呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

新エネルギー車のキーパーツ製造業はマイノリティ合弁になるかもしれない

2011年04月30日 | 日記

 《外商投資産業指導目録》の意見募集稿が41日に発表されていますが、その中で新エネルギー車のキーパーツ製造業に対して外資比率50%までという内容が含まれています。キーパーツとみなされるものの種類は多く、動力電池、陽極材料、セパレータ、電池管理システム、電機管理システム、電機制御集積、駆動電機、連結駆動システム、電動空調、電気制動、電動アシストステアリング、アイドルスタートストップ等々(専門用語を単純直訳したので翻訳に違和感があるかもしれません)が含まれています。

 

 ここで問題として取り上げられているのが、ひとつの技術で従来の自動車に対応しているものと新エネルギー車にも対応するものとがあり、これをどのように区分けするのかという問題があります。また、独資であるからこそ中国に持ってきた技術が合弁になった場合に同じレベルのものを持ってこようとするのかという問題です。技術漏洩の心配ですね。さらにすでに新エネルギー車のキーパーツを50%の出資比率制限がない時代にすでに設立された企業についてどうなるのかということです。そもそも違反していたのであればともかく、途中からルールが変わってしまうのでややこしい。そもそも今から急に出資比率を調整すること自体が現実的に難しいでしょう。変な相手と組んでしまう結果になれば目も当てられませんからね。ということで、《目録》はまだ意見募集稿の段階でありますが、これが実現してしまうことに備えて今から合弁相手を探しておくという準備が必要になってきますね。

 


中国瀋陽における日中経済・文化交流フォーラム

2011年04月29日 | 日記

 お世話になっている山本国際マーケティング研究所が主催する中国瀋陽における日中経済・文化交流フォーラム「中国市場に於ける新しい経営&マーケティング3.0戦略」についてご案内いたします。

 

 ご興味のおありの方は是非ご参加ください。


クロスボーダー人民元資本項目業務オペレーションに関する通達

2011年04月28日 | 日記

だあまり騒がれていないようなのでここで紹介したいと思います。201147日付で《国家外貨管理局総合司:クロスボーダー人民元資本項目業務オペレーションの規範化に関する問題に関する通知》が公布され、51日より施行されることになりました。経常項目におけるクロスボーダー人民元貿易決済が徐々に普及しつつある一方で、資本項目においては個別審査の対象となっておりましたが、本通知の中でオペレーションが紹介されています。詳しくはニュースレターを覧いただきたいと思いますが、概要だけ紹介します。

 

 

1.             クロスボーダー人民元国外直接投資業務オペレーション

「人民元を利用しての国外直接投資」と、「人民元と外貨、及び人民元の外貨転による国外直接投資」に関するオペレーションについて言及しています。

 

2.クロスボーダー人民元での外商直接投資業務オペレーション

クロスボーダー人民元での外商直接投資におけるオペレーションについて、(1)外商投資企業の登記及び変更登記、(2)資金の口座入金備案、(3)験資確認、(4)対外支払、が発生し、それぞれについての説明がされています。

 

 

3.国内企業の国外貸付業務のオペレーション

国内企業が国外宛に貸付業務を行う場合、貸付と回収に関するオペレーションの説明がされています。

 

4.クロスボーダー人民元の対外(偶発)債務業務オペレーション

クロスボーダーの人民元外債と人民元対外担保に関する説明がされています。

 

 

5.クロスボーダー証券項目業務オペレーション

A株上場会社の外資株主の人民元形式での持株売却及び配当所得の払い出し」とH株上場会社の人民元形式での外国株主への配当の払い出し」について説明されています。

 

 

商務部門に関して言えば今年225日付で公布した《商務部:外商投資管理工作関連問題に関する通知》の中で、国外投資者がクロスボーダー貿易決済で取得した人民元及び国外で合法的に取得した人民元を利用しての中国への投資(企業新設、現有企業に対する増資、国内企業の合併買収及び貸付提供等を含む)について認める旨の内容がすでに含まれており、クロスボーダーでの人民元投資は通達上可能となっております。流れとしては省商務主管部門は事前に商務部(外資司)に書面報告し、商務部(外資司)の同意回答書を待ってから、関連手続きを行うというものですが、通達が公布されてからの期間が短いため実例は多くなく、未確認情報ではありますが、実例はまだ3つの省にとどまっているとのことです。本通知により資金面での手続きもある程度整備されたことから、クロスボーダー人民元決済を活用している企業の場合、今後クロスボーダー人民元を活用して出資を行うことも検討手法の一つとして加わっていくことになります。


