車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

メンタルとフィジカルのトレーニング

2017年03月24日 23時31分45秒 | 日記
先日、リオデジャネイロ・パラリンピックでメダルを獲得した某競技日本代表選手とランチを共にした。

ごく短い時間だったけれど、いろいろなお話を伺えたのでもの凄くありがたかった。

「また是非行きましょう!」と言っていただけたのがまた嬉しかった。



僕がその方に一番聞きたかったのはフィジカル・トレーニングの話。

フィジカル・トレーニングといっても内容はいろいろあるので、具体的なメニューではなく、どういう内容のトレーニングをどれくらいのスパンでやっているのかなどを聞かせていただいた。

もちろん競技によって必要とされる筋力や持久力・瞬発力は異なるので、そのままを真似るつもりはない。

ただ僕が参考にしたかったのはナショナル・チームのメンバーがどのような意識を持ってどのように取り組んでいるのか、ということ。

国際大会でも海外の選手に聞いたりもしてきたけれど環境も考え方も世界各国それぞれで大きく異なるし、しいて言えば彼らがどこまで話してくれてるのかも分からない。少なくとも100%ではないでしょう。
なので同じ種目だけれどそれはあくまでも目安といった程度に過ぎない。

反面、種目は違えどやはり同じ日本人選手に日本語で詳しく聞く方がより参考にし易い。

具体的に必要な筋肉などは種目によって違うけれど、そこは専門家に聞けばいいだけの話。

大切なのはそれに費やす時間や取り組む姿勢のお手本を知るということ。

今回はそれを聞くことが出来たのですごく嬉しかった。



そしてメンタル・トレーニングについては特に伺うことはしなかったけれど、話の流れから試合中のメンタルについて聞くことが出来た。

僕の考えをお話しすると、度々深く頷いてくれていたのでそれは共通する感覚というか意識をお持ちだったんだろうなと思えた。

お互いに一番共感し合えたのは「自分が休んでいる間にあいつらはしっかり練習しているんだろうなって思うと、やらずにはいられませんよね」ということ。

専門誌でも引退されたトップ選手がコメントされてた。

「自信を持ってやれている人っているんですかね?選手は不安だから練習する」のだと。

みんなそうなんだ。

その他にも考え方の似通ったところは多いようで、お互いに「ですよね!」と相槌を打つシーンが多々あったので、独りよがりだけれどかなり嬉しかったし、その方も「他競技の方とこうしてお話しする機会ってあんまりないからすごく刺激になります」と言っていただけたのも嬉しかった。



自分で「頑張ってます!」なんて言うつもりはないし、頑張っているかどうかは自分以外の人が評価するものだというのが持論。

だからこそ、「あぁ、あいつは頑張ってるな」と認めてもらえれば、そう評価してくれる人がより周囲に集まり、共感を生み、結果的に自分の求める環境が出来てくるのだと思う。

その道のりはかなり険しいし、いつになったらたどり着けるものなのかも分からない。

やっていれば必ずたどり着けるというものではない。

でもやるしかない。

やり続けることに意味があるのだと思う。



障害者スポーツだからこそ日々の活動における環境面でも一般の競技に比べてよりシビアなものになる。

さらにソフトの面でのサポートが必要な場合も多々ある。

いや、むしろ必要不可欠。

なのに資金面でのサポートはより限られてくる。

それでも頑張らなきゃいけない。

どんな競技でも誰だって最初は初心者だった。

それと同じ。

技術レベルも環境面も、活動資金等も含め、そういうものは自分自身の努力が成長させ作り上げていくものなのだ。

「あの人は・・・だからいいよね」

というような愚痴を耳にする場面が時折あるけど、じゃぁ同じ環境があればあなたは同じようにやるんですか?出来るんですか?と問いたくなる(けど問わない(笑))

それは「健常者だから出来るんだよね(私は障害者だから出来なくて当然)」という弱音を吐くのと同じ。

そう、それは僕が思うに単なる「弱音」だ。

「殴りたかったら殴って来い。殴り返してやるから」

と言い返すくらいの気持ちでなきゃ、少なくともスポーツで勝ち上がってはいけない。



僕がこれまで出会ってきた海外の選手や世界でトップを争う他競技の国内選手などは、みんなそれぞれ悩みを抱えているけれど、弱音を吐くことは全くしていない。

常に前を向いている。

今回お会いした方も同様だった。

だからポジティブな話で終始楽しめた。

そういう環境をまたひとつ得られたのは心底ありがたい。

そうした彼らにも僕自身が認めてもらえる、仲間に加えてもらえるようになりたいと強く願う。

そのためにはもう自分自身の努力しかない。

結果はその向こう側にしかないのだ。



と、強く思わせてくれた彼。

実にカッコ良かった。

ということで、僕も頑張ります!

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