秘密「原則30年」提案へ 与党、維新と修正協議 保護法案 20131114 中日新聞一面トップ記事の見出しだ。このまま読めば、秘密は「原則30年」として提案する方向へ、与党と維新が修正協議をする、保護法案について、というふうにでもなるだろうか。リードには、与党については、自民、公明両党と、なって、この読点が、そして、の働きをしている。また、維新が修正案を示したとある。大見出しの意味内容は、与党は今後の協議で、秘密指定の期間を原則30年以内とする見直し案を提示する方針だ、となっていて、この見出しだけでは、与党かどうかわからない。本文記事についての見出しには、民主は対案を検討 として、秘密指定の期間がそれぞれであることをうかがわせる。また、扱いは下がって、そこにある記事の見出しには、自衛隊派遣1000人規模 比台風2344人の死亡確認 と見える。ライフラインの限界が迫っている。邦人は10人はわかったが、なお93人が不明である。 . . . 本文を読む
朝日新聞の天声人語を読んであらためて前の日の新聞を探して記事を見つけた。それは、もじりである、言葉遊びの類いだが、そうして示そうとするのはなんだろう。新聞記事では、衆院で審議中の特定秘密保護法案での、特定秘密の取扱者に対する適性評価の調査項目に、犯罪歴や飲酒の節度、経済状況を設定しているので、防衛省の調査項目と重なる部分があり、こうした身上調査が拡大する可能性もある、と指摘している。「保全太児(ほぜんたいじ)」、兄は「保全完璧(かんぺき)」、音信不通の兄は「保全厭蔵(いやぞう)」、離婚した元妻との間の子は「秘密広芽(ひろめ)」。その身上書に書きこむのは、日本国籍取得の有無、海外渡航歴、配偶者親族の国籍や住所、交友関係や所属団体、借金の有無、精神疾患の治療歴など19項目とある。交友関係には友人や交際相の氏名、国籍、住所、生年月日、職業、勤務先などで、カラオケ仲間、つり仲間、相談相手などの関係性、所属団体については過去も含めた所属クラブや宗教、趣味などを細かに記す。映画で秘密任務の諜報員が紹介されるときの身上調査を思わせる内容で、これが現実と思えば、日本が自由主義の大国並みの国家秘密と防衛を備えるということに、この自衛隊員が果たすことになる、なにか。 . . . 本文を読む
意味記述を考えるのに、日本語の意味とは何かをしるために、何度も引く辞書の内容である。そのたび、同じ個所を繰り返し見ることになるが、一向に要領を得ない。まず、物事の、深みのある趣、含蓄のある味、また、それを味わうこと、とあって、言外の意味などとあっては、記述のしようがない。次にあるのは、言語、作品、行為など、なんらかの表現によって示される内容、また、ある表現が、ある物事の内容を表わし示すこと、というようで、表現と意味のことをとらえているようで、そこには言語表現、言語作品、言語行為など、記述する内容が茫洋としている。さらに、言語、作品、行為など、なんらかの表現によって示される意図・目的、また、表現される動機としてもつ原因、表現の背後にある理由、というのは、意図、目的、原因、理由などとなる。そして、価値、重要性となる。ここにこの辞書の解説においては、意味について、味わうことであったり、表現があったり、そこに意図、目的、、原因、理由ひいては価値や重要性であって、意味の記述がみえてこない。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 893 土砂崩れのふもと を、例題にしている。コラムは、土砂崩れが起きた傾斜地の下方にある地面を指すのだろうと解釈している。そのように正しくとらえているのだから、土砂崩れを起こした山の頂上とふもとを見ているわけである。ところがその山が結果として頂上が崩れ、そのふもとが残って見えるのである。だから、それを土砂崩れが現象をさすとか、場所でないとか、そのイメージのない捉え方をしてしまうのは想像力がない。土砂災害の多く発生する日本国土で、このような表現をすることは、現実と結果であることが多い。したがって、その言い方を、土砂が崩れた崖の下 と、このように言うしかない、と、コラムが断じるのは、あまりにもふもとを、そこに集落が点在する日本の風景を無視してしまっている。用例を検索して、山間部への集中豪雨で土石流が発生し、山のふもとの扇状地を直撃する可能性がある、というような説明に、風景と郷を感じるのはわたしだけか、土砂崩れのふもととは、悲しい出来事である。 . . . 本文を読む
桐壷が光る君の誕生と青春期を描き出すプレリュードの位置づけであることがわかる。
前奏に等しく、それは静かな語り口に秘められた情熱があり、光源氏と言われた由来を知るにふさわしい記述である。
そこに歴史を語るかのように悲劇がある。
中国の詩人に倣って脚色されている。
この桐壷の巻の特異性はそれだけで作品の導入に価値を持っていることがわかる。
そして帚木三帖とまとめられる物語にも三つに分けられる前の文章がある、ように見える。
語りだしと、語り終わりの、口さがなき物言いである。
空蝉、夕顔、と登場人物をそれぞれに、筋立ては青春期の疾風怒濤を品定めの会話によって織りり合わされている。
もとはひとつであったか、それを二つにしたか、三つにしたか、まとまりを持った文章は帖で切りつがれたように、不自然さと自然さを備えている。
これをとらえて、枠組み小説を構想したと文学に解説をする。
枠入り物語は見事に首尾照応して一篇の語り口を作っていた。
これが噂話とその後日談の複線であった。 . . . 本文を読む