こんなものまで団体購入

2011年04月26日 | 日記

 団体購入といえばレストランの食事、映画のチケットの類が多いですが、なんと近視矯正手術の団体購入が現れました。元々は6500元のものが100名限定で3900元という価格で、初日だけで三、四十人の申し込みがありました。こんな医療行為にまで団体購入が現れるとは。他にも二重まぶたにする手術なんかもあるそうです。患者からするとこんなの大丈夫かいなという不安を持ちますが、病院側は当たり前ですが問題ないといいます。価格だけで決めることはないという人もいますが、たいした手術でもないので、価格差がこれだけあると実際に申込者がそこそこいたわけですから前向きに考える人も多いのでしょう。まあ、近視矯正手術は医者の技術よりも設備のレベルに左右されると聞きますが。それにしてもこんな医療行為が団体購入というネット上で取引されるのは問題ないんですかねえ。


メディカルツーリズム IN 上海

2011年04月25日 | 日記

 

 ある頃から中国人に日本の病院で検診してもらおうというようないわゆるメディカルツーリズムが話題になり始めましたが、実は上海でメディカルルツーリズムの受け入れが始まっているようです。遡ること昨年の6月に上海同大学医学院と米国カリフォルニア州立大学デービス分校医学院が合作協議を締結し、その中にメディカルツーリズムも含まれています。

 

 

 

 対象となる病院は東方医院、華山医院、仁済医院、岳陽医院、海員医院等の10近くです。いずれも大病院ですが、個人的経験から「えっ?こんなところが?」と思う病院もあります。

 

 中国の医療レベルはどうなのかというふうに思う人もいるかと思いますが、おそらく一般レベルにおいてはたいしたレベルじゃない、お金持ちに対しては先端技術を磨いているというところではないかと思います。まあ、このあたりは両方を体験した個人的な経験に基づく見解なのですが。それにしてもそもそも外国から中国にやってきて医療を受けようと思う人はいるのでしょうか。海外へ移民した人も医療レベルの高い国に移民しているでしょうから、そういう人たちのニーズもないでしょうし、正直なところどういう人たちを対称にしているのかは把握しづらいところがあります。今のところメディカルツーリズムが発達しているのはタイ、インド、シンガポール、フィリピン、マレーシアです。メディカルツーリズムにおける一人当たり平均消費は11.5万米ドルといわれており、100人来るだけで100万米ドルにもなります。ということで、この市場を取り込みたいというところで上海もメディカルツーリズムを打ち出したのでしょう。まあ、今の段階で進んで中国にきて旅行はともかく医療サービスを受けようとする人はそんなにいないでしょうから、上海としては先行投資的な考え方で進めているのでしょうね。


代理権の活用

2011年04月24日 | 日記

 ラルフローレンが中国で直営店の開設を計画しています。すでに同クラスのブランドが進出を行っている一方で、ラルフローレンは上海に専門店が2店舗あるだけで、中国における展開としては出遅れているようです。

 

 グローバルブランドが代理権を回収し直営の方向に向かっているのは以前紹介したとおりで、モンブラン、バーバリー、グッチといったブランドはすでに中国市場の代理権を回収しています。このような動きになっている要因としては、ブランドが中国市場で認知されたので、これ以上他社と利益を分け合いたくないという思惑、もうひとつが、代理店が誤った方向に進んでしまうのを恐れるということです。ラルフローレンが直営店を開設する目的は後者です。ラルフローレンは中国で総代理を務めている代理店に非常に不満を持っており、中国での店舗展開が進まなかったのも代理店との間がうまくいかなかったからのようです。コンセプトの異なる商品があるのですが、中国ではそれらがごちゃまぜで売られていたり、一線都市を攻めきれないうちに二・三線年で闇雲に販売しようとした疎きが、ブランドイメージやポジショニングに影響したようです。

 

