呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

上海のメイド喫茶に突撃!

2009年05月29日 | 未分類
  現在中国は端午節の関係で連休中ということもあり、前から行ってみたいと思っていたところがあったので行ってみた。メイド喫茶maidjumpだ。二店舗あるそうだが家から近い浦東店に行くことにした。店に入るときはきっと言われるのだろう、「お帰りなさいご主人様!」 ちょっとドキドキ。

  

  よーし、入ってみるか!

  「いらっしゃいませ、ご主人様!」

  おい!いらっしゃいませかい!お帰りなさいとちゃうの?その後観察していたが、お帰りなさいと言っているときもあった。店の雰囲気はこんな感じだ。

   

  さて、客層はどんなのかな?日本でもメイド喫茶に行ったことがないので、勝ってにアニオタばかりかと思っていたのだが、いやいや、ごくごく普通の喫茶店とそんなに変わらないではないか!カップルもいれば普通に談笑している二人組みも多い。アニオタっぽいのは一人くらいか。そして、おっさんは私一人。。。ちょっと気恥ずかしい。システムは特に時間性と言うわけでもなさそうだ。飲み物を注文したが、普通の喫茶店とそれほど変わるわけでもない。人によっては時間つぶしにはいいかもしれない。しかし、メイドたちの口調は、、、それほど萌えさせてくれるようなものではなかった。。。とても事務的。。。

  メイドさんたちと写真を撮るためにはお金を払う必要がある(一人10元、それ以上は一人増えるごとに+5元)のだが、せっかく来たので記念にとって行くことにした。

  

  個人的にアニオタではない(私は格オタ)ので、一回行けばもういいかという感じだが、見聞と言うことで一度くらいは行ってみてもいいのではないかと思った。ただ、私は日本のメイド喫茶はテレビでしか見たことがないのだが、あまり「萌え~」というのを感じられなかったので、あのイメージのまま行くとちょっと違うかもしれないかな。

中国のネット販売に注目!

2009年05月27日 | 未分類
  ここ最近内藤大助のタイトルマッチのことを書き続けていたので今日も少しだけ。苦しい試合だったといわざるを得ないだろう。
 
内藤、ドタバタ流血V5/WBCフライ級


 ポイントこそ要所要所を押さえて判定では勝ったものの、全体の印象は悪かったとしか言いようがない。挑戦者のレベルは決して高いとはいえなかったにもかかわらずこの苦戦なので、次戦のボンサクレックとの王座統一戦、これに勝ったとしてその次の指名試合とも危ないといわざるを得ないだろう。

  さて、普通の記事にうつろう。
  ユニクロが中国で淘宝を通じてネット販売を始めたという記事を目にした人は少なくないだろう。私もこのニュースには注目していたのだが、昨日新聞を見ていたところ、ユニクロのネット旗艦店開店から10日で、販売額が淘宝の全ての店舗の中での第一位になり、また買い手は全国のほぼ全ての地域にまたがっており、実体店舗拡大の遅れを補って余りあるものとなっているとのことである。また、ネット旗艦店での売上げが実体店舗の売上げに影響しておらず、実体店舗は実体店舗で引き続き伸びている。店舗数の増加が遅れていることがユニクロの悩みであったがが、これが淘宝との提携の動機付けとなった。

  また、四川白家粉丝という四川風味の食品を取り扱う食品会社もネットショップを開店した。同社によると通常の販売方法では小売店への入場料や代理店へのコミッション、販売促進費等の販売コストが粗利率の比率の10%を占めており、最大純利率は20%レベル程度である一方で、ネット販売のコストはこれらよりも5-10%低く、単価も実体店舗より5%以上低いという状況においても平均純利率は20%に達し、最大純利率は30%に達するという。最もよく売れる調味料で言えば一回あたりの取引単価も実体店舗が50元に対しネットショップでは150元に達しているとのことだ。

 これらだけを見ると一見ネット販売万歳と言う感じがするが、もちろんネット販売を行えば全てがバラ色と言うわけではない。中にはうまく行っていないケースもあるだろう。しかしながら、ネット販売に関するニーズは急速に増えてきているし、弊社への相談も増えてきている。この方面で何かあればご相談くだされ!

