「金閣炎上」水上 勉著、読んでみました。
「五番町夕霧楼」に引き続き「金閣炎上」水上 勉著を読んでみました。
著者の水上勉が京都の禅宗寺院相国寺塔頭、瑞春院に小僧として修行に出ていた経験が有る事、かつて偶然にも「金閣寺(鹿苑寺)」の放火犯「林承賢」に会ったことがある事なども、この作品を書く遠因になっているのであろう。
放火事件を題材に各方面に取材を重ね、ノンフィクション「金閣炎上」を書き、若狭の寒村・成生の禅寺の子として生まれた犯人の生い立ちから事件の経緯、犯人の死まで事件の全貌を詳細に描き出している。
Wikipediaの「金閣寺放火事件」に要約され記載されている事柄が、非常に詳しく綿密な取材のもと丁寧に書かれている。
金閣寺を訪れ、三島由紀夫の「金閣寺」、水上勉の「五番町夕霧楼」を読んだ上でこの書を読んでみましたが、書かれている事柄が楽しい話の内容ではなく、ノンフィクションのためドラマチックな展開も無くページがなかなか進みませんでした。
ものすごく、金閣寺(鹿苑寺)に興味が有る人以外は、先程書きましたがWikipediaの「金閣寺放火事件」の要約を読めば十分だと思いました。
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