 さて、翻って日系企業を見てみましょう。それなりにやっているところもありますが、消費者にどこまで浸透しているかというとまだまだというのが現状ではないでしょうか。今後も同じやり方で現状を打開できないようであれば、グローバルブランドが通ってきたように代理権というものを活用するということも考えられるでしょう。もちろんラルフローレンのような失敗をするわけにはいかないので、すでに代理権を回収したブランドで、そこそこうまくやっていたブランドが、どういうところを使っていたのか、どのように展開してきたのかというのを調べた上で最終的にスキームを組んでいくことになると思います。代理権を回収されてしまった中国企業も仕事がなくなってしまっているので、日中双方にとっていい話ではないかなあとふと思いました。


睡眠用品関連のクレームが多い

2011年04月22日 | 日記

 《2011中国改善睡眠市場研究予測報告》というレポートによりますと、中国の睡眠産業の市場規模は1200億元に達しており、まだまだ増加しているとのことです。マットレスを例に取りますと、2003年の生産量は1250万枚、2004年は1500万枚、2005年には2000万枚あまりに達し、20万枚以上生産する企業が20社以上になっています。しかしながら、業界規模が大きくなっていくにつれて、クレーム件数も増えています。中国消費者協会2010年第1四半期のクレームのデータによりますと、保健用品のクレーム件数は前年比42.1%増加しており、この増加幅は上位に入ります。そして保健用品のクレームの中で睡眠関連のクレームが90%以上です。

 クレーム内容は品質と誇大広告が中心です。中華紡織網等のメディア報道によると、1万元以上する布団の材料が実は数十元程度であったり、中には廃棄綿くずで作られているもの見つけられています。誇大広告では「15分で自然と眠りに入ります」、「不眠・憂鬱・焦りとお別れ」といった広告文句がそうです。商品が商品ですので何の根拠もないうたい文句です。

 

 たまたま睡眠用品のクレームについて紹介していますが、品質が悪い、誇大広告、こんな商品いくらでもありそうですよね。例えば身近な例で言うと道端で410元で売られているような靴下でも、お店の人は品質がよいとアピールしているのがそうですね。それをお約束のセールストークと思うのですが、使ってすぐに破れるとそりゃあ愚痴りたくもなります。でもこんなものが売れるということは逆に言えばこんなものしか替えない人がまだまだたくさんいるということです。以前とある中国から靴下を輸入している業者から、そんなレベルのものでも売れてしまうので、日本基準の製品を作ってくれる工場を探すのはそんなに簡単ではないですよ、というような話を聞いたことがあります。日本の品質要求が厳しいのもあるでしょうが、確かに劣悪品もまだまだたくさんありますね。これから所得倍増計画の実現へ向けて動いていくと報道されていますが、それが実現するとこういった製品はなくなるのでしょうか。貧困層がまだまだ多いので、5年後に所得倍増が実現したとしてもこういった商品はまだ残っていそうですね。


広告の重要性

2011年04月20日 | 日記

 

 最近は意識的に非日系企業に関係する話題を多く書いていますが、第一財経日報でカゴメに関する記事が出てましたので、今日はこれを紹介したいと思います。

 

 カゴメが広告を大きく打ち始めまているというきじなのですが、確かに最近多く見かけます。なかなかかわいらしいアニメーションのキャラクターを使っています。初めて見たときはちょっとムーミンを思い出しました。

 

   

   

 カゴメは2005年に中国市場に参入しましたが、その当時はまだカゴメの良さが受け入れられるには早すぎたようで、つまり健康に対する意識がそれほどでもなく、また味覚的にも高濃度の野菜・果物ジュースは受けがよくなかったようです。市場がまだ未成熟であったことやそれを打開するプロモーションも不足し、消費者に対するアピールもできていなかったようです。それがずっと続いてきたのですが、カゴメはこのような状況に風穴を開けるために、広告宣伝への投入強化を決断しました。上の写真はテレビCMで使っているキャラクターです。しかしながら、テレビ離れが進んでいることも考え合わせ、店頭でのイベントも多く行うようにしました。

 

 新商品の導入も行っております。従来のトマトジュース等は酸味が強かったのですが、甘みを加えることにして口当たりを良くしました。これは現地社員の意見によるものだそうです。その次に「日本からやってきたブランド」を強調しようとしたところ、実はこれは日本人のほうが反対しました。しかし、中国人社員が日本の製品のほうが流行にあっており、品質的にもよいイメージがあるのでどうしてもこれを使いたかったことから、この意見を受け入れました。キャラクターを使うこともアニメ大国日本を連想させ、有名スターを使うよりも説得力があると考えました。これも中国人の意見です。これらを通じて半年後に平均出荷量が前年比81.5%のプラスとなったとのことです。

