日本語は漢語、英語を学び、日本語とした。漢語は文字そのままに、英語は発音をカタカナ表記として、その語を入れて語彙としている。その語の意味はどのように学んだのだろう。そして日本語の意味をどのように捉えてきたのだろうか。既に漢字語彙、カタカナ語、やまとことば、それぞれにその語彙を分類する。表記によって語を見ることは有効な議論である。しかし、その意味を説明する語はどうであったか。はたして意味を言葉で説明してきたのだろうか。
漢字を翻訳し、英語を同様にして、時間的な経験は異なるものの、そこに見る言葉の操作は経緯が見て取れる。漢字は文字であったので漢字も日本語とした。訓読をして日本語読みをくわえ文章とともに意味を知る。ここで、意味と使うその語の内容を確かめる。つまり意味とは何か。意味は文章を通して得る、その表す所のいわば情報であった。情報は改変可能な形式のことでるが、意味はその内容をまず受け取り確かにすることであるから、情報の枠組みを入れてそれを学んだ、漢字を知りその形式に意味を解していくのは文章によることであった。 . . . 本文を読む
やっとかめ文化祭の辻狂言がふたたびななちゃん人形前で行われた。といってもオープニングは言ってきたように、古典の日と重なって見逃してきた。とても残念だった思いをやっと晴らすことができた。18時前からの呼び込みで、特設ステージに人が集まり始めた。曲は、棒縛り。演ずるは、なのり座のメンバー、中堅どころと佐藤友彦さんから紹介された3人である。佐藤融さんの次郎冠者、井上菊次郎さんの太郎冠者、野村三郎さんの主人、豪華なそろい踏みとなって、後見の佐藤さんが頼もしそうに3人を見やっていた。棒縛りを連日のステージの広さではさぞ窮屈だろうにと思っていたら、見事に演じきった。棒が高いランプにあたりそうな、縛られて突っ張った両手の一方が後ろの壁にぶち当たったり、前のかぶりつきのお客さんに棒がすっ飛んで行きそうな勢いだったり、迫力満点の舞台であった。太郎冠者のしぐさが派手になればなるほど次郎冠者の静かな動き際立って酒飲みを相手に拍子を合わせさせるのは醍醐味があった。主人は袖で二人の話を聞き、再登場して叱りつけるのは広さと奥行きがあってのことなのだが、それはまたまなじりを表情に見て取る臨場感があった。 . . . 本文を読む
日本語新々百科を考えた。新百科は変わらないが、日本語今昔百科とか、新進百科とか、日本語のあれこれを見てみよう。今昔はいまはむかしでこのいいまわしはこれだけで、とらえようがある。新進は新々のもじりとしよう。なおまた、句読だけを用いた文体となるのでご容赦を願う。鍵括弧、なかぐろを日本語表記では文法規則にに許される区切り符号とするが、それはまた編集上のことでもあって、今は昔、日本語には句読もないようなことであった。カギ符号はスペースを用いることで表す場合があるが、それも原則に、紛らわしくならない意味の伝達を心がけていきたい。新聞記事の表現をもとに日本語はどうなっているのか、どうなるのかを選ぶことは、いまはむかしのこととなって記録的であるし、新進の表現を探ることにもなるだろう。早速に見てみると、車選びもバリアフリー 量販車を福祉対応に トヨタ、18年めど販売 改造しやすく設計 201301109中日新聞朝刊とある。1面のトップ記事だ。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 890 難航極める作業 を、例題にしている。コラムの解説は、難航 を性質ではないから表現できないとしている。それは、困難を極める という言い方に対比したものである。難航は性質ではなくとも、状態を表す普通名詞なので、この例題を、難航を極める とすれば、この文意を普通に理解するだろう。難航の意味が、障害が多くて物事のはかどらないこと、となるので、作業が難航を極める として解釈し、なんら、おかしい表現とはならない。例文もそのように検索することができる。>難航を極める就活戦線で逆転の発想、遊び心で応酬する姿にいろんな意味で感動。 >タイトル通り難航を極めております >難航を極める prove a challenge - アルクがお届けする進化するオンライン英和・和英辞書データベース。 > 理想先行で決定したものの、現実には難航を極めるドイツの脱原発事情 >難航を極めるWBC監督人事ならば先に選手だけでも決めてしまおう . . . 本文を読む
気温が下がる予報だ。西高東低に寒波が上空でスタンバイする。秋の雨が降って一段と季節を増す。寒波というのはよくつけた名前だ。翻訳語である。冬将軍もそうであったとすると、地球上で起こる気象現象は多かれすくなかれ、地域の特性はあるものの、関係しあうことがわかる。そこに影響する気の流れで、寒気なのである。その原理は、 >北極には、極循環によって非常に冷たい空気の塊(北極気団)ができる。この空気の塊は北極を中心として、周囲に膨らんだり縮んだりといった動きを繰り返している。膨らんだり縮んだりといった動きは寒気の南下・北上を意味し、膨らんだときには「寒気が南下する」あるいは「寒気が放出される」などと表現する。気象学的には「寒気の南下」あるいは「寒気の放出」と解されるものが、いわゆる寒波と呼ばれるものである。 と説明される。低温、着氷、大雪と強風という現象を人間生活に及ぼす。 . . . 本文を読む