カルフールが粉ミルクの販促を行ったことが規定違反だとして指摘されています。なんと粉ミルクの販促行為を禁止するという内容の通達が15年前に公布されているのです。1995年に衛生部、国内貿易部等の関連部門が発表した《母乳代用品販売管理弁法》という通達の中で次のように規定されています。
生産者、販売者は医療衛生保険機構、妊婦、嬰児家庭に以下の行為を実施してはならない。
(一)製品、サンプルを贈呈すること。
(二)製品を値引き販売すること。
(三)セールスのために、医療衛生保険機構に条件を付けて設備、資金、資料を提供すること。
粉ミルク以外にもベビーフード類等も対象となっています。目的は母乳で育てることを促すためのようです。15年も前の通達なのでひょっとして知らなかったのかもしれません。そもそも妊婦にサンプルを提供するなんて日常茶飯事的に行われているようですしね。また、値引き販売がいけないというのは競争原理を働かせないことになるので消費者にとってはデメリットでしょう。まあ、中国産の粉ミルクは問題が頻繁に起きているため、海外産のものがどんどん値上げして行っても売れている状況です。そのため粉ミルクを製造する中国メーカーの在庫負担が大きくなり、こんな通達があることがわかっていながらもそれを振り切って小売店側に値引き販売するように申し入れたということも十分考えられます。業界の人ならこういう通達を始めから知っている可能性も高いですしね。
しかしこんな決まりがあるんですねえ。