狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

外字エディタ奮戦記

2007-08-23 19:09:27 | 本・読書

  この「くいな」という黒偏に鳥の漢字は、(JIS)の漢字コード体系外の文字である。この漢字は、過年浅草の浅草寺(何とか殿とか名前があるのだろうけれど)内見学の折、廊下の壁に掛かっていた絵画の題字で、ルビが「くいな」と振ってあるのをメモ帳に書き留めてきた。

 気になっていたので「大漢和辭典」で確めてみた。
 
いうまでもなく、「大漢和辭典」は諸橋轍次の著になる全13巻、本文12巻索引1巻という大辭典である。字訓索引を見ると「くいな」は、登偏に鳥の1字だけであった。黒と鳥部は第12巻に収まっていたので、割合作業は簡単であったが、実は両の部で見つけられなかった。

 この大漢和辭典で牽けない漢字はある筈がない。 ところが、とうとう見つけたのは、『大漢語林 鎌田正、米山寅太郎 大修館』である。同クラスの漢和辞典「大字源」山田俊雄他5共編角川書店、「字通」白川静 平凡社では何れも牽けなかった。

 この苦労を小生は自分のブログにして残して置きたかった。そこで思いついたのが、「外字エディタ」である。昨日と今日2日がかりで字を作ってみた。

 この外字エディタの使い方は、I.Eで調べると極めて簡単な様であるが、やってみるとなかなか難しい。とうとう今日パソ博士H氏のご指導を仰い出しまった。

 しかし、結論を先に言ってしまいば、外字エディタで作成した文字は、作成したパソコンのみ使うことが出来、メールやブログに載せてもダメだことが分った。
 それでも出来上がってしまった気分は、ちょうど横浜ベイスターズが優勝したような、秋空の広がる清々した気分にってしまったのであった。