ハリソンさんの旅行の目的がここで明らかになった訳ですが ― 。
18世紀当時は、英国の裕福な家のお坊ちゃま達が、
社会勉強のためにヨーロッパ大陸を旅行するというのが流行していました。
「グランド・ツアー」といって、フランスを通過してイタリアへと向かう方々が多かったようです。
確か日本でも1990年代前半くらいに「自分探しの旅」とか言って、
世界各地を旅行している20代の女の子達が大勢いたわね。
バブルの名残で彼女達はまだお金があったから…。
「悠久のインドへ行って、目からウロコが落ちた。」とか…。
その人達今頃どうしているのかしら?
「自分探し」自体は今でもしている輩はいるようじゃがの~。
外国へ行くまではしているのかどうか?
金ナシ暇ナシ一緒に行ける人ナシの世の中だもんな~。
俺も…こんな世の中もーやだ!
いろんな所で、ハリソンさんとトロワさんみたいな
話ができるようになるといいと思うな。
「そうだね。」って本当に大切な言葉だよ。
今の世の中、上手く行かない事の話をすると見下してバカにした上で、
自分のシナリオ通りに動かそうと企む人が多いわね。
励ませば太鼓持ち扱いで、下に見て軽く扱う人も増えて来たわよね。
反対に、いきなりキレる人もいるみたい。
「優越感持ってるんだろっ!」とか言って…。
格差社会の悪影響じゃな!
心の世界でも格差社会が作られようとしている。
でも、バカにする方、キレた方=身分が高い
なんてちゃんちゃら可笑しいわ!
ボクの今までの発言はバカにしているからじゃありません。
「突っ込みは、より深く理解をしたいという欲求および努力から。」
つまり、「愛から」なのです。
誤解のないように!
明日は料理&エッセイ「マカロン作り大失敗記」です。
第10話は9月からの開始です。
パリ滞在英国人の親睦会で、ハリソンさんが哲学者のヒュームさんと
会ってある提案をし、やぶ蛇になりそうになったという話。