哲ノート

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星野屋 -浅草演芸ホール十月中席-

2021-10-19 22:32:35 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
10月の落語寄席は先月につづいて浅草演芸ホールから・・・(そういえば、いつも行く池袋に今年はなかなか行けません。寄席の中では一番好きなんですが、スケジュールが合わなくて)

浅草演芸ホール、10月中席昼の部は、今年秋の真打昇進襲名披露興行です。

柳家さん喬師匠門下の柳家さん花(前座名 小んぶ)師匠の真打襲名披露で主任を務めます。

襲名披露興行は「襲名披露口上」が中入り後にあり、演者・観客がいっしょになっての「三本締め」がおこなわれて、新真打をみんなで盛り上げお祝いします。

こういった協会あげてのおめでたい席ですから、演者も大物幹部も含めそろい踏みで見ている観客も期待をもって拝聴できます。

ちょっと人が少なめの浅草六区平日の昼間ですが、演芸ホールには開演前から行列ができ、受付の(看板ネコ)ジロリ君もお出迎え・・・

 

開口一番は「浮世根間」(初聴)から「星野屋」「亀田鵬斎」(初聴)「馬大家」(初聴)とまだまだ聴いたことがない演目が今日は続きました。

「牛ほめ」「寿司屋水滸伝(新作)」「真田小僧」「睨み合い(新作)」「替り目」、中入り「襲名披露口上」のあと「一眼国」「目黒のさんま」ときて、昼の部主任 新真打さん花師匠で「時そば」まで…。

今回はひさびさ拝聴した「星野屋」

旦那とお妾さんのテンポのよい掛け合いや場面の移り変わりがとても聴きやすく、「3枚抜いといたよ・・・」というオチもさらり、良い余韻を残しました。

主任の新真打さん花師匠は「時そば」。

もうだれでも知っているネタですから安心して聴いていられます。持ち時間の関係か、脱線しないくらいにアレンジを持たせずにさらりと演じていました。

同じ古典であっても、大筋は保つべきですが、時代とともに変わるべきものは変わってよいと思います。

いかに自分の持ち味を持ち合わせ、古典の中に時世にウィットに富んだアレンジを織り交ぜるか・・・そうしないと「客」がついてきませんからね。

真打襲名が何よりの出発点であることには間違いないと思います。将来この名前が当たり前にあちらこちらで見られるよう応援したいものです。





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