こうなった以上内藤選手にはスカ勝ちを期待!

2009年05月25日 | 未分類
  『WBC世界フライ級チャンピオンシップ内藤大助VS熊朝忠』の上海での開催中止に関する記者会見が行われた。その内容だが、私なんかが書くよりも、既にマスコミから多くの記事が出ているのでそちらを見てもらったほうがわかりやすいだろう。

内藤の防衛戦、上海から有明に 中国政府への申請に不備

内藤 上海V5戦中止!急きょ東京で開催

内藤、上海防衛戦中止…都内で代替開催へ

内藤の防衛戦は東京で開催 手続き不備で上海興行中止

  要するにちゃんと認可を取得するために手続きをやってなかったというわけね。内藤陣営も宮田会長が21日に上海入りして全然進んでいないということが初めてわかったらしい。ズンドコここに極まれり!中国のウェブサイトで会場変更に関する記事は今のところほとんどなく、ひとつ見つけたものも会場変更に関しては単に変更したという表面的なことを記しているだけでほとんどスルーしているような感じだ。宮田会長かわいそうだなあ、中国初のタイトルマッチと話題性抜群だったのにこんな形になってしまって。宮田会長は監督不行き届きで申し訳ないと謝罪していたが、会長を責めるのは酷だろう。事情をよくわからない国での手続きなので相手を信じて任せていたわけだから。へんな言い方だが、中国初のタイトルマッチよりも話題になったわけだし、こうなってしまった以上、内藤選手にスカ勝ちしてもらうことでこの“話題性のある”タイトルマッチを締めくくってもらいたい。

上海のタイトルマッチは中止!結局東京かい!

2009年05月24日 | 未分類
  今まで何度か上海で開催される『WBC世界フライ級チャンピオンシップ内藤大助VS熊朝忠』のチケットが発売されないことをアップしてきたが、結局社内での開催は中止となり、東京で開催されることになった。

今までの当ブログでアップした記事

ボクシングのチケット発売まだですかーーーー?

大丈夫?WBC世界フライ級タイトルマッチ in 上海

WBC世界フライ級王者内藤大助が上海にやってくるのだが。。。。

なんでもの使用を予定していた盧湾体育館の使用許可が、手続き上の不備があったとして当局から下りていなかったのが原因ということらしい。また、興行をめぐり、両陣営で交渉を詰め切れなかったためという見方もあり、JBCの安河内剛事務局長は「プロモーターの問題」とコメントしている。宮田ジム側の書類不備が原因と言う記事も見たが、それは中国側のプロモーターが仕切るべき問題だろう。以下、参考記事の紹介。

内藤、26日ディファ有明で熊朝忠と対戦…3日前に中国での防衛戦中止

内藤 上海V5戦中止!急きょ東京で開催

内藤、上海防衛戦中止…都内で代替開催へ

何じゃそりゃあああああああああ?????

3日前に中止が決定?こんなズンドコ見たことないよ!超ウルトラズンドコだ!タイトルマッチ自体は急遽東京ディファ有明で開催されるということだが、そもそも今日の時点で既に2日前、チケットの販売期間があまりにも短すぎ、集客への影響は必至だ。ゴールデンタイムでの放送が決まっているからいいものの(というかこれがあるからやらざるを得なかったのだろう)、これがなければとんでもない大赤字になってしまっていただろう。中国陣営は本日来日することになっており、宮田会長からも状況説明を含めた会見を行うことになっている。誰もが納得のいく説明が果たして得られるだろうか?しっかりと説明してもらいたいものだが、おそらく「なんだかなあ?」というレベルの説明に終わりそうな気がする。以前k1プロデューサーの谷川氏が上海で大会を開催したいというようなインタビューを読んだことがあるが、こんなズンドコを見せられるとかなりやる気が削がれたことだろう。

ボクシングのチケット発売まだですかーーーー?

