漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

滅びゆく時代からの脱皮

2011年02月19日 19時02分53秒 | 第19話/真の才能

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハロルドさん、― て~事は細かいデータ取っていた本当の理由は、
お舅さん with お側衆に対して、
知識のひけらかしやY談つー、オッサン受けする内容から、
―― 情緒的でロマンティックな路線へとハリソンさんを転換させるために突き付ける、
証拠集めをしてたって事かいな?
―― 大どんでん返しだったって事かもしれないって事かいな?

 時代はハロルドさんが言うように、
理知と猥雑の時代から感性と簡素さを求める時代へと段々に変わって来ていました。
第14話でもアラベラ・キャンベルさんが力説していましたが、女性読者&女流作家が増え、
出版界に大きな影響力を持つようになった事も原因でした。

 初代トリストラム・シャンディさんが優しい心を持ちながら、
様々な革命が次々と起き、大きく変わって行く世の中で、
理知と猥雑の滅びゆく世界側の最後の作家として抵抗し、
やがては敗れ、謎を残して消えて行ったのはなぜだったのでしょうか?


 えっ、でも知識のひけらかしとY談って言うなら、
今の日本のオッサンの週刊誌の世界にだって、
ちゃんと生き残っているぜ!
だからこれは男の世界の正しい継承すべき伝統なんだよ。

 5巻と6巻は、確かに女性読者が読破しようとするにはキツイ所が多々あるかもしれんの。
ル・フィーヴァー中尉殿と息子殿の話は、
主人公の冗談を削除すれば 「 泣ける話 」 としていいかもしれんが。

 6巻のトゥビーとトリムの模擬戦闘の場面、
戦国時代とか幕末の合戦なら結構好きなんだけどなー。
…二人が実は意外にイケメンで、愛があってとか妄想して読んでも…退屈だよな。

 またそのテなのね…。
何かあの二人、…日本にも中東戦争とかで模型作ってワイドショーで解説していた人達がいたけど、
あの人達と同じ種族なのかしら?

 確かにいたのぅ。
軍事評論家殿らが。



 今日の続きは明日。