人材会社の中国英才網が給与調査報告を発表しました。なかなか面白いと思いましたのでここで紹介いたします。
1.2013年度の給与上昇率
四半期ごとに前年と比べた数値が出ています。CPI(消費者物価指数)よりも大幅な上昇幅になっています。ちょっと急激すぎますね。
2.2003年から2012年までの給与上昇幅
GDP成長率との比較です。ここ数年は10%以上上昇しています。これらの年度の中で最も低いのが2003年の7.7%、いつになったら頭打ちになるのでしょうか。
3.地域別給与比較
北京を1とした場合の各地の給与指数です。最も高いのが上海の1.07、最も低いのがラサの0.5です。ハルピン辺りはもうちょっと高そうな感じがするのですが、そうでもないですね。しかしそれにしても地域別のばらつきはやはり大きいですね。
4.企業類型別給与指数
中国民間企業を1とした場合の給与指数です。外資は総じて高く、特に欧米系独資は1.83という指数が出ています。欧米系でも合弁だと非欧米系独資よりも低くなっていますね。よく欧米系の給与が高いといわれますが、これは距離があるために日系企業のように多くの人を駐在させておらず、現地の人に高いポストを与えている、要するにミッションが高い人が多く、そのため給与も高くなっているのではないかなあと思っています。
5.業界別離職率
一番高いのが広告展示業界の31.67%、一番低いのがエネルギー鉱産物業界の17.72%。一般製造業が22.29%、結構高いですねえ。業界別となっているので、自社の離職率が高いか低いかの一応の物差しにはなるでしょう。