2009年05月23日 | 未分類
  なかなか発売にならない『WBC世界フライ級チャンピオンシップ内藤大助VS熊朝忠』のチケット。またまたプレイガイドに問い合わせてみたが、、、、12時現在でまだ発売になっていない。5月26日の試合まであと3日しかないよーーーー!前売りでチケットを手配できなければ当日売りで入手するしかないのだが、当日並んでチケットを買うのはちょっと。。。並ぶのが嫌いなのです、なにごとも。

  内外タイムスの報道によると、現地のプロモーターから入ってくる情報は「心配するな」の言葉のみ。非常にありがちな言葉だ。また、「中国では政府のスポーツ局がチケットを管理しています。出した枚数に税金がかかることになっている。ムダ(売れ残り)が出た場合、宮田ジムが(その分の税金を)負担することになっているので、(引き換え券を)買った枚数しか発券されないんです」(宮田会長)ということだが、そもそもあと3日しかないのでこんなには理由にならんでしょう。何のことやらさっぱりわからん。どうでもいいから早く発売してくれーーーー!

大丈夫?WBC世界フライ級タイトルマッチ in 上海

中国の旅行業は完全に開放されたのか

2009年05月21日 | 未分類
  《旅行社条例》及び《旅行社条例実施細則》が5月より施行されることになった。これにより外商投資による旅行社の設立要件が大幅に緩和された。具体的には、独資での設立要件として投資者資格として従来は5億米ドル以上の年商、合弁の場合だと4000万米ドル以上の年商が要求されていたものが、内資企業と同じく扱いとなったことからこのような要件なくなった。また、必要とされる資本金も外商独資または外資マジョリティで400万元となっていたものが、内資企業と同じく30万元でよくなった。日本市場も飽和している中、お隣の国中国から多くの観光客を引っ張ってくるというのは今後の旅行業界の生き残りのポイントになっていくだろう。しかしながら、よーく見てみるとまだ完全に開放されたとはいえない。

  一部で外商投資による旅行社も中国公民の出国業務を取り扱いできるかのような報道が見られた。日本の旅行業界が取り込みたいのはこの部分だろう。確かに《旅行社条例》ではその第8条で、「旅行社は経営許可を取得して満二年で、且つ旅行者の合法権益を侵害することで行政機関の罰金以上の処罰を受けるようなことのない場合、出国旅行業務の経営を申請することができる。」とあり、これが外商投資による旅行社でも2年後には中国公民の出国業務が認められるというように読み取れる。しかしさらによーく見ると第23条に、「外商投資旅行社は中国内地居住者の出国業務及び香港島別行政区・マカオ特別行政区及び台湾地区の旅行業務を経営してはならないが、国務院が決定またはわが国が締結した自由貿易協定及び内地と香港、マカオの更に緊密な経済貿易関係建立の取決めで別途規定しているものを除く。」とあるように、通常の外商投資旅行社は2年経過しても中国公民の日本への出国業務を取り扱うことはできない。もちろん将来的に更なる緩和が図られれば別だが、少なくとも現時点では2年後に外商投資旅行社による中国公民の出国旅行業務の取り扱いは認められないといわざるを得ない。

  間接的にではあるがこの問題について上海市旅游委員会と上海市商務委員会に問い合わせてみた。

  そして得られた回答は次のようなものであった。

1. 現行政策に従って、現在であろうが二年後であろうが中国公民出国の旅行業務を行うことはできない。

2. 香港・マカオ・台湾による出資も外商による投資であることから、香港・マカオ・台湾出資による旅行社でも出国旅行を経営することはできない。

3. 広東省に設立した外商投資旅行社は、中国国内旅行、入国旅行及び香港・マカオ旅行を行うことができる。広東省以外で設立している中国地区の外商投資の旅行社は、現在のところ中国国内旅行と入国旅行しか行うことができない。

4. 二年後の政策に一段と開放される可能性はあるが、現段階では肯定的な回答を行うことはできない。(国家旅游局の回答)

  やはり当面は外商投資による旅行社の中国公民の出国業務を行うことが認められないようだ。要するに出国と言うものに対するガードはまだきついということだ。そもそも中国地場の旅行社ですら2年間経営して初めて出国業務が認められるくらいなので、中国政府からすると「中国公民の出国」というのは今のなおセンシティブなことなのだろう。時代の流れと共に緩和されていくのは間違いないだろうが、これが完全に開放されるのは中国地場の旅行社も含めてさあて、いつ頃になるだろうか。


