哲ノート

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堪忍袋 -池袋演芸場 正月二之席-

2017-01-20 23:14:32 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
暦では「大寒」小雪が舞う中、平成29年の寄席は「池袋演芸場 二之席」から…。

毎年正月の「顔見世興行」初席・二之席は末廣亭から始めるのですが、今年の池袋演芸場のプログラムを見ると、お目当て・人気演者がこぞって出演するんで、急遽こちらに。

「信者のみなさ~ん 集合!!」(小三治師匠お目当てです)

池袋演芸場亭の二之席は昼の部トリが小三治師匠ですから、チケット購入で行列必死、遅いと立ち見間違いないんで、早めに到着。

開場1時間以上前なのにチケット売り場にはすでに並んでいる人が…割と早かったんで10番目くらいかな。

池袋演芸場の良さは演者と観客席が近くて、どちらかっていうと“観光気分の観客”ではなく“通好みの観客”“目の肥えた観客”が多いんで、ある意味緊張感高まる雰囲気です。

そしてここではなんといっても“がぶりつき”最前列がいいですね。

“目と目が合っちゃって”なんてことがざらで、時には演者にいじられることも…このライブ感がたまりません。

この“顔見世”二之席でも、“どうせ観るんだったら”とガブリツキの最前列にさっそく陣取りました。

開演時には予想通り満席・立ち見もいっぱいでもう熱気ムンムン状態。とくに今日は二之席千秋楽ですから、ここまでお目当て・人気者がそろうのも今日しかありません。

(来場の方はそんなことよく知っておられるようで、それに小三治師匠目当てでなにかオーラでもあるもんですから…)



前座さんによる開口一番「道具屋」のあと、いつもの歌る多師匠による「松つくし」(今年はよろけませんでした…おめでたい)

そのあと、ろべえさんが(今春真打に)「たけのこ」喬太郎師匠は「まんじゅうこわい」

小猫さんが声高々に鶏(酉)の声を鳴り響かせて、一之輔師匠が「時そば」(ちょっと脱線し過ぎかな…ちょっとね)…そのあとも「転失気」「紙屑屋」と続き、

アサダ二世さんの奇術(おしておして持ち時間がないそうで)市馬師匠が「のめる」文楽師匠の漫談(代演のはなし)で中入り。

中入り後は三三師匠の代演で喬之助師匠が「堪忍袋」

初聴の「堪忍袋」はおもしろくてわかりやすい話でそのテンポと相まって、短い持ち時間の中あっという間に笑いをかっさらっていきました。終わった後の余韻が気持ちいいですね。

“お目当て”さん喬師匠が「天狗裁き」をさらっとやって、トリの小三治師匠が…「まくら」をたっぷりやったあと(まだ話し足りないことがありそうでしたが)「転宅」を公演

4時間あまりの二之席昼席ですが、“おいしいところ”ばっかの演者と超満員の観客の熱気ムンムンの雰囲気であっという間に終わっちゃいました。

喬之助さんの「堪忍袋」と二つ目(今春に真打昇進)ろべえさんの「たけのこ」がどちらもテンポよく歯切れよく活舌よく、印象に残った池袋演芸場二之席でした。


昼夜入れ替えなしの興行なので、平日の昼間からお目当て見たさに満席状態。(自分もそうですが・・・なにか!)

コメント
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