 

 広告投入をどこまで行う方は確かに難しいです。広告費を投入して確実にそれに見合う効果が得られるとは限らないからです。100%確実というわけにはいきませんからね。ただし、ここ中国においては広告等でアピールすることは不可欠で、非日系企業はかなり広告費を使っている印象がありますし、実際にほぼ同一時期に中国市場に参入した同一業界の日系企業と欧米系企業のその後の売り上げの伸び率は広告投入に連動しているデータ(日系企業は欧米系企業の10分の1の広告投入で売り上げも10分の1)を見たこともあります。そういう意味ではコンサルティング会社が提供するようなビジネススキームや戦略のサポートも重要ですし、「中国人は広告は信用しないし、広告できないところはもっと信用しない」という言い方もありますが、広告そのものの重要性・必要性を認識する上で、カゴメのケースは参考になるといえると思います。


人件費上がっていきます

2011年04月19日 | 日記

 人力資源社会保障部が労働者の給与を毎年15%増加させ、5年後の倍増を目指すと打ち上げました。5年で倍ですよ。まあ、現時点ですでにかなりの高給をもらっている人までがこの対象ではなく、民間企業や労働集約型が重点対象となりますが。しかしいくら低所得層を中心とするからといって5年で2倍ってすごいですねえ。日本は1960年から1967年の7年間で実質国民所得の倍増を達成しました。日本が7年かけて行ったのは全体です。そう考えると中国で低所得層に対して5年で倍増というのはわからないでもないスピードですね。でもメーカーの知り合いに聞くとここ数年の給与上昇でもヒーヒー言っていたので、ここからさらに毎年15%平均で人件費が上がっていくとやってられないでしょうねえ。日本企業としても中国一極集中ではなく、東南アジアにももっと手を伸ばしていかねば、ということなのですが、諸条件を考えるとやっぱり中国って言うところが多いんですよね。市場としての魅力も増してきていますしね。


ウルムチの地下街

2011年04月17日 | 日記

 内陸市場を攻めようという話はよく聞きますが、日系企業でおそらくここまで内陸部に入り込んでいる会社はないのではないでしょうか。その会社の名前は辰野株式会社、現地法人名は新疆辰野商貿有限公司です。新疆ですよ!内陸というよりも中央アジアに近いですよね!1997年よりウルムチで地下街を展開しております。昼間の写真ではないのでちょっと暗いですがご覧ください。地上から地下街へ降りる入り口の写真です。

 

 

 

 最近ではウルムチから500キロ離れたコルラという町に百貨店を展開しております。1997年からスタートということはかれこれ14年です。14年前にウルムチに進出しようという日系企業はほぼ皆無だったでしょう。さぞかし周囲の声に煩わされたことかと思います。私も周囲の人間であれば「やめとけ」といってた可能性は高いでしょう。ところが今では2号店ですからねえ。

 

 辰野株式会社は私の銀行時代のお客様(といっても私は担当したことはありませんでした)で、お名前だけは知ってました。たまたまセミナーに新疆辰野商貿有限公司の辰野元信董事長に参加したいただき、それがご縁で親交が始まりました。

 

 同社が当地のフリーペーパーCity bros 4月号で紹介されていました。ちゃんと了解を取りましたので、辰野さんのインタビュー記事をご覧ください。辰野さんのお人柄、考えていること等がよくわかります。サムネイル写真にしますので、クリックして拡大してご覧ください。 

 

   

 

 


《2011中国大学評価》

2011年04月16日 | 日記

 武書連氏という民間大学評価・ランキングで有名な方がとりまとめた《2011中国大学評価》が2月に中国統計出版社より出版されました。この中で大学ランキングが紹介されています。今日はここから中国の大学トップ100を紹介します。ご参考ください。

 

 

 

 

 

  


この遊び心は是非取り入れたい!

