の一部門であり、単語の形態、用法、種類を研究する、あるいは単語の構成、活用、品詞性など種々の文法的な働きについてのものという辞書の解説がある。したがって語彙をとらえるときに一つの語とほかの語との関係をはじめ、それをまた語のグループとして全体を見るようなことになる。語彙が一つの語の語の論から始まってもよいだろう。さてその語であるが、もともと日本語でこの字義から語ると読むのでひとつの語だけを指すものでもない。単語というようになったのは語を数え立てるようなことからだから、日本語というようにこの語は複数の単語を指している。そう考えると、語彙と翻訳したのはなかなかに日本語の妙である。 語については語誌がある。語について記す。語についての誌であるが、これを しるす と読む。それをまた、デジタル大辞泉の解説では、語誌、語志、語史として、ある言葉の起源や意味、用法などについての変遷、また、それを書いたものと言う。 . . . 本文を読む

232 れき死体であるのかどうか   

2013-09-25 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 867  妻を死亡ひき逃げ を、例題にしている。コラムの解説は、死亡ひき逃げ と言う語構成の捉え方にあるようである。死亡して、ひき逃げして、その時間順序のことであろうか、表現の比較に、殺人死体遺棄 を例にしている。殺人死体遺棄 であるなら、ひき逃げ は、その後に、死亡するので、ひき死亡逃げ というふうに、時間の順序を表せるという説明だ。言いかえに、れき死させ逃走 となるが、轢死 は、引かれて死ぬこと、車両に巻き込まれ、車輪などの下敷きになって死亡する意味を表す。言語の表現がコラムの言うように時間順序を表すというのは表現上であり得るが、それを言葉を並べて複合語を作るときの語構成に及ぶとどうなるか。ニュース検索をすると、この表現は、とくに重大事件として強調された言い方のようである。死亡に至らしめた引き逃げと言う悪質事件を指している。殺人事件のように、死亡事件であるが、その事件には殺人の故意があったかどうかわからないので、殺人事件としてのの表現ではない。つまり、死亡事故と言う重大事を扱う表現要である。 . . . 本文を読む

違和感

2013-09-25 | 日本語百科
違和感を中日新聞が取り上げた。官房長官談話に出てくるからだ。それは、例えば、こうだった。 >「両陛下の思いを推測し、言及したことに非常に違和感を感じる」とコメント また、集団的自衛権の行使容認の問題で、憲法解釈の変更に否定的な発言をした前内閣法制局長官に、違和感を表明ということのようだ。 新しい政治用語と思わせる書きようだ。それは、違和感という言葉を連発し、政権の考え方と違う言動に不快感を示す時に用いる、ということのようだ。 次のようなコメントをとって記事に示す。 >篠崎晃一・東京女子大教授(社会言語学)は菅氏の「違和感」を「『私はおかしいと感じる』と断定的に言うのを避けようとしているが、結果として『あなたの考え方は大多数の意見と合っていない』と客観化する言い方になっている」と分析する。確かに、遠回しの表現で相手を批判しようという意図は、記者会見を聞いていても伝わってくる。だが、政府の方針が「大多数の意見」と同じかというと疑問が残る。 . . . 本文を読む