中国広東省の東莞という都市で風俗産業に対する取り締まりが代々手駅に行われたという報道が日本でもありました。東莞問都市は工場が集積している地域である一方、風俗産業もかなり発達しており、地理的に香港に近いこともあって香港人が遊びに行く場にもなっています。
さて、ポータルサイトsohuを見ていましたところ、中国の生産業に従事する女性に関するデータがありましたので、こちらを紹介したいと思います。
中国の生産業に従事する女性は400万~600万人と言われており、毎年100万人の出入りがあるようです。
風俗街の多い中国の都市トップ10。
香港を別にすると上海が東莞より多いのですね。ふむふむ。広東省は工場集積エリアという特徴がありますが、5位の西安は少し意外ですね。
性取引による経済規模場毎年2万億元、つまり2兆元、ざっと34兆円だそうです。ちなみに日本の風俗産業の市場規模を検索すると古いデータですがNAVERまとめで5兆6884億円(出典:デリヘルの経済学(レジャー白書2007年))で、その内訳は次の通りです。
なお、中国の風俗産業より派生する産業の産業収入とやらの数値も出ていますが、ホテル業62億元、避妊具業87億元、化粧品/日用品業115億元、その他場所賃貸129億元で合計400億元(約6800億円)に上るとのこと。
さて、東莞に話を戻しますと、東莞の風俗産業の2011年の経済規模は500億元、これはGDPの約14%にも達するそうです。ものすごい比率ですね。
2010年に北京で有名な天上人間等のクラブが摘発され、ホステス557人がつかまりました。
重慶ヒルトンホテルでは買春のあっせん等が行われていたということで営業停止となったのですが、わかっただけで2200回のあっせんが行われています。
南京では名商宝麗金というナイトクラブで、毎晩20万元以上の売り上げがあり、鄭州では日給4100元(約7万円)の女性もいたそうです。
ということで、これからどのように取り締まられていくのかが関心となっているようですが、風俗産業の取り締まりには傾向があり、例えば春節や両会(中国独特の政策決定制度で、多少歴史的、代表分野的に違う2つの組織にゆだね、共産党または中央の意思が徹底するようにし、また決定を聞いた者も1つの機関の決定でなく、複数の機関の合意事項であると多少の安心感をいだくようにした制度である。全国両会、基督教両会、天主教両会などが知られている。)前や大型イベント(ex:オリンピック)前は危険、レンタルルームと床屋が危険、星付き高級ホテルにはなるべく行かないことなどとあります。そして、取締りが行われるたび価格が上がるそうです。
しかし、東莞のGDPの約14%も占めていたとは、あまり叩きすぎると経済的にも影響が出るでしょう。倫理的にいいか悪いかといえば悪いことなので、取り締まる行為自体を批判するのは難しいでしょう。このあたりのコメントはこれ以上は控えておきます。
いずれにせよ、中国ではこの手の遊びは違法なので、捕まらないように気を付けることですね。