漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

お好きなように…

2010年02月20日 16時14分09秒 | 第15話/トリシャン・コード

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 前ページにある、パリッシー焼についてですが、
16世紀フランスの悲劇の陶工、
ベルナール・パリッシー ( 1510頃-90 ) さんが製作した、
田舎風器物と呼ばれる焼き物の事です。

 完全な物は、大皿に爬虫類や両生類や昆虫などが、
本物そっくりの立体で、ウジャウジャのてんこ盛りになってるんで、
作者が書かなかったがために、
自分で調べてしまい、すでにショックを受けてしまってる
お姫様&お嬢様方とかが
いたらごめんなさいよ~!!

 本ページ2コマ目にある、

「 望む所を成せ 」

というのは、やはり16世紀のフランスで活躍した、
フランソワ・ラブレー ( 1494-1553 ) さんが書いた、
「 ガルガンチュワ物語 」 第57章にあります。
でもって、この作品については、
アーカード卿という人が17世紀に訳した
英訳本があったんです。

 テレーム修道院という所の唯一の規則なのですが、
ここには生まれが良く、教養があって、
かつ心映えも優れた少年男女が集められていて、
そういった人達は、
悪を退け善い行いをしたいという本能と衝動を持っているので
集いの和が保たれているとの事でした。

 それをウォルポールさんは、
文面こそ同じだけれども別の意味を込めて、
元々の使われ方に対しては、
ドギツイ皮肉さえも込めて使っているようです。

 それからハリソンさんに対しては、

「 割れものだから気を付けてね。 」

― と、いう注意を促すために中味を見せたんだよ。
― と、見せかけて、
蓋の裏側の文字も絶対にわざと見せていますな!


 今日の続きは明日。

次ページからはまたモノクロページに戻ります。

 


 

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