車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

ついにドクターストップ。

2020年03月12日 20時47分15秒 | 日記
パラ卓球の国際大会も次々と延期が決まっていく。

予定は未定の為、現段階では事実上の中止となる。

パラリンピックへの出場を決めるワールド・ランキングはまだレース途中なので、この影響はめちゃくちゃ大きい。

国内の大会も中止が相次ぎ、体育館等の施設も閉鎖の為、練習すらままならないし、活動の幅はかなり限られている。

このタイミングでこの状況、まさに想定外。



そんな中、ついにトレーナーの先生から「トレーニング禁止」のお達しが出た。

といっても高負荷のものは控えましょうというものだけど。

実はここ数日間、背中の張りがひどくなってきていた。

トレーナーの先生にはそこをピンポイントで施術してもらい、張りが消え、そしてまたトレーニングと練習をする。

それを繰り返していた。

今週になってようやく、「ムチウチ症状による体幹の固定現象」はほぼ無くなってきた感があり、身体の調子がいつもの感じに戻ってきた感覚があったので、トレーニングにも熱が入った矢先だった。

直後に首の張りを感じる。

あんまり良くない張り方だなと思った。

そのまま練習に行く。

その時点で首に違和感は感じない。

でも、背中に強烈な張りを感じだす。

1時間くらいすると、その張りと同時に右肩が熱を持ち始める。

打ち続けることに辛さを覚え、「少し時間を空けなきゃ」と思うほど。

そんなことは今までに無かった感覚。

そして施術を受け・・・を繰り返す。

そして、「今日の張りはひどい」とのことから、そういうお達しとなった。

ちなみに、「痛いですよ」と言われながらの施術。

いつにない強烈な痛みがあり、先生が硬く部分をぐいぐい?ゴリゴリ?指圧する。

「それって骨ですか?それとも筋とかですか?」

と聞くと、「筋肉です」との答え。

すっごい硬さ(笑)

塩麴でマリネすれば・・・と一瞬考える(笑)



筋肉はもちろん、身体の機能は全て「連動」している。

だから、どこか1か所のダメージでも、それをカバーするために他の箇所に負荷がかかるということは当然のことだそうだ。

身体能力をより発揮しようとすればその連動が比例して重要となるわけだし、それが大きくなれば比例して大きくなるはず。

その結果、連動できている身体であればあるほど、そういったリスクもより大きくなるのだと今回改めて、身をもって知る。

逆に、自分の身体でそれを体感できたことに喜びを覚える(笑)



「高負荷をかけない」

ということは、低負荷のメニューは変わらず出来るということ。

ということで、少しの間は筋繊維を破壊し再構築するメニューではなくパンプアップに留める程度のメニューに変更。

余談だけど、パンプアップはあくまでも見た目の問題だけで、筋力の向上には関係ないらしい。

まぁ、より早い回復の為にも筋肉中の血流を促す為には効果があると思っている。

とにかく、自分の指針となるメニューが封印状態となるのは残念だけどしかたない。

そこを我慢するからこそ、いつもどおりに台でボールを打つことが出来るのだろうけど。



まずはしっかりと動ける身体を作り、それを維持する努力を行う。

口で言うのは簡単。

大切なことは行動すること。

選手として僕はもういい年齢だし、パラ卓球の、しかも車椅子だからこそ現役でいられるのかもしれない。

けれど逆に歳を重ねている分、僕には知識や知恵でアドバンテージがあるとも思っている。

「今あるものを最大限に活かす」

パラスポーツ理論の根底。

それは何も身体能力に限ったことではない。

これまでの人生で得た知識、経験、人脈などなど、今後の人生に全てを活かしていけるはずで、それは競技だけでなく日常生活においても全ての範囲で全ての持ちうる財産が活かされるのだ。

だから、身体は決して若くはない(かもしれない、としておく(笑))けど、そこは他の部分でリカバーさせる。

それこそ、自分のすべてを連動させるのだ。



実は、これを書いている今も背中と肩が痛い。

といっても筋肉痛のような、疲労感のようなそんな感じなので、リラックスすれば逆に心地よさを得られたりもする。

今日は練習パートナーの一人である20代男性健常者とみっちりガッツリの練習。

若い男性であればこそエネルギッシュな練習が出来る。

その分、練習だけでもより疲労感は大きい。

競技活動というのは身体を酷使するので、「身体に良いわけがない。むしろ悪い」と、某競技の元オリンピック代表の方が言っていた。

障害を有する身体でそういう活動を行うのだから、さらにそれ相応のリスクが生じるのは仕方ない。

けれどそれは想定の範囲内。

そうしたレベルで世界中のパラアスリートは活動しているわけで、僕の友人たちもそんなものすごいレベルの世界で戦っているのだから。

遅咲きの僕もそんなみんなの仲間入りを果たしたい。

遅咲きだからこそ、立ち止まっている時間はないのだ。



数日間は穏やかに、身体のケアを意識して過ごす。

でも出来ることはやる。怠らない。

オフ日を設けることは大切。

オンを充実したものにする為にオフを設ける。

全てをマネージメントして過ごしていくのだ。

次にできる試合がいつになるか、どのようになるか、全く持って未定だけど、それは世界中で同じような状況あるのだから、いつもよりはかなり狭い範囲になるけど、限られた時間、空間の中で、自分の為に出来ることをやる。

身体は決してベストではないけれど、これは逆にステップアップの前触れなんだと考える。

筋肥大の前の筋肉痛のようなものだ(笑)

トレーナーのアドバイスに従い、コーチ陣の指導をありがたく頂戴し、僅かずつでも積み上げていって、理想の形を作り上げるのだ。

まずは自身のコンディションを良くすること。

そして、日本に限らず世界中のこの状況が少しでも早く改善し、いつも通りの生活が戻ることを切に願うと共に、自分がその渦中に入ることの無いように、周囲に迷惑をかけることがないように、注意を払う。

みなさんもどうぞ、くれぐれもお気を付けください。