大丈夫?WBC世界フライ級タイトルマッチ in 上海

2009年05月20日 | 未分類

  5月14日にアップした記事「WBC世界フライ級王者内藤大助が上海にやってくるのだが。。。。」の続きです。
  もうそろそろチケットの販売も開始しているだろうという思い、フリーペーパー系のプレイガイドに電話(21日午後1時ごろ)した。

私 「26日のボクシングのチケットですが発売になりましたか?」

プレイガイド 「まだです。」

私 「ええええええええええええ?」

  なんと試合の5日前名のみまだ発売になっていないのだ。これはこのプレイガイドだけが発売になっていないのだろうか?よし、純粋な地場系のプレイガイドのウェブサイトで確認してみようっと。東洋票務、票務之星、上海票務、上海文化信息、中国票務在線、中演票務通、全部で6つ確認したが、どれもタイトルマッチについては照会してなかった。7月11~12日の安室奈美恵2daysは発売になっているのに。よーし、こうなったら今度は直接試合が開催される盧湾体育館に電話で確認だ。

私 「26日のボクシングのチケットですが発売になりましたか?」

体育館 「まだ発券してませんが、今週中には発券できると思います。

私 「えええええええええええええええええええ?」


  タイトルマッチまであと5日しかないのに、大丈夫かなあ?

 体育館によると試合そのものは認可されており、チケットの発売だけまだ許可されていないということだが、チケット販売の許可が下りなければどこかのサッカーの試合みたいにノーピープルマッチになってしまうのだろうか?なんどもズンドコだ。

いつも見ているサイトを見ていたところ「ボクシング 内藤V5戦チケット売ってない!!(内外タイムス)」という記事を見つけた。どうもこういう理由でチケットが発売になっていないようだ。


小売業向けサプライヤーは辛いよ

2009年05月20日 | 未分類

  「危険」、「扭曲」(捻じ曲がっている)、「隐患」(潜在的な危険)。これは中国サプライヤー研究中心、中国農業科学院、国際行動援助組織等の組織が共同で北京で発表した《中国サプライヤー生存状態調査》、《農産品サプライチェーン調査》及び《中国茶葉サプライチェーン調査》等の3つのサプライチェーンに関する調査報告(以下、三部報告と言う)の中で多く使用された文字で、ウォルマート、カルフール、国美等の大規模小売業者の現行の利益計上スキームを批判する言葉として使用されたものである。批判の内容は納入業者に対する不合理な扱いだ。

 北京商業管理幹部学院院長、中国サプライヤー研究中心主任の楊謙氏は、「現在の大型小売商の利益計上スキームは商品の経営ではなく、サプライヤーから費用を徴収することを通じてのものである」と言う。要するに小売業者とサプライヤーとの力関係があまりにもアンバランスであり、サプライチェーンの調査が危機的な状況にあるということを言っている。

 上記の調査報告の調査対象サプライヤーは資本金500万元以下の企業が92.38%を占めているが、大部分のサプライヤーが小売業者との交渉で主導権を握れていないようだ。そして、77.67%のサプライヤーが、小売業者が絶対的優位的地位にあり、サプライヤーは価格交渉する力がなく、また80%近くの被調査者は小売商がサプライヤーと交渉するときに価格を強引に引き下げる行為があると示している。さらには52.73%の被調査者は、契約はしばしば小売業者により無断で変更や解除されると示している。

 以上のほかにも色々とサプライヤーは虐げられており、どのような行為でサプライヤーを虐げているのか、それを円グラフにしたのが次のものだ。



a.支払期日の延長
b.価格引下げ要求
c.裁判すると脅す
d.注文の拒絶
e.注文を減少すると脅す
f.注文の延期
g.目の前の利益の放棄を要求
h.現在の一部の取決めの取消し
i.商品の損失の引き受け
j.正当な理由なく商品を陳列棚から撤去

