哲ノート

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アクリル板での寄席 -末廣亭二月上席- 

2021-02-09 22:49:09 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
2021年 今年の落語寄席は新宿・末廣亭から始まりました

毎年正月興行を縁起を担いで恒例としていましたが、今年は池袋演芸場正月二之席からということで開演前に並んでいたところに、

突然のコロナ禍による「休演」の知らせが・・・(歌る多師匠、じきじきのお知らせを並んでいるときにいただきました)

そんなこんなで、今年初めての落語寄席は二月上席に…今日も早めに末廣亭に行って「最前列」を確保し寄席を楽しみます。

開演すると演台には「アクリル板」が演者の前に設置してあり(感染予防)ちょっといつもとは違う、ライブ感に違和感を覚えますが致し方ないことで…。

(漫才のホンキートンクさんが言っていましたが、落語家さんは座って演じますんで「アクリル板」の効果はありますが、漫才などの「色物」さんは立って演じますんであまり意味がないようですけれども)

   

開口一番は「穴子でからぬけ」から「平林」「地下鉄戦国絵巻」「看板のピン」「豆屋」「親子酒」「悋気の独楽」「真田小僧」「長屋の花見」

中入り後は「堪忍袋」「粗忽長屋」「一目上がり」昼席トリはさん喬師匠で「ちりとてちん」まで。

鉄オタ雑ネタ満載の駒治師匠の「地下鉄戦国絵巻」とメリハリ効いた喬之助師匠の「堪忍袋」が良かったですね。

亭内は開口一番時10人くらい観客の入りで、昼席終演の頃で40人くらいの入りでした。(非常事態だし仕方ない)

こんなに少ない観客の中で、色物さんが一生懸命盛り上がるようにがんばっています。漫才なんか観客の盛り上がりがないと乗れないですものね。

今日の演者の中では、物まねの江戸家小猫さんが「ひつじとやぎの鳴き分け」「オオサンショウウオの鳴きまね」「イリオモテヤマネコとツシマヤマネコの鳴き分け」を披露

(鳴きまねの違いは「観客の(知ってか知らずか)信じるこころ・素直なこころ」を持てるかどうかでわかるそうで・・・(なるほど!!)

漫才はホンキートンクさん「ギザギザハートの子守歌」が「水戸黄門のテーマ」になっちゃったり

曲独楽の紋之助師匠は「今日は調子いいぞぉ!!」で、キャンプ行ったときのエピソードで「火の起こし方」がめちゃくちゃうまくいったんなんて・・・。

「今日はちゃんとやります!!」のアサダ二世師匠は、コロナ禍の感染予防での手指消毒剤で手が荒れちゃってトランプの手品ができません・・・と、手持ち時間短くささっと手品を

粋曲の小菊師匠は艶っぽい都都逸で観客も聞き漏らすまいと魅了。

そして先日お亡くなりになった太神楽 鏡味仙三郎師匠。その社中はお弟子さんがしっかり芸を受け継いでいました。(もう「土瓶」の芸は見られないのがザンネンです)

落語中心の寄席興行の中で、「色物」さんが少ない観客の中存在感たっぷりで躍動感ある、安定した定番の芸をしっかり務めて観客の心をつかみ、

亭内が一体感ある末廣亭二月上席をつくりあげました。

コメント
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