2011年04月15日 | 日記

 

 VANCL(凡客誠品)というECアパレルサイトがあります。ここがもうひとつサイトを立ち上げました。凡客達人(http://star.vancl.com/)というサイトです。何が面白いかというと、ユーザーがこのサイトに出店するのです。ここでいう出店とはタオパオのようなC2Cの店舗を出店するというのではありません。個人がVANCLの商品を着こなしている写真をアップして人気を競い合うというものです。人気ランキングも出ますので、上位に入るとちょっとしたスター気分を味わうことができます。出店している人はこのサイトを通じて商品が購入された場合、その個人に10%が分配されます。ちょっと見てみましょう。

 

  

     凡客達人のトップページ 

 

 

 現時点で人気ナンバーワンの小新さんのを見て見ましょう。ちなみにファンが351人、売り上げは50,972元達成してます。5000元ちょっとのインセンティブが入るのでなかなかですね。

 

     

 

 商品購入のイメージがわかる画面に切り替えますね。

 

  

 

 か、かわいいです!というのはこの記事の主旨ではなくて、下に商品が紹介されてますよね。ここを通じて販売されるとインセンティブが入るというわけです。(かわいい系は来週上海でモータショーが開催されますので、またあらためて記事にします)

 

 なかなか面白いですねえ!センスのある人は試してみてはいかがでしょうか?ひょっとするとこの中から本当のスターが誕生するかもしれませんね。こういう遊び心はビジネスを行ううえでも大事ですよね。特にネット系ビジネスだとよりそうでしょうね。   


中国ECビジネスについてあらためて思ったこと

2011年04月14日 | 日記

 昨日立て続けに中国ECに関するお話を情報交換させていただく機会がありました。実際に日本商品を販売するアンテナショップを見学する機会もありました。場所は進賢路というちょっとこじゃれたカフェとかが並んでいる通りです。

 

 

 

 たまたまここが知人のお店でして、いろいろと話したのですが、結局はお店の棚に載せないとわからないということですね。売れると思ってなかったものが売れる、売れると思っていたものがなぜか売れない、あらためてこういう現象が見えてきます。知人が「ECだけじゃダメよ」って言ってました。私もこれには同意です。ターゲットとする人がいても果たしてそれが実際にショッピングという行動を行ってくれるのかという問題があります。たとえば掃除用品なんかがそうですが、お金持ちに買ってほしいと思っても、掃除用品は結局アイさん(お手伝いさん)がするので、何もアイさんに楽をさせる必要はないだろうという考えをする人も少なくありません。そうなると、モノはいい、使ってみたい、でも自分が使うわけではない、だから買わない、こういうことが見えてきます。どうしても日本企業は日本にいながらにして中国のを見がちです。やっぱりその場所にいないと、たとえば私が日本や世界のプロレス・格闘技事情に詳しいように、よほど自分の好きな分野でもないとどうしても情報がブラッシュアップされないです。メチャクチャ当たり前のことなんですが、やっぱり現場というのは大事ですね。

 

 この他、衣料品関係の会社にも行ってきました。そこで聞けたのが微博(マイクロブログ)の威力です。ここ最近私がずっと研究している分野です。さてこの会社は微博を始めて半年程度なのですが、自社サイトに来てもらえる頻度等が3倍くらいになったそうです。自社サイトでネット販売も行っているので結構効果的のようです。こういう新しいトレンドはやっぱり馬鹿にできないですね。参考までにマーケティングツールの比較表をご参考ください。

 

 

(出所:アイリサーチ社


タオパオの出前版

2011年04月13日 | 日記

 また面白いサイトを見つけました。口碑網といいます。

 

 

 

 

 どういうサイトかというと、モールの中にたくさんの飲食店が入っており、好きなお店、好きな食べ物を選んで購入して配達してもらうのです。まさにタオパオの出前版みたいな感じですね。というか、実はこのサイトはアリババグループのなのです。私も知らなかったのですが、20046月からスタートしており、登録ユーザーは5000万人もいます。今のところは北京、上海、杭州の三都市で展開しています。モールですからそれはそれはたくさんお店があります。注文できる料理は1万種類以上といわれています。私もまだ使ったことはないのですが、配達は時間指定することができますが、あまりにも盛りだくさんなので見ているうちにお腹がすいてくるかもしれませんね。。いろいろ見てますと配送費が5-15元程度かかりますので、購入するボリュームによっては割に合わないですが、ある程度まとめて注文するとそれなりに使えると思います。

 

 いろいろ考えますなあ。