漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

待ち人(6/10) 羊は羊連れ

2007年07月21日 13時24分29秒 | 第3話/待ち人

 一週間の間にご覧下さった方々、どうもありがとうございます。

 作者、実はまた失敗してしまいましてね。
前回の(5/10)で、「食器パーカス」が「楽器パーカス」になっていた箇所があって、
水曜日に修正しました。

 今回の打ち込み間違いの原因は、その誤字の前にいろんな楽器の話をしていたので、
楽器楽器…と打っているうちに、食器と楽器がゴチャってしまったんでしょうな。
しかし、楽器パーカスってフルート同士でチャンバラでもするんですかね。
中高生の吹奏楽部員や、音大生がやっていたら教師に大目玉だな。
もし壊したら修理はウン万円だしね。

 作者は元々天然の気があって、常日頃から周囲に「ド級」とか「美味しい所を全部持っていくヤツ」とか言われて、
「面白い事を言って周囲に受けたい!オンナにモテたいよゥオオオォォ~ッ!!」と熱望している、
オジさんやオニータンたちのネタミーの的になっている位の大ボケヤローなので、
このテの失敗はこれからも正直やると思うし、多分前世でもやっていたし、
来世でもやっている事でしょう。
…それがこの漫画も描こうとか思った訳の一つでもあるので。

 失敗については見つけ次第修正いたしますので、それ以前に気付いた方は現時点では以前にも書きましたが、
「しょーがねぇな~。こいつ本当はこう言いたいんだろうに。(^~^;)」
と推測してご覧になっていて下さい。

 ハリソンさんは一応大卒で、良家の出身だから、知性とか教養とかは後天的に取得しているのでしょう。
でもどっちかというと感性派なので、最初のコマにあるように、
天気の具合や、起きた朝の空気が爽やかで気持ち良く
起きられたかとかが、物事を決定する要因の一つにもなっているようです。

 この決定方法、男性でご覧の方にはすこぶる悪い印象を与えている可能性が
ある事を作者は十分承知しています。
ただね、感性人間にはこれが正しい方法なんです。
心から送信させる高速センサーでピッと危険かそうでないかを瞬時に察知して、結論を出す。

 ここに知性派だの理論派人間だのが、こういった人間にくだくだ道理だの筋道だの蓋然性だのを言い聞かせて、
考え込ませると、返って大ポカや大スベリをしてしまうんです。
感性人間が話を聞いた上で、やっぱり自分の思った通りにしようと決意して、
実行しようとしても、すでに好機を逸してしまっていたりしてね。=3

 近年増えている、男化した女性の不幸の原因は実はこれなのではないのかと、
どんどこ社会進出した挙句、男性と関わり過ぎて、感性が男性的論理を吸収してしまう方向にのみ偏って働いてしまい、
幸せ感知センサーが破壊されてしまっているではないのかと、日々周囲を見回しては気の毒に思い、
隠れ感性派の人間の一人として同情しているのです。

 〈牛は牛連れ…〉とありますが、トリストラム・シャンディの愛読書でもある、セルヴァンテス作「ドン・キホーテ/後編」の
第19章で、ことわざ大魔人サンチョ・パンサの言葉にあります。
サンチョは結婚相手の選択についてこう言っているのですがね。
作者が読んだのは、会田由さんの翻訳で、訳注には「原文通りなら『羊は羊連れ』
である。」とありました。

 多分主人公はうろ覚え+内容を拡張して記憶してしまったまま、ずっと自分の心の中でだけ使っていたために、
訂正される事もなく使い続けてしまっていたのでしょう。





 

 

 

 
 
この記事についてブログを書く
« 待ち人(5/10) 特技を売り... | TOP | 待ち人(7/10) 採用決定後... »

Recent Entries | 第3話/待ち人