と、ここまではサプライヤーがかわいそうだという話ばかりだが、三部報告ではサプライヤー側の問題にも言及している。商務部、国家発展改革委員会、公安部、国家税務総局、国家工商行政管理総局の五部委が2006年に共同で発表している《小売商サプライヤー公平取引管理弁法》が施行されて2年半になるが、67.82%もの被調査サプライヤーがこの存在を知らない、または聞いたことがあるが内容を理解していないとのことだ。

 今回の調査の中で、88.44%の被調査サプライヤーは政府が小売商とサプライヤーの関係に介入することを望んでおり、66.46%の被調査者が政府は小売商とサプライヤーの関係に対して法律による介入が必要と考えている。また、28.4%のサプライヤーが政府は業界協会の組成をサポートすべきと考えており、その中で48.63%の被調査者が業界協会が権利維持等の方面でサポートを提供することを望んでいる。

 要するに、三部報告では小売商とサプライヤーの力関係があまりにも一方、ここでは小売商に偏っているということを示しており、部門規章に過ぎない《小売商サプライヤー公平取引管理弁法》の法的効力をもっと引き上げたり、小売商の優越的地位の濫用行為を抑制するような細則の制定や、政府による干渉を必要だとしているといえる。

 仕事を通じて小売御者に商品を納入するサプライヤーに話を聞いたことが何度もあるが、おしなべて小売業者の要求は非常に厳しく、自分達のことばかり考え、サプライヤーと共に発展して行こうという気が感じられないというものだった。今回のこの調査はそれを裏付けたものであるといえるだろう。このままではいい商品を適切なサービスを提供しつつより合理的な価格で提供することのできる小売業者が現れるには時間がかかるかもしれない。このような業者が現れるまでの間はデパートのような高級小売店が比較的高級な商品を取り扱いつつその役割を代替していくのだろうが、あくまでその対象は富裕層に限られる。庶民レベルは現状で満足しているのかもしれないが、本当であればもっと満足度の高い小売商が出てきてもいいはずだが、小売商の力が強すぎる間は改善が難しいように思われる。また、サービスというものに対する意識を変える必要もあるだろう。ここでいう意識の問題は二つあり、ひとつは人に何かをしてあげるというサービス精神が希薄であるという現状を変えなければならないということ、またこんな就職難の時期であるにもかかわらずサービスを提供する服務員という職業を嫌う人が多いのだが、これも結局人に対して何かをしてあげるということが低く見られていることにつながっているものと思われるが、こういう意識も変えていく必要があるだろう。要するにサービスと言うものに対する意識を向上させて初めて皆が満足するサービスを受けられるようになるだろうということだ。個人的に中国で気分の良くなるようなサービスを受けようと思うにはかなりの支出が伴うという印象がある。これをもっと庶民レベルでも感じられるようになるには以上のような「意識」を意識していく必要があるはずだと思うのである。


楽曲版権費の行き先は闇の中~その4

2009年05月19日 | 未分類
  ここ何日か記事入力の画面表示がおかしくなってしまって書き込みできなかったが今日から再スタートします。
 
 瀋陽市文化局の関係者によると、瀋陽にある500近くのカラオケ店がどこも版権費を納付していないそうだ。この関係者は、「ほぼ全てのカラオケ店が版権費納付に反対していると言える。」とコメントし、また、この種の費用徴収が合法的であるか否かを問わず、徴収方式そのものに問題があると見ているようだ。

 瀋陽の某カラオケ店のマネージャーによると、瀋陽では版権費納付の督促すらなく、また納付となる基準や誰に納付すべきかも明確となっておらず、中国音像集体管理協会が徴収した8000万元の版権費の行き先が不明であることから、よけいにカラオケ店に納付するように促すのは難しいということのようだ。

また瀋陽市文化局の関係者に戻るが、この関係者が更に言うには、2007年よりスタートした「カラオケ監督管理サービスシステム」というものをカラオケ店が購入すれば、版権を買ったのと同じことになるそうだ。ということなので、これを購入しているカラオケ店からすれば何でまた別に版権費を納付しないといけないのということになり、これもまた版権費徴収が難しい原因となっている。

