2010年に香港で生まれた赤ちゃんは88000人いるのだが、そのうちの47%が中国内地からやってきた妊婦が生んでいる。 パターンは3つある。 (1)中国内地の妊婦が香港で出産:約41000(父親が香港永住性居住者の6000人を含む) (2)父母ともが香港永久性居住者ではない:約33000人 (3)中国内地の妊婦が出生登記時に父親の身分データを提供せず:約2000人 父親が香港永住性居住者であるのを第一類嬰児、父母ともが香港永久性居住者ではないのを第二類嬰児とカテゴライズされているが、第一類・第二類とも出世以後は香港永久性居住者に属することになり、しかしながらその大部分、特に第二類の赤ちゃんが中国内地に帰っていく。要するに香港で生まれるためにきているのだ。 香港側が統計を取ったところ、第一類のうち、52%が香港に残り、92%が最終的に香港で定住する。第二類になると父母ともに香港居住者ではないためわかりにくいのだが、約5%は出世以後も香港に残り、52%が最終的に香港に定住するということだが、調査時の回答した内容を後から変えることは十分にありえる。 実はこれによって産婦人科が結構大変な状況にあるという。中国内地で生まれるはずの赤ちゃんが香港で生まれることを選択し、それが全体の半数近くを占めるとなると、キャパシティ的に大変なのである。こんなこともあって、香港の公立病院が中国内地の妊婦の予約を今年年末まで停止することが発表された。香港としては香港人を優先すべきという考え方からだろう。当たり前だ。そしてこれにともなって、私立病院での出産費用が暴騰しているという。期間はよくわからないが10万香港ドル以上の病室まであらわれ、でも年末までは予約で一杯だそうだ。
今でも香港籍は魅力があるようです。