キク科:ヒヨドリバナ属。 秋の七草のひとつ、多年性植物。草丈1~2m、かつては日本の各地の河原などに群生していたが、今は数を減らし、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されている。 また、「フジバカマ」と称する植物が鑑賞用として園芸店で入手でき、庭にも好んで植えられる。しかし、ほとんどの場合は本種でなく、同属他種または本種との雑種である。原産地:中国からの帰化植物と言われている。 分布:本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布している。 原産は中国とも言われているが、万葉の昔から日本人に親しまれてきた。生草のままでは無香のフジバカマですが、乾燥すると茎や葉に含有されているクマリン配糖体が加水分解されてオルトクマリン酸が生ずるため、桜餅のような芳香を放つ。平安時代には女性の洗髪剤として使われていたようである。また、防虫剤、芳香剤(匂い袋)、お茶などにも利用されていた。 開花期:8月~10月。 房状に淡い紫紅色の小さな花をつける。中国名:蘭草、香草。 花言葉:「ためらい」、「躊躇」、「あの日を思い出す」、「遅延」、「優しい思い出」。
写真 フジバカマ (藤袴) 10月7日・自宅 晴
写真 フジバカマ (藤袴) 10月7日・自宅 晴