要するに全国レベルで見ると真面目に?払っている人と払っていない人が混在している状況のようだ。まるでNHKの受信料のようだ。まあ、NHKと違って瀋陽の場合は誰に払ったらいいかわからないくらいなので状況が異なるが、いずれにしてもよくわからない状況だ。この続きはまた今度。

楽曲版権費の行き先は闇の中~その3

2009年05月15日 | 未分類
  楽曲版権費分配疑惑のその後だが、中国音像集体管理協会は次のような声明を発表している。

費用の徴収は厳格に規定に沿って徴収している。分配ルールは会員大会で決定するものであり、ここ一年で徴収した版権費はまた分配を行っていない。

  ただし、総収入の数字と具体的な分配方式については触れられていない。守秘義務を立てに開示を拒否している。また、もうひとつこんな声明も出している。

中国音像集体管理協会は国家の批准を受けて設立した著作権集体管理組織で、《著作権集体管理条例》及び《社団管理条例》等に従って業務を行っている。著作権法の規定に基づくと、カラオケ店に経営はレコード会社及び作詞作曲者の放映権、出演権等が関係しており、歌手は出演者であることから、直接カラオケ店から版権使用費を受け取るべきではなく、そのレコード会社との約定に基づいて相応の報酬を受け取るべきものだ。

としている。ふーん。歌手から文句を言われる筋合いはないということね。もしこれが正しければレコード会社あたりが歌手の分をピンはねしているということになるだろう。

  ここで、中国音像集体管理協会の授権を受けて版権費を徴収している天合文化集団有限公司というのがどんな会社か見てみよう。工商部門の登記によると次の通りだ。

設立:2007年8月27日
登録資本:1億元
経営範囲:文化芸術交流活動の組織、技術コンサルティング・技術サービス、コンピュータ技術研修、情報コンサルティング(仲介を除く)、広告の設計・制作・代理・発表等

  天合集団は深圳華融と文化部文化市場発展中心が直接支配する中文発文化投資管理有限公司とが合弁で設立した会社で、各々が50%の持分を有している。天合集団の法定代表人兼董事長は楊広立という人で、中文初文化投資管理有限公司の元々の総経理であり、元々の文化部文化史上発展中心「全国カラオケ内容管理サービスシステム」(こんなシステムがあるらしい)の責任者でもある。天合の一部の董事メンバーは、中国音像集体管理協会KTV版権運営中心からやってきており、ここもまた国家版権局がカラオケ版権費の徴収を授権する単位の一つである。色々と利権が絡んでそうだ。


WBC世界フライ級王者内藤大助が上海にやってくるのだが。。。。

2009年05月14日 | 未分類

  内藤大助が上海で防衛戦を行う。WBCの中国市場開発の思惑から上海での熊朝忠相手の防衛戦が浮上し、指名試合を差し置いて挙行される事になったらしい。そんな裏事情はともかく、格オタ(格闘技オタク)としてはこれははずすわけには行かない。さあて、チケット代はどれくらいかなあっと。チェーーーーーック!

WBC世界フライ級チャンピオンシップ内藤大助VS熊朝忠
日時:05/26   上海盧湾体育館
価格:アリーナA:1800元、アリーナB:980元、アリーナC:780元、スタンドA:580元、スタンドB:380元、スタンドC:180元、スタンドD:100

  おお、日本で日本人同士の世界タイトルマッチを行うくらいの料金設定ですなあ。よし、チケットを買うか!早速プレイガイドに電話だ。

私: 「5/26のボクシングのチケットの状況はどうなってますか?」
プレイガイド: 「ライセンスがおりていないためまだ発売になってません。」
私: 「チケット代が決まっただけですか?」
プレイガイド: 「そういうことです。」
  なんじゃそりゃあああああ?あと2週間を切っているにもかかわらずまだライセンスがおりていない?そんなんでタイトルマッチができるんかいな?興行チケットの流れについては結構不透明と聞いたことがあるが、その影響もあるのだろうか?
  以上、5月13日時点の状況です。 

楽曲版権費の行き先は闇の中~その2

2009年05月13日 | 未分類
  8000万元の流れについて更に調査を続けていくと、その内訳が次のようになっていることがわかった。

    ① 音楽著作権協会40%(3200万元)
    ② 中国音像集体管理協会及びその授権を受けた天合公司30%(2400万元)
    ③ 歌手が所属する各レコード会社30%(2400万元)

