哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

夢金 -人形町・らくだ亭-

2017-01-17 23:50:57 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
毎年、年初めの落語は「顔見世興行 初席」と決めて寄席をまわるのだが、今年は昨年末に“いい席”が取れたんで、

日本橋劇場での「人形町・らくだ亭」でスタートします。

寄席のように何を演じるか何が飛び出すかは見てのお楽しみ的なライブ感とは違って、あらかじめ演目が決まっているんで

ハプニング的な楽しみはありませんが、寄席落語の雰囲気を楽しむより、ひとつの演目をじっくり堪能する、作品を楽しむという点でホール落語の魅力があります。

らくだ亭も寄席では味わえない長講な演目を聴かせてくれて堪能できます。



開口一番は前座のかな文さんで“なったあ、なったぁ 蛇になったぁ”でおなじみの「松竹梅」でスタート。

続いては人気の一之輔師匠が「味噌蔵」合間に現代風なくすぐりを織り交ぜて一気にまくし立てます。

つづいての小満ん師匠が「羽衣」というめずらしい演目(初聴)を、雲助師匠が「電話の遊び」という明治初期の電話創成期時代の新作落語を…

トリはさん喬師匠で「夢金」

情景描写と安定したしぐさは申し分ありません。「夢金」って冬の話だったんですね。雪の舞い散る大川の情景が目に浮かびます。

終始夢の中の話なんですけど、話の中に“季節感”を織り込んでまるで実話のような世界に観客をどんどん引きずり込んで、最後にオチに結び付けます。

しっかりと情景・人物描写をしないと成り立たない話で、さん喬師匠がじっくりと熱演していました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする