狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

敗戦忌

2007-08-15 21:44:37 | 日録
終戦記念日  敗戦忌 終戦日
「1945(昭和20)年8月15日、日本はポツダム宣言を無条件に受諾し、天皇はラジオを通じて太平洋戦争(大東亜戦争)終戦の宣言を国民に伝えられた。この日を「終戦記念日」としてわが国の再建を誓って全国各地で各種の催しが行われる。」
八月十五日春画上半の映画ビラ     草田男
終戦日妻子入れむと風呂洗ふ      不死男
戦終へて命目覚し記念日なる      遷 子
(合本俳句歳時記新版  角川書店編:昭和62年2月28日 24版)
とあるように、敗戦忌は俳句でいう「秋」の季語である。然し、今日は群馬県館林で40.2度北海道でも35度とニュースは伝えている。残暑には厳しすぎた。

敗戦日の今朝、近くの湖まで散策した。早朝から釣り人達の車が護岸道路を行き来していた。
此処の(写真)すぐ左側は、戦時中海軍航空隊の大きな軍事施設があった。この施設には直撃爆弾は落ちなかったけれど、周囲の田圃やこの湖にも爆弾による大きな水柱が何本も上がり、鯉や公魚、鮒などが大量に浮き上がったという。軍事施設は、今は防衛省の研究所になっているが、その直隣は絶好の釣り場となっている。

友人達に近況を伝えるメールを送った。
お早うございます。2007.8.15日!静かな朝でございます。
張り切って、湖岸まで散策致しました。
釣り人4人。中年1人。若い衆3人。老年0
小生「…今は、何が釣れるんです?」
釣り人「一応鯉釣りです。」
小生「昔は筏を流してボラを釣ったもんだけど…」
釣り人「ボラは水面から、飛び上がるものですが、飛び上がりませんねぇ。釣竿でも、釣れる事は出来ますが。」
傍にいた“春日部ナンバー”で来た若いアンちゃんが、何か小さいモノを吊り上げたので、
小生「何を釣りました?」と訊くと、
アンちゃん「ゴミです。」照れ笑いをした。
4時に出かけて来たそうである。
さあ、小生は、これから朝飯です。味噌汁は茄子と茗荷でしょう


 1時間も経たぬ時刻に、通人凡凡翁から、返信があった。
「へらぶなや  ああへらぶなや  へらぶなや」  凡凡
写真を有難う! この釣り人はトーシロです。  
あの格好は、「へらぶな」か「まぶな」の仕掛けです。 あれでは鯉(恋)は出きません。
「鯉」釣り七日と言います。 恋と同じで時間が掛かるんです。
今、「鯉」釣りの主流は(鯉釣り七日・投げ竿七本)と言って投げ終えて竿を固定したら
車両の中で一杯(アサヒ純生スーパードライ)やりながら、恋を忘れ、巨人・阪神戦です。
電波探知機の応答で飛び出すんです。と「鯉」釣り名人の友人が、のたまうておりやした。


 随分気の長い話だが、釣ったとしても、今頃の鯉は食べられるはずがない。釣った鯉はまた湖に戻して帰るのが、釣り人のエチケットなのだそうである。

  ストレスの炸裂したり蝿を打つ      谷人
   甲子園1分間の敗戦忌           谷人