  つまり、企業が納付した8000万元の版権使用費用は、まず40%(3200万元)を音楽著作権協会に差し引かれ、これを源資として作詞作曲者に渡し、残り4800万元の50%の2400万元を中国音像集体管理協会及びその授権を受けた天合公司の管理費用として差し引かれ、最後に残った2400万元を歌手が所属する各レコード会社への分配に用いられるというスキームだ。また、中国音像集体管理協会は2年来に亘って8000万元の版権費を主管してきたが、具体的なこの費用の回収及び管理を担当しているのは天合という会社だ。「天合は銀行と同じようなもので、水・電気代の回収のようなものだ。」と天合文化集団公司公共事務部総経理楊立順は言う。また、天合文化集団副総裁冯全甫は「我々は協会のためにサービスを行い、その対価として一定の費用を受け取っているが、これは双方が協議した結果でありが、我々はその具体的な内容を漏らすわけには行かない」と言っている。

  一部のレコード会社からは管理者の収入比率が高すぎるとの声が上がっている。これに対して中国音像集体管理協会の馮全甫は「中国音像集体管理協会が受け取る管理費が高いというならば自分で受け取りに行けばいい!」と言う。おおおおお、開き直ってますよおおお!

  このような状況に対して、版権管理機構は中国音像集体管理協会のやり方は妥当性にかけると考えており、国家版権局版権管理司王自强司長は記者の取材に対して、集体管理組織はひとつの非営利性機構にすぎないという観点から、第三者が現れることに対して疑問を持っているようだ。

  《著作権集体管理条例》第二十八条では「著作権集団管理組織は受け取る使用費から一定比率を管理費用として、その正常な業務活動の維持に用いることができる。著作権集体管理組織が受け取る管理費用の比率は使用費収入の増加に応じて次第に引き下げなければならない。」。そして、第二十九条では更に明確に、「管理費を受け取った後、全てを権利者に振り替えなければならない」と示している。

  本件に関しては連日のように報道されているので、この続きはまた今度紹介したいと思う。

楽曲版権費の行き先は闇の中

2009年05月11日 | 未分類
  中央電視台での報道によると、中国音像集体管理協会は2007年からカラオケで流す音楽に対して既に8000万元にも上る金額を受け取っていながら、多くの歌手は得るべき報酬をまだ受け取っていないとのことだ。

  2006年に国家版権局は中国音像集体管理協会がカラオケ個室1時間当たり12元の楽曲版権費を代理徴収し、比率に応じて受益者に戻すと規定しているが、音像集体管理協会はこの件に関する取材に対して費用回収方式や著作権者への返還方式について詳細な説明を行おうとしていない。

  このニュースを見て、中国でもいちおう版権費を徴収するシステムがあるということに少し驚いた。このあたりは結構いい加減だと思っていたからだ。でもせっかくシステムがあるのに結局権利者には行き渡ってないようだ。これだと歌手のモチベーションは上がらないだろう。いつコンサートを開催しても満席にできるスーパースターならいざ知らず、そこまでいかないレベルの歌手だと結構収入面でも影響し、スーパースターになる前に挫折してしまう人も少なくないはずだ。同じ中華系でも香港や台湾の芸能界の層は結構厚い。中国では上に上げたような問題をを改善していかないと中国プロデュースの中国大陸出身歌手が成功するのは難しいだろう。小室哲也が音楽著作権の譲渡を個人投資家の男性に持ちかけて5億円をだまし取ったという事件があったように、版権ビジネスは結構大きな金額が動く、つまりビジネスになる可能性が大きいにもかかわらず、このような現状はもったいないといわざるを得ないだろう。

ネット詐欺の手口~その4

2009年05月06日 | 未分類

  さらに互聨網活動許可証を調べてみよう。この証書の番号は「新出网证(京)字002号」ですか。ちょこっと調べてみるとこんなのが見つかった。



  「新出网证(京)字002号」は
中国大百科全書出版社というところが持つ番号のようだ。どっちが正当な番号保有者なのだろう。また、この許可証に出ている北京雷霆万钧網絡科技有限責任公司の設立日時が2008年10月30日となっているが、ちょっと怪しいので調べてみると、案の定北京雷霆万钧網絡科技有限責任公司の設立日は正しくは2000年11月たっだ!この許可証やっぱり胡散くさ!

 次にskype活動収費許可証について調べてみよう。そもそもアルファベットである時点でおかしいと思えたのだが、この証書の番号である文網文(2009)0010号から入っていった。そもそも文網文という番号で発行されるのは《网络文化经营许可证》というものであることがわかった。そして北京雷霆万钧網絡科技有限責任公司は文網文(2003)067号という番号で取得していることがわかった。やはり胡散臭い。

 最後に《举办网络抽奖活动许可证》とやらを調べてみよう。要するにネットで抽選活動を行う許可証というもののようだ。うん?こんな名前の許可証をいくら探しても見つけられないではないか!やはりうさんくさい。

 ここで整理してみよう。胡散臭いポイント

1. 振込先が個人口座
2. 政府系サイトに似せた別ドメインのウェブページ
3. 会社の法定代表人が実際と異なる
4. 会社の設立日時が実際と異なる
5. 許可証類自体が怪しい
もうひとつ付け加えると、賞金・賞品が凄すぎるということか。

 またまたフリーダイヤルに電話して以上の疑問点(許可証類の件については後から気づいたのでこの時点では言っておらず)をそのままぶつけてみた。言ってることがさっぱりわからん。なお、この1200元の振込みは当日手続きしないと賞金・賞品受取資格を取り消されるということになっている。

 その後も色々とこれに関係しそうな情報を調べてみたが、過去にも全く同じ内容の詐欺行為が発生しているようだ。今回はskypeだが、QQでも同じことが発生している。北京雷霆万钧網絡科技有限責任公司はだしに使われている企業名だろう。北京雷霆万钧網絡科技有限責任公司のウェブサイトを見てくだされ
(⇒ここ)

  この詐欺集団が用意したskypeもどきのウェブアドレスは
http://skypes-tom.cn/だが、本物はhttp://skype.tom.com/である。

      ホンモノ               胡散臭いサイト
           


  なお、最後に付け加えると、胡散臭いほうのskypeサイトの何回リンクしても訪問者数表示は283,964,144なのであった。それとフリーダイヤルは何回電話しても電話に出るのは工号(社員番号)01346の李さんという男性、やっぱり胡散くさ!

  おや?またメッセージが入ってきたぞ!またまた抽選に当選したようだ。今度は
www.skypes.org.cnにつないでくれってさ。試しにつないでみようっと。するとウェブアドレスがhttp://ee9you.x169.zgsj.net/aa/に変わり、画面は次のようなものが現れた。 

 

  うわあああああああ!また同じ画面だああああああああ!!!

  終わり


ネット詐欺の手口~その3

2009年05月05日 | 未分類

 

  ほうほう、それらしいサイトではないか。しかしひとつ疑問が。政府系のサイトにもかかわらず、ウェブアドレスはhttp://skypes-tom.cn/index8.htm。一般的に中国の政府掲載とはエンドがgov.cnとなっている。おかしいではないか。それにドメイン内のスカイプのスペルが「skype」ではなく「skypes」というのが笑える。たまたまこのページの上方にhttp://www.bjsf.gov.cn/cxfw/というアドレスが載っていたのでここにつないでみた。 

 

  おお、同じではないか!と思いきや、よーく見ると違うのだ。「查询服务」のリンク先が違う。

  胡散臭いサイトの方                  正式なサイト
 

  もう私の頭の中は完全な疑いモードに突入している。

  この胡散臭いサイトの中を更に見ていったところ、こんなものが出てきた。 

   

 うわあああああ、胡散くせええええええ!よーし、北京雷霆万钧網絡科技有限責任公司とやらを調べてみるか。うん?実在するではないか!しかーーーし、法定代表人はこれらの許可証にある皱晶晶ではなくて王雷雷ではないかあああああ!これはやっぱりおかしい!

  「ネット詐欺の